島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

政党の品格

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自民党が衰亡するとき

 麻生首相の後継にだれも名乗りをあげないという。半世紀を超えて、政権与党の座にあった自民党は総裁=日本国の総理であった。マスメディアなどは、自民党内の首相の交代を「政権交代」と意図的に読んでいた。

 歴史家、ポリピュウスはアレキサンダー大王がペルシャを打ち破ったあとを記した言葉を、「歴史」の終わりの部分に引用した。

 「われわれの生きている時代に、ペルシア人が名前すら消し忘れ去られてしまい、以前には名前すら知られなかったマケドニア人が全体の覇者になるなどということを考えた人がいただろうか。我々の見積もりを新しい打撃で突き崩してしまう運命がこの世界には存在するのだ」

 多くの人が自民党は再生すると思われているかも知れない。しかし、一度衰亡の過程に入ったものが再生することはなかなか難しい。ペルシアが世界史の舞台から消えていったのと同じである。

 それを象徴するのが、麻生総裁の後継に誰も名乗りを上げない姿では無かろうか。

 小泉チルドレンの象徴的存在であった猪口氏が前回の名簿順位1位から今回は24位とされ、出馬辞退となった。出馬したときは、「衆院選挙2回の比例での優遇」を武部幹事長に約束されていたという。きっと、心の中は「約束したのに・・」という怒りがあったに違いない。

 猪口氏の専門はたしか「国際政治」だったように思う。国際政治の実態は力と力のぶつかり合い。パワーがなければ、かつての約束など反故にされるのは当たり前の世界である。

 教壇で教えていた政治の現実を、約束を反故にされ、身をもって知った猪口氏ではなかったろうか。

 しかし、ものは考えようである。この現実を知ったが故に、猪口氏がもういちど国際政治を研究すればより深い国際政治学の境地に達するのではなかろうか。

 他の小泉チルドレン諸子もそうである。政治家は時代に使われ、時代に捨てられるものである。それぐらいの覚悟が無くて政治家になったのなら、党に捨てられるのも当然と思うべきであろう。

前略 鳩山由起夫様

 昨日、マニフェストが発表されました。子供手当半額支給、高校無償化など初年度から7.1兆円の財源が必要とされています。

 ダムなど不要不急の公共事業の中止で1.3兆円、人件費の削減で1.1兆円、天下り団体への支出見直しなどで6.1兆円などなど。節約のみで9兆円もの財源を生み出すという主張に与党は「夢物語」と称しているようです。

 経営に携わったものとして、これは可能だと思います。

 まず、一般会計、特別会計の総支出は206.5兆円。このうち1割や2割の削減は企業なら当然です。企業経営と行政は違うかも知れませんが、1割の20兆円を事業のスクラップアンドビビルドでなんとかするのは当然出来るでしょう。

 ダム工事などを中止するのは、民間で言えば不要不急の投資をやめるかのばすことですし、天下り団体の支出見直しとは会社OBが退職後就職した関係で割高になっている取引を再検証することです。そして、人件費が割高になっているなら、最後に考える。

 これは企業経営からみれば当然すぎるステップです。

 鳩山由起夫様。問題は、これを実行するトップのリーダーシップと決意。そして細かな戦術です。「実行できなければ、政治責任を負う」と明言されたとか。その心意気やよしですが「戦略は細部にやどります」。具体的な、戦術、実行計画を即座にねられることを進言いたします。

                                     草々 

 

前略 麻生太郎様

 いよいよ、本日の閣議で解散をとりまとめ、午後衆議院で解散とのこと。念願のサミット出席も果たされ、自分の手で解散が可能となったこと、まずもってお祝い申し上げます。

 首相の権力は解散権と内閣人事権に集約されます。今回、その一つである解散権が中川氏らの造反組プラス落選危機組によって侵されなかったことは、よかったと思います。

 ところで、昨夜遅くまで、河村官房長官や細田幹事長と議論をされたとか。おそらく、本日の両院懇談会の後、中川氏らが離党して、渡辺よしみ氏らと合流した場合、どうするかが大きなテーマだったのではと思います。

 小選挙区制度下では、離党して「新政党」というのはなかなか成功しません。よく「政界再編はあるのか」という質問を受けますが、小選挙区制度というのは二大政党に収斂する制度です。離党があったとしても、それはミニ政党をつくって、選挙後の発言権を増そうというだけです。国家の大方針をめぐる政権選択選挙とは関係ありません。

 本日、午後六時から国民に向かって演説をなさるということです。そこでは起死回生の情熱をもった演説と、離党者があった場合の「刺客」の発表をなさるのがいいかと思います。

 ただ、小選挙区に敗北し、比例復活を視野に入れている造反組には、離党のエネルギーもないかも知れません。

 六時からの演説を期待します。

                              草々

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「軍師と大将を兼ねれば、どうしてもスケールが小さくなる。だから、大将は軍師でないほうがいい。軍師を百人ほど使えば、偉大な作戦が出来る。 松下幸之助

 政権交代が現実味を帯びてきて、マニフェスト公表前というのに「民主党の公約は実現できるか」という議論が新聞紙上をにぎわしています。ようするに「財源はあるのか」というものです。

 首都、阪神両高速道路をのぞき、高速道路無料化、子供手当1万3千円の支給など、財源9兆円以上必要な計算になるとのことです。

 財務省の発表によると一般会計、特別会計を整理すると総額212.5兆円。そのうち9兆円の捻出なら時代遅れとなった部門から5%を削減し、出てきた財源を重点分野に投入するだけのことです。企業経営なら当たり前、毎年やっていることです。

 経営者の視点から見たら、いまどき、1割や2割のコスト削減は当たり前です。必ず、「この予算はけずれません」「これは自然に増える経費です」とか担当部局は言ってきます。今回も財務省は同じように「これは義務的経費だから無理だ」と言っているようです。

 だいたい、各部門の言うことをきいていて、コスト削減など出来るわけがないというのが私が民間企業の経営に参画して肌で感じたことでした。

 トップを含む経営陣が決めることは「次年度までこの分野は何割コストカットして、他の分野に回す。何月何日までにその案を担当執行役員は削減案を持ってくること」ということだけです。

 政策なら、首相を中心とした内閣が決め、次官以下の官僚達に案をもってこさせればいいのです。

「決断する人」と「その決断の実行計画」を考える人は別にする。これがスケールの大きいマネジメントをするコツです。政治、行政でも同じではないでしょうか。

 「民主党の公約は実現できるか?」の問いは、民主党がスケールの大きい経営ができるかどうかに掛かっていると思います。

 追伸・・・昨日は、3連休の中日でしたので、お台場に行きました。実物大、ガンダムに人気集中でした。自民、民主両党の政治家も、官僚を御するのに「ガンダムスーツ」が欲しいのではないでしょうか。





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