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読売新聞が「民主党の前原誠司元代表は7日、海江田代表の退陣を改めて要求するとともに、海江田氏が辞めない場合には離党の覚悟があることを表明した」と報じた。
前原氏がこのような発言をするのはなぜなのか。ある議員に聞いた話。
「離党なんて考えていませんよ。民主党には与党時代にためた資金が100億円あります。この軍資金を誰が差配するかの争いです。役員改選の幹事長狙いではないですか」とのことだった。
前原氏がそんな低い次元の発想でいるとは思えないが、こんな憶測が出てしまうのは彼にとってけっしてプラスではない。
民主党の低迷が続いている。「政権交代」という「大風呂敷の目標」を掲げて九年間衆議院議員をしてきた。実際に「政権交代」してみたら統治能力不足で国民に見放されてしまった。だから、あせるという気持ちは理解できる。
しかし、そもそも海江田代表の任期は三年なのだから、途中で引き摺り下ろすことなどしないであと1年待ったほうが「安定感」が増すとちょっと離れたところから見る私は思う。だいたい、野党の人事など経済界はほとんど興味がない。
危機に陥ると組織は頻繁に指導者を変えたがる。危機の打開に妙薬はなく、人を代えたとしても目覚しい効果は期待できない。首を挿げ替えると危機も打開できると夢見るのだろうが、それは夢想であって現実ではない。
それよりも「継続は力なり」という万古不易の原則にしたがった方がいい。やらねばならないことはわかっているのだから、それをやり続けることが重要なのだ。
民主党は政権交代三年半で総理が三人も変わった。政策の継続性の欠如こそが民主党統治能力の欠如につながったのだ。野党の間に、「継続は力なり」をぜひ学んでほしい。
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