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21世紀を迎えるにあたって、アメリカの研究財団が「過去千年間で人類社会に大きな影響を与えた人物百人を選んだ。残念ながら、日本の織田信長も歴代総理大臣もその中に入っていない。東洋人で上位に入ったのはチンギス・ハンだけである。
人類社会に影響をあたえる偉大な人物とはどんな人なのか。グーテンベルクやエジソンのようにライフスタイルを変えるような技術開発をした人もその一人であろう。孫社長によると、「スティーブ・ジョブズ」はライフスタイルを変えたのだから、そこに入るということだ。
マルチン・ルターのように9宗教改革をした人。ヨーロッパ金融界の中心となったネイサン・ロスチャイルドや、自動車王ヘンリーフォードのような事業家。ナポレオンやビクトリア女王などであろう。
孫正義社長がインタビューに答えて面白いことを言っている。
「中国は長い年月、何百年間も世界でナンバー1の時代があったわけですね。アメリカも世界でナンバー1のポジションをずっと体験している。かつてのスペイン、イギリス、ローマ帝国も世界のナンバー1を体験している。世界のナンバー1を体験した人たちというのは、自分たちの歴史の中にその成功体験を持っているから、世の中の人類の新しいステージをつくろうという大きなスケールでものを考えることができる。
子供のときから読んでいる歴史の教科書の中にも、そういうスケールでものをなしとげたヒーローがいるわけです。
ところが、日本の歴史の教科書の中に出てくるヒーローというのは、織田信長にしろ、秀吉にしろ、日本国内を制覇したという話です」
つまり、日本史だけ見ていては「小さい、小さい」ということです。
日本史の教科書に50ページ書かれるより、世界史に1ページ書かれる仕事をしたいと言ったのが後藤新平である。まさに、大風呂敷の元祖にふさわしい。
今、日本は世界に先駆けて「脱原発」をできるかどうかという分岐点に立っている。小泉元総理が、「西ではドイツが、東では日本だ脱原発を掲げ、新たな成長をとげうることを証明すればいい」と語った。
日本に「脱原発」を成し遂げるリーダーが現れたら、「人類社会に大きな影響を与えた人物」のリストに掲載されるに違いない。
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