島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

政治家の品格

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 ワールドビジネスサテライトで、携帯接続料での特集があり、私のインタビューが報道された。ちょっと専門的になるが、携帯接続料は周波数帯によって格差ができ、シェアによっても格差が出来るというのが国際標準であるとの主張をした。完全にフェアで透明なルールをつくるということは私も賛成である。

 NTTドコモは山田社長、KDDIは小野寺社長が決算発表会、記者会見で答えた映像を使っていた。

 ちょっと異質に思えたのはNTT労働組合の組織内議員の内藤参議院議員が中立の審判者のように意見をいっていたことだ。

 私が議員だったとき、今回と同じ内藤参議院議員があまりにNTTよりの政策を遂行しようとした。総務部会で手続きを踏んでいないと問題になったことがある。

 そのとき、現国対委員長代理の安住淳議員が
「私はNHK出身である。だから、NHKの問題の時は国会では質問にたたないようにしている。そういう節度を持って欲しい」と総務部会で発言された。

 安住議員の発言は楽しく、激しいこともあるので誤解を受けやすいが、私は「政治家の品格がある議員だ」と思ったし、今でも思っている。

 私はその後、「次の内閣総務大臣」となったがあくまで、消費者のための情報通信政策を念頭においていら。

 民主党も政権交代が間近に見える位置まで来た。一労組、一組織に翻弄されているという誤解を招く発言を議員がするのはできるだけさけるべきである。仮に、内藤参議院議員の政治活動が、NTTからの原資でほとんどまかなわれていて、NTTよりの発言をした場合、いらぬ疑いをまねくのではないだろうか。

 政治家の品格、政党の品格とはなにかを考えさせられてしまった映像であった。

 

 小沢一郎氏が企業献金の即時廃止を記者会見で述べた。企業献金の即時廃止は日本の政治スタイルを変える。

 政治家は何をなそうとしているか、何を実行するかで判断しなくてはならない。小沢氏は今、窮地にある。企業献金即時廃止をせざるを得ない状況にある。それならば、小沢氏の決断にかけてみたい。

 何かを考えて企業献金をすれば、贈収賄になる。何も考えずに企業献金をすれば株主に対する背任になる。それならば、はっきりとするために企業献金全廃を、5年以内になどと言わず即時にするべきだ。

  日本では残念ながら個人献金はあまりあつまらないだろう。私は今年、アメリカの上限である2300ドル、20万円を個人献金した。これも政治家の妻として長年仕えてくれた家内の理解があってのことだ。普通の家計では難しいだろう。

 お金が集まらなければ、政治のスタイルは変わる。イギリスでは選挙資金は上限130万円しか使えない。130万円なら個人献金でも集めることが出来るだろう。選挙は政党がマニフェストを中心に行う政策選択選挙である。そんな選挙になれば、政治家の品格も上がるだろう。企業献金全面禁止を断行してもらいたい。

 日本の中心、名古屋市(名古屋の人は、名古屋が日本の中心と思っている)の新市長に河村たかし氏が当選した。私も名古屋出身なので、期待している。何でも「日本一おいしい水道にする」という公約をかかげているらしい。名古屋の水道の水が売れるようになったら、ミネラルウォーターに変えて、ぜひ買いたいと思っている

 河村氏とのつきあいは、日本新党の頃からだから15年以上になる。昔から、「名古屋から、総理をめざす」と言っていた面白い人だった。こころよりお祝い申し上げる。

 河村氏ほど、永田町の評価と、国民的な人気の差がある人はめずらしい。おそらく、同僚国会議員に聞くと、「良い格好しいの、パフォーマンスだけの人間が出ていってくれてうれしい」となるだろう。

 それでも、河村氏のテレビを通じての人気はあなどりがたく、選挙応援をたのんだりする。タレント政治家でなく、政治家がタレントになったのが河村たかしさんだと思えばいい。

 このところ、知名度こそ力となっている。テレビに出るために、タレント政治家でなく、政治家が「テレビタレント」になっている。ただ、私はこれを否定するものではない。


 議院内閣制では、国会議員の中から総理が選ばれる。究極的には衆議院、480人が選ぶ。480人だから、その人の人間性や、実力が間近に見れる。

 さらには、衆議院議員が衆議院議員を選ぶのだから、築地市場の目利きのプロが、選ぶようなもので、人格、実力を総合的に見るのだ。ただ、480人だからまるで小さな村の村長選挙。世話役型の人が首相になりやすいという弊害もある。


 これに対し、今の選挙は、アマとプロが混じっている株式市場のようなものである。急に人気が出たかと思うと、一つのスキャンダルで一挙に政治生命を失ったりする。または郵政民営化選挙のようにシングルイッシューで地滑り的な結果がでたりする。

 
 小選挙区制の導入で、党首には「タレント性」が求められるようになった。言い換えれば、「国民に直接アピールする能力」と言える。

 かつては、所属する政党のために汗をかき、ぞうきんがけをすることが、政治家の出世の階段であった。いわば、陰徳をつむというもので、儒教的論理に合致していた。

 パフォーマンスのみをする人間は、政治家の中で軽蔑されて役職は回ってこない。現に河村たかしさんは60歳なのに、次の内閣閣僚も党幹部も経験していない。

 そこで、活躍の場をテレビに求めたのである。そうすると一匹オオカミ、執行部批判が持ち味となる。あるいは、仲間の政治家の批判をし、「政治家は悪いことばかりしている。ただし、自分は別」とする。これでは政治家の品格があがるはずがない。

 イギリス労働党は政権交代の時、メディアでの発言をできるだけ、党の影の内閣閣僚とそのチームにかぎった。影の内閣閣僚は、党のスポークスマンでもあったのだ。日本の政党もこのようにすれば、政治家のタレント化は防げると思う。

 永田町での評価はともかく、河村さんの政治家としての力量がためされるのはこれからである。がんばってほしい。

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