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細川、小泉元総理の「自然エネルギー推進会議」に出席した。(23日)
私も理事を務める自然エネルギー財団のトーマス・コベリエル氏が講演。「日本の原子力の発電量は1998年がピーク。その後、度重なる事故で「挫折」し、2011年の福島を経験して「崩壊」した」とトーマスが話すと、小泉さんがすかさず「今、ゼロだもんな」。座に笑いが起きた。
「今の動きを見ていると住宅会社が太陽光発電を入れたり、病院や工場も自家発電をしようとしている。夢のような話だが、将来は大きな電力会社はいらなくなるのではないか」と小泉氏が聞いた。
トーマスは元スウェーデンのエネルギー庁長官らしく詳細を答えていた。ただ、小泉さんが聞きたかったのはたぶん大きなトレンドだろうと思い、私が補足したりした。
出席者が20名ほどだったこともあり、元総理二人が入っているとは思えないくつろいだ会合だった。
毎日新聞社説が、この動きについて「政党側の両元首相の活動への反応はおおむね冷ややかだ」と書いている。菅元総理と話しても「大飯原発差し止めなど、世の中は動いているのに国会が一番遅い」と言っておられた。
社説の分析は正しい。自民系はとともかく、細川さんに縁があったり、脱原発ゼロを主張する野党の現職議員たちと話していても「原発だけのシングルイッシューでは勝てない」「都知事選が惨敗だったので・・」とおおむね冷ややかである。
旧知の政治部記者が理由を解説してくれた。
「今の民主系現職議員は、あの大逆風の選挙で比例復活を含め生き残ってきた議員たちです。だれもがそっぽを向いた選挙で、電力関係を含む組合だけは最後まで応援してくれた。電力関係の力は以前よりも強まっています」
記者の言、続ける。「とくにひどいのは民主系参議院。選挙区が全県と広いので、電力業界の動きが生き死にを左右する。脱原発を叫ぶことは自殺に等しい。東北など特にそうだ」
「電力会社は英語でパワー・カンパニーといいます。このパワーというのは電力だけでなく、政治的なパワーを持つと言う意味もあります」トーマスの言葉である。
元総理たちは目先の選挙だけでなく、長期的、多面的、根本的に考えることができる。現職議員はどうしても選挙が気になるし、電力会社の「パワー」は高まっている。
ようするに「脱原発」を唱えては選挙に勝てないのである。これが、現職議員たちが元総理の動きに冷ややかな理由だと思う。
なんとなく、残念であるが、これが事実なのだろう。政経塾時代、小泉さんの師でもある加藤寛慶大教授が言われたことがある。「政治家は選挙に落ちることを怖がってはいけない。そうなると堕落する」
私はその教えを守ったために、脱原発ではないが信念を貫き、選挙に落ちてしまった(笑)。これではいけないのである、
脱原発を唱えて、なおかつ「選挙に勝利する」戦術を考え出さなくてはならない。
ところで、写真はトーマス、細川元総理、小泉元総理である。私は三人の横だった。横から見ると細川元総理、小泉元総理の背筋はまっすぐに伸びていた。まずは「姿勢から正す」ことを学んだのであった。
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