島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

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 3.11の東日本大震災とその後に続く福島原発の事故。それは「原発から自然エネルギーへ」という歴史の分岐点だった。分岐点を見出した孫社長は「CEOを一時休職させてほしい」とまで話し、ものすごいスピードで走り出した。

 私は社長室長として、誇りを持って孫社長の思い、実現に向けて行動した。

  哲学者、シドニー・フックによるとリーダーには「イベント利用型リーダー」と「イベント作成型リーダー」があるという。

 利用型リーダーとは、自分の行動によって進展する事態の流れに影響を及ぼすリーダーのことである。これは、日本の政治家、経営者のなかでもよく見られる。
 
 より望ましいのは、「イベント作成型リーダー」で、歴史の道に分岐点を見出し、分岐点を創りだす手助けをする。変革型リーダーと言ってもいい。

1930年代の「ニューディール」、1981年の「レーガン革命」は、政策と思想を結びつけて、社会に重要な変革をもたらそうとした。

 この変革はたった一人の政治家によってなされたものではなかった。時代の大きな波をよみ、その波にのったのである。リーダーと政策起業家は大きな波を持つ、「サーファー」に似ている。
 人は波をコントロールすることはできないが乗ることならできる。

 歴史的事件はウィンドウズ・オポチュニティ(機会の窓)を創りだす。福島原発の事故は、まさに、「原発から自然エネルギーへ」という分岐点であった。

 孫社長と私は、都道府県知事、政令市長とともに自然エネルギー協議会をたちあげた。さらに研究のための自然エネルギー財団を設立。再生エネルギー事業のためにSBエナジーがスタートした。

 日本に「自然エネルギー革命」を起こそうとしたのである。

 4.11の政府の閣議決定で、ふたたび「原発回帰」が決まった。窓は短時間でしまってしまったようだが、開いた瞬間に孫社長と私は種を植えることができた。

 この種は大きく育って行くはずである。


 
 

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