島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

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「ソフトバンクグループが、傘下の米携帯電話大手スプリントの株式を108億円を投じて追加取得。出資比率は79.99%になった。
 スプリントは業界4位に転落するなど業績が低迷。市場ではソフトバンクがスプリントを売却する可能性もと。だが、ソフトバンクの孫正義社長は『解決策が見えた』と述べ、業績立て直しを目指すことを宣言している」というニュースが流れた。
 この話を聞いて松下塾長の「指導者は大事にいたれば度胸をすえてそれにあたることである」という言葉と「カメ割り柴田、鬼柴田」とよばれた織田信長の武将、柴田勝家の逸話を思い出した。
 柴田勝家が近江の佐々木承偵と戦ったとき、城を囲まれ、水の手を断たれるという苦境に陥った。城兵の士気は衰え、落城目前の状況であった。
 そのときに、佐々木勢から使者が来た。城内の様子を探る目的もあった。勝つ家は、残り少ない水を惜しげもなく使って見せた。使者は、水源は他にもあると思ったらしい。
 その後、勝家は残り少ない水ガメを運ばせ、全員にのどをうるわせた後、水カメを打ち割り「武士たるもの座して死を待つより、うって出て立派に死のう」と翌朝未明に斬って出た。その決死の勢いに佐々木氏は総崩れ、大勝利をおさめた。以来、「カメ割り柴田」と呼ばれたという。
 孫社長自身が言うように、数ヶ月前までは「スプリント売却」という道も模索していた。しかし、誰も買ってくれないとわかり「腹が座った」のだろう。追い込まれ、覚悟を決めてからが強いというのが、孫社長であ。
 今回の追加出資は「覚悟を決めた」ことを内外に知らせたのだと思う。なにか「理外の理」が生まれる予感がする。
 
 
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