島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

政治家の品格

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 鳩山元総理の引退を受けて、元側近として、共同通信の取材を受け、全国に配信された。

「波乱万丈だったが幸せだった・・鳩山元首相引退会見」とされた記事。

以下のようにまとめられていた。

「本当に残念だ」と語るのは、民主党の役員室次長として仕えた経験がある嶋聡・ソフトバンク社長室長。
「さまざまな矛盾を抱えながら、党を緩やかにまとめようとしていたが党が変わってしまった」と思いやった。

 こんなこともあって、鳩山元総理と電話で話した。

 詳細な内容はいえないが、私からは「私も第二の人生を歩んでいますが、第三の人生も充実したものになるとおもいますから、ご指導を」とお伝えした。

 「引退会見の後、嶋さんのことが浮かびました。これからもよろしく」と言われた。

 本当にお疲れ様でした。

 野田総理が、「将来の原発比率ゼロにした場合の課題を整理し、どうしたら克服できるかを整理してほしい」と関係閣僚に指示した。

 今まで、周囲におされ「脱原発依存」の方針を「経済界寄り」に変えてきていたように見えた野田総理からすれば、「君子豹変」である。

 「君子豹変 小人革面」は易教にある。君子は時に応じて、豹の毛が変わるように鮮やかに変化する。これに対して、小人は上の人につき従い、顔つきだけ革(あらた)めるという意味である。君子豹変はいい意味なのである。

 私は課題克服を指示された枝野経済産業大臣、細野環境大臣、古川国家戦略大臣に期待したい。彼らは、比較的電力会社と過去のしがらみがなく、福島後の日本をどうするかを率直に考えられるからである。かつての同僚からは「枝野大臣は本音は脱原発」とも聞いている。


 影の実力者と言われる仙谷前官房長官などは、野党時代から電力会社の役員らで構成する勉強会の座長的役割だったことは永田町ではよく知られている。人情、しがらみを考えれば「脱原発」などなかなか言えるものではない。

 原発を続けたい人々は、「優秀な日本の技術の進歩をもってすれば、原発の危険性は克服できる」というであろう。技術はトライアンドエラーの実験によって進歩する。しかし、原発は実験は許されない。一度の想定外のミスが国家の運命にかかわるような技術は技術ではない。リスクが無限大に等しいことを私たちは福島から学んだのである。

 よく、再生エネルギーが高コストで、不安定であると批判される。しかし、それこそ日本の優秀な技術をもってすれば、再生エネルギーの技術的課題は克服されると思う。少なくとも、原発の危険性を乗り越えるよりも、可能性は高い。

 野田総理の「君子豹変」を歓迎したい。そして、三閣僚は衆知を集め、「脱原発」のロードマップをきちんとひいて欲しいと思う。

 

 新党「国民の生活が第一」や「みんなの党」など野党7党が不信任案提出に合意したことでにわかに政局が緊迫してきた。「政治は一寸先が闇」というが、「一週間先が闇」という状況である。
 
 自民党もこれに押され、谷垣氏が自民党単独の不信任案提出に腹をくくったという。その前に、首相問責提出を準備するという。

 自民党は解散確約をめざすというが、どれだけ言ったとしても、今、負けるのが分かっていれ、野田総理が解散を確約するわけがない。結局は、不信任案の勝負になるのではないだろうか。

 先に不信任案を提出した野党七党は、小沢一郎氏がまとめて自民党不信任案に賛成するだろう。鍵は、民主党内で十数名が不信任案に賛成するかどうかにかかってくる。そこで、注目されるのが「鳩山グループ」である。

 鳩山グループの幹部松野頼久議員が「今の民主党の政治スタイルに限界を感じている、次の選挙までに、政界が流動して、新しい流れが出るかもしれない。その流れに身を置くことになるかも知れない」と語ったそうだ。

 新党も視野に入れ、大阪維新の会幹部も、松野氏との接触を認めている。周辺では、九州選出の議員による地域政党も考えているとさえ言われる。大阪維新も5名以上の国会議員がいなければ、政党要件を満たすことはできない。そんなときに、官房副長官も務めた松野議員などが合流してくれれば、助かるに違いない。

 もしも、総理派閥であった鳩山グループ中枢が連携を深めることになれば、大阪維新にない「プロフェッショナル」の技が入ることになる。
 先週初めに、閣僚経験者が、「十日がヤマ場となりそうだ」と話していた。すでに、この動きがあったのだろう。

 政治はプロ同士の将棋の対局と同じで、流れが予想できると、それを前提の動きが出てくる。「不信任案可決」。それも、党が分裂しての可決が予想される時、野田総理はどう行動するのだろうか。
 
 小泉総理は、郵政民営化法案の時、乾坤一擲、解散にうって出た。野田政権が、小泉氏と圧倒的に違うのは、国民の支持率である。小泉内閣が50%以上の支持率があったのに対し、野田政権は支持22%、不支持58%である。(朝日新聞)

 自民党は、消費税法案成立と引き換えに解散要求をしてくるだろうが、「万歳突撃」にも似た解散を民主党がするはずがない。小沢一郎氏周辺は「野田総理は、解散はできず、辞職するに違いない」と読んでいるそうである。

 実は、私もそう思っている。「野田総理の性格から、地位に恋々とする人ではない。消費税法案成立と引き換えに、自分の首を差し出すのでは」と前述の閣僚経験者に話した。
 「野田さんはやめないよ。嶋さんが言うような性格ならここまでこない」なるほど、「権力」は人を変えるかもしれない。

 解散まで、突入して、大きな政界流動化につながるのかどうか。「10日が山場」は間違いない。

 

 9月にせまる民主党代表選挙において、前原政調会長、玄葉外務大臣、細野環境大臣など野田総理を支持する発言が相次ぐ。次の代表になったとしても、総選挙での敗北はこのままでは必至であり、自分の責任にはしたくないという現実的な判断もあろう。だが、党内の流れは「野田再選」で動いているのは、間違いないようだ。

 しかし、消費税増税と官邸前デモを無視しての原発再稼働など、「国民の声」が聞えなくなっている野田総理は20%台の低支持率にあえいでいる。次の民主党代表が「選挙の顔」になるのに、なぜ野田総理が民主党内で支持されるかまったくわからないという声は多い。

 不思議なので、自分の推理を書いてみる。あくまで「真夏の世の夢」に近いけれど(笑)

 先週、民主党のベテラン議員、中堅議員の話を聞く機会があった。二人が共通して話したのは「野田さんの予算委員会での安定感」であった。

 ベテラン議員の言葉。
「野田さんの予算委員会や消費税委員会での答弁は安心して聞いていられる。菅さんは、どうしても喧嘩になるし、鳩山さんは宇宙人だった。自民党も公明党も、好感を持っている」
 私の、「政治は選挙後、自民、公明との連立に動くのではないか」との問いに
「そうなるだろう。また、そうしなくては、政治は動かない」とはっきり述べた。


 中堅議員の話
「小沢さんと野田総理との戦いは、『三党合意』ができた瞬間に勝負あっただ。私たちは選挙後も、自民、公明と一緒にやっていこうと考えている」

「この政治状況で予算委員会を乗り切れる人は野田総理以外にない。予算委員会でつぶされないかどうかが、総理に必要な資質になっている」
「玄葉さんも、前原さんも、とても野田総理のように予算委員会を乗り切れないと思っているのではないか。これが政治家の『肌感覚』だ」

 二人とも親しくさせてもらっている人だし、立派な政治家である。その二人が別の場所で同じ方向性をもって話したのは、「予算委員会での安定性」であるし、「連立政治がまもなく実現する」ということである。

 二人の話を聞いて、「なるほど」と思った。野田総理が志向する政治は「自民、公明との連立」であり、いわば「ミスター連立政権」なのだ。

 私は、予算委員会理事だった。予算委員会は戦場であり、野党が「毛を吹いて、疵をもとめる」ことをすれば、何でもできる。予算委員会が順調に進むのは、言葉は悪いが国対のトップレベルで与野党間の「談合」があった時だけである。

 連立政権とは「究極の談合」に他ならない。

 自民、公明、民主の連立政権になれば、迫りくる選挙はどうなるか?自民、民主の対立はなくなる。有権者の心理として、全くの新人より、現職国会議員に投票する。与党民主党ならなおさらであり、民主党の中堅、ベテラン議員には有利になる。

 「連立政権」は「究極の選挙対策」でもあるのだ。

 民主党内は、どうも「連立政権」に向かってすすんでいるようである。「真夏の世の夢」にならなければいいが・・・。
 

 

 総理大臣になると見えなくなる3つのものがあると言ったのは、226事件の時、襲われたが秘書官であった義兄が身代わりとなって、一命をとりとめた総理大臣、岡田啓介である。

 3つとは何なのか。

 まず、第一に「金」である。総理になると権力によって「金」に不自由しなくなるという。特に、今の総理には、領収書も全く不要の「官房機密費」なるものがある。

 第二に「人間」が見えなくなるという。総理大臣の権力にとりいって、調子のいいことばかりをいう人間に周囲を囲まれて「人材」がみえなくなるという。

 そして、最後には「国民」が見えなくなると言う。

 野田政権は大丈夫だろうか。明日、「脱原発国会大包囲網」が開催される。


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