島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

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 本日、56歳の誕生日を迎えた。淮南子に「行年五十にして、四十九年の非を知る」とある。私は「56歳にて、55年の非を知る」という心境である。

 孔子も「四十にして惑わず、五十にして天命を知る」といわれていたように、人間五十になると固定してくる。消極的に考えると、自分の人生を振り返るようになる。

 政治家として最高峰の衆議院議員を3期9年やらせていただいた。政治家からビジネス界に転じてからは、稀代の経営者、孫正義社長の「参謀」とまで喧伝されるようになった。「家計」を考えれば、娘も大学を卒業して社会人になった。

 政治家時代に補佐役をつとめていた、鳩山由紀夫氏、菅直人氏は見事政権交代を果たし、総理になられた。お二人とは、奥様も含めて親しくお付き合いをさせていただいている。

 政権交代は果たしたが、結果は残念なものであった。東洋大学で「政策デザイン」の講義をさせていただいていることもあり、後の人生は若い人を育成することにかけようかななどと考えていたのが、昨年の誕生日であった。

 大きく変わったのは、1月8日に細川護熙元総理からの電話をいただいてからであった。日本の将来を考えたらいてもたってもいられないとして、都知事選に立候補する「決意をかためつつある」というものであった。

 2月8日、雪ふりしきる新宿で、73歳の小泉元総理、76歳の細川元総理の都知事選最後の演説を聞いた。選挙結果は世論調査から明らかであった。しかし、世の不条理に対し、二人の元総理が熱く訴えておられた。

 吉田松陰の「かくすれば かくなるものとしりながら やむにやまれぬ 大和魂」という句を何度も繰り返している自分を感じた。

 政治家に立候補するときも、ソフトバンクに転じるときも、最初に自分の気持ちを話した妻に言った。
「私もまだ55歳。細川の殿の年まで、あと20年もある」

 淮南子は「行年六十にして、六十化す」という。六十になっても、六十だけの変化をする意味である。

 細川元総理が毎日新聞のインタビューに答えている。
「晩節を汚した。どういわれようと結構ですよ」
 まさに、七六歳にして、七五年の人生を否定し、新しく「化す」決意で進まれたのであろう。

 五六歳の誕生日にして、五五年の非を知る。そして、五六にして、五六だけの変化をしたいというのが今年の誕生日の決意である。


 

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