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政治家は選挙に出るとき、「趣味は?」と聞かれます。細川護煕元首相は趣味の欄に「バードウォッチング」と書いておられました。それが私がバードウォッチングに興味を持った始めです。
1910年、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領がイギリスを訪問し、外務大臣グレー卿と野鳥保護区で鳥のさえずりを聞きながら世界を語りました。欧米ではバードウォッチングが趣味として確立されているとのことでした。
10年ほど前、軽井沢の鳩山由紀夫総理の別荘に招待いただいたときに、野鳥図鑑を持って行きました。そうしたら、鳩山総理が「鳥が趣味なのですか。この庭にはよく小鳥がくるんです」と話してくださいました。
鳩山一郎総理と中西悟堂氏が、オオルリやキビタキの鳴き声を聞きながら会談したのをNHKが放送しました。1955年五月10日のことで、これがバードデーの事始めだったと後で知りました。
その後、家族で軽井沢に行ったとき軽井沢野鳥の森に行きました。ビギナーズラックはあるもので、そのときにオオルリや水浴びをしているコルリというまさに「青い鳥」に会ってしまったのです。
政治からビジネス界に転じてから、原則、土日が休みになったので私のバードウォッチングへの傾斜はどんどん進みました。明治神宮御苑にオオタカを見たり、イギリスにはロビン(こまどり)がわりと身近にいるのに喜んだり、自分の住むマンションでメジロやイソヒヨドリにあったりして毎日、楽しんでいます。
葉が茂りすぎては鳥は見えません。したがって、秋から冬、春がベストシーズンです、寒い中、鳥が現れるのを待っているのを家族は「何が面白いのかわからない」と言います。ですが、自然の中に鳥を待って、一人でいると普段は気にしない、葉がゆっくりと落ちてゆく音が聞こえたり、空を行く雲が本当に悠々としている事に気づかされます。バードウォッチングの時間は私にとって「人が人に帰る時間」のように思えます。
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