|
9月にせまる民主党代表選挙において、前原政調会長、玄葉外務大臣、細野環境大臣など野田総理を支持する発言が相次ぐ。次の代表になったとしても、総選挙での敗北はこのままでは必至であり、自分の責任にはしたくないという現実的な判断もあろう。だが、党内の流れは「野田再選」で動いているのは、間違いないようだ。
しかし、消費税増税と官邸前デモを無視しての原発再稼働など、「国民の声」が聞えなくなっている野田総理は20%台の低支持率にあえいでいる。次の民主党代表が「選挙の顔」になるのに、なぜ野田総理が民主党内で支持されるかまったくわからないという声は多い。
不思議なので、自分の推理を書いてみる。あくまで「真夏の世の夢」に近いけれど(笑)
先週、民主党のベテラン議員、中堅議員の話を聞く機会があった。二人が共通して話したのは「野田さんの予算委員会での安定感」であった。
ベテラン議員の言葉。
「野田さんの予算委員会や消費税委員会での答弁は安心して聞いていられる。菅さんは、どうしても喧嘩になるし、鳩山さんは宇宙人だった。自民党も公明党も、好感を持っている」
私の、「政治は選挙後、自民、公明との連立に動くのではないか」との問いに
「そうなるだろう。また、そうしなくては、政治は動かない」とはっきり述べた。
中堅議員の話
「小沢さんと野田総理との戦いは、『三党合意』ができた瞬間に勝負あっただ。私たちは選挙後も、自民、公明と一緒にやっていこうと考えている」
「この政治状況で予算委員会を乗り切れる人は野田総理以外にない。予算委員会でつぶされないかどうかが、総理に必要な資質になっている」
「玄葉さんも、前原さんも、とても野田総理のように予算委員会を乗り切れないと思っているのではないか。これが政治家の『肌感覚』だ」
二人とも親しくさせてもらっている人だし、立派な政治家である。その二人が別の場所で同じ方向性をもって話したのは、「予算委員会での安定性」であるし、「連立政治がまもなく実現する」ということである。
二人の話を聞いて、「なるほど」と思った。野田総理が志向する政治は「自民、公明との連立」であり、いわば「ミスター連立政権」なのだ。
私は、予算委員会理事だった。予算委員会は戦場であり、野党が「毛を吹いて、疵をもとめる」ことをすれば、何でもできる。予算委員会が順調に進むのは、言葉は悪いが国対のトップレベルで与野党間の「談合」があった時だけである。
連立政権とは「究極の談合」に他ならない。
自民、公明、民主の連立政権になれば、迫りくる選挙はどうなるか?自民、民主の対立はなくなる。有権者の心理として、全くの新人より、現職国会議員に投票する。与党民主党ならなおさらであり、民主党の中堅、ベテラン議員には有利になる。
「連立政権」は「究極の選挙対策」でもあるのだ。
民主党内は、どうも「連立政権」に向かってすすんでいるようである。「真夏の世の夢」にならなければいいが・・・。
|