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政府事故調査会で吉田所長が語った言葉が朝日新聞で公開されている。公にされることを覚悟して語っておられる。事故対応にまさに命を賭して対処された方の言葉から教訓を学ばなくてはならないと思う。
所員の9割、しかもGMとよばれる管理職まで退避していたとされる。「その後、放射線が急上昇しており、事故対応が不十分になった可能性がある」と朝日新聞は書く。
3月14日午後6時半ころ。2号機への注水に使っていた消防車が燃料切れで動かなくなったという報告を聞く。細野首相補佐官に電話し、「炉心が溶けてチャイナシンドロームになる」と伝えたと言う。
3月14日ころの私の日記を読み返してみる。当時は民主党政権であり、私の友人が政府中枢ポストに多くついていた。重要インフラである通信事業社の社長室長として情報収集にあたっていた私は事態は用意ならざるものと感じていた。
それを孫社長にも伝えたこともあり、ソフトバンク本社は14日から多くの社員を在宅勤務とした。日記には15日の日記には「原発厳しい状況だと認識している。娘は海津(ふるさと)へ避難させたほうがよいと思う」との記述がある。
3月17日、孫社長が民間主導の「30万人疎開計画」が必要として具体的な計画を練る。枝野官房長官や仙谷議員などと連絡し、18日には官邸に行き仙谷官房副長官らと会議を持つ。
「(この計画実施のために)誰が金を出すかというのでなく、福島の人々のために、政府が腹をくくってほしい」と孫社長が訴えた。
これが、3月22日、孫社長との福島訪問につながっていく。
これから、事実が徐々にあきらかになっていくであろう。原発再稼動を政権が急いでいる今、事実をもっと明らかにして行き、国民に判断をゆだねるべきときと思う。
ところで、私は3月14日ころ、ツィッターで「毎朝のモーニングティーにミルクは入れないことにします」とつぶやき、炎上を経験した。私としては、自分が集めた情報をもとにつぶやいたのだが、「風評被害」などとたいへんなパッシングにあった。
しかし、3月19日、福島県周辺の牛乳は「出荷停止」となった。
今、私たちのなすべきことは「不都合な真実」に目をつぶったり、言論を封殺してしまうことではなく、すべてを公表し、教訓として行くべきことだと思う。
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