島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

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 民主党代表選に多くの候補が乱立し、「運動会のようだ」とも評されています。与党第一党である民主党代表は、この国難の中にある日本を総理として統治しなくてはならない運命を持ちます。

 明末の呂新吾が書いた「呻吟語」は「深沈重厚なるは、これ第一等の資質なり。磊落豪勇なるは、これ第二等の資質なり。聡明才弁なるはこれ第三等の資質なり」とある。代表を選ぶ権利を持つ民主党国会議員は6人以上も出ている、代表候補をこの基準で判断し、自ら行動していただきたいと思います。

 深沈重厚の魅力とは、静かで大きな湖のような魅力と言ってよいでしょう。私が書でよく書くのに「百川異源、皆海に帰す」(准南子)というのがあります。源の異なる川をすべて受け入れる海のように引きもまれてしまう魅力です。歴史上の人物では西郷隆盛が近いでしょう。

 人物が大きく、多くの政治家の思いを受け入れ、時勢を先の先まで見通し、禍を未然に防ぎ、知らず知らず、国民に幸福を与える人。これが、深沈重厚の魅力です。

 政経塾の先輩である野田さんは、深沈重厚の魅力に近い人なのですが、まだ若いせいもあって、 「大増税」とか「大連立」とかの政策に走ってしまい、失速しているのが少し残念です。

 次に第二等である「磊落豪勇の魅力」。豪放磊落で、大きな石がゴロリところがっているような雰囲気を持つ。小さな事に拘泥せず、バリバリ仕事ができる人。現政権では、仙谷前官房長官というところでしょうか。ただ、これは時として鋒鋩露出するとことがあり、敵ができやすいので、今の民主党には向かないかもしれません。

 「聡明才弁なるは第三等の資質」。頭もきれるし、弁も立つ。口八丁、手八丁という人物です。枝野官房長官などはまさにこれにあたります。
 呂新吾はこれを「軽薄才子」に陥る危険性があるとして「もし、これを行事にあらわせば、・・かえって事を破る。ただ、談論の科におるべき」としています。
 民主党には「聡明才弁」の政治家が多いと存じます。一挙に、深沈重厚にはいきませんから、「聡明才弁」から始まって、「磊落豪勇」「深沈重厚」と進んでいかれることを望みます。

 「深沈重厚は、これ第一等の美質にして、天下の大難を定るはこの人なり。天下の大事を弁ずるはこの人なり」(呻吟語)

 ぜひとも、民主党議員は代表選挙に当たり、深沈重厚の人を選んでいただきたいと思います。この天下の国難を定めるのは、第一等の資質を持つ人でしかないと思うのです。民主党にとって、最後のチャンスかもしれません。


 
 

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