島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

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「確かに私は愚かな総理かも知れません」
4月21日の党首討論。鳩山総理は、討論冒頭にこう述べました。

この発言に対し、松下政経塾の先輩である自民党逢沢一郎議員はツィッターで「自分の事を愚かと言ってはいけない。鳩山さんは日本の総理なんだから。総理が愚かであるとすれば、国民はどうすればいいのか」とツィッターでつぶやかれました。

たしかに、西洋の代表的政治思想家マキャベリは君主は弱みを見せてはいけないといっています。「いかなる政体をとろうと国家の指導者たる者は、必要にせまられてやむをえずやったことでも、自らすすんで選択した結果のように思わせる事が重要である」(政略論)

総理は「私は愚かかもしれません」などといわず、自信をもって自分の意志でやったと断言すべきだという事になります。アメリカ大統領のスピーチなどをみていると、なるほどと思います。

しかし、私が自分の拠り所としている東洋思想では違います。

唐王朝の基盤を固めた名君大宗と重臣たちの語りあいを記した「貞観政要」という書物があります。徳川家康、明治天皇らがよまれた帝王学の書です。

大宗が言います「朕は、まさにまさに謙恭を守り、常に畏懼を懐くべし」
(私は常に天を恐れ、臣下の批判に耳を傾けながらつとめて謙虚にふるまってきた)
臣下である魏徴が述べます。
「常に謙し、常に懼るるの道を守り、日一日を慎まん事を。唐虞の太平なる所以は実にこの法を用う」
(常に謙虚で、常に天をおそれ、民をおそれ、日々反省を怠りなきようお願い申し上げます。堯舜の世が太平であったのはこのことを心がけたからです)

東洋思想では、「総理はつねに謙虚」である事を求めます。

西洋の政治思想と東洋の政治思想。どちらが、日本の総理のありかたとして相応しいのでしょうか。

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