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4月5日、松下政経塾入塾式にお招きいただき、参加した。思えば、衆議院議員3期9年の後、ソフトバンクに転じるとき、ビジネスの世界に入る「新入生」になったとの思いで、入塾式に参加してから、8年たった。
今年は、8年3000日のソフトバンク社長室長を卒業した。次の選択を決断する前に、松下政経塾に行き、自分の原点を思い出したかったのだ。8年前と同じく、湘南の空は青く、本館前の桜が鮮やかであった。
35期生として、イノベーション国家構築を目指す岡田吉弘君、2050年にエネルギー輸出国日本を実現することを志す木村誠一郎君、天分に応じて働くことができる社会をつくる政治家になりたい山本将君の3名が入塾した。
隣で同期の海老根前藤沢市長が「木村君など、エネルギーをやるなら嶋君のところで研修すればいいのに」と言ったりしていた。
2期生は19名いたので、ずいぶん少ないなという印象であったが、「塾の方針にかなった人が一名でもいれば開塾するのだ」というのが松下塾長の思いだったから、少数でもいいのであろう。
3名の新入塾生の決意表明を聞きながら、ソフトバンクアカデミアの開校にあたって、孫社長と話したときのことを思い出した。
「私はまだ、後継者育成は早すぎると思います。松下幸之助塾長が政経塾を始められたのは85歳の時でしたよ」
私が珍しく異論を孫社長に言うと
「85歳でしたか・・。でも、後継者育成には10年ぐらいかけないと・・」
と答えられた。
ちなみに、私の後任となる三輪社長室長は、このソフトバンクアカデミア第一期生である。
昭和55年、開塾当時の松下塾長の講話がビデオで流された。
「政経塾の使命は、国家百年の計を創り、実践し、日本を救い、世界を救い、人々の幸福に尽くすことです。塾生は身命を賭して、この使命に徹しきってほしいと思います。
使命は重大です。「それを諸君、やろうじゃないか」というのが、私から皆さんへの呼びかけです」
衆議院議員として9年、ソフトバンク社長室長として8年。政治とビジネスの二つを経験した。今、まさに、「我、なにをなすべきか」を考えている。
「それを諸君、やろうじゃないか」という松下塾長の言葉が胸に再び刻み込まれた。
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