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「人々に理念と目標と理想を提示できない指導者は、指導者をなのる資格はない」 |
松下幸之助に学んだ政治経営学
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オリンピックのエンブレム白紙撤回問題。佐野氏のエンブレムを最終候補にした際、類似品があるというので二回修正させたことが明らかになった。そこで、組織委員会は「まずい」と「カン」が働かなかったのだろうか。
松下幸之助は「指導者は直感的に見抜くカンを養わなくてはならない」という。
日露戦争時、名将と言われた黒木為禎大将が第一線を巡視していて「今夜は夜襲があるぞ」というと、必ずその晩は敵が攻めてきたと言う。いわば、「カン」である。
ビジネスであれば、この商品、ビジネスモデルはうまくいくかどうかは直感的に判断できるようカンを養わなくてはならない。
それは経験を積み、修練を積み重ねていく過程で養われていくものと思う。
武藤事務総長の記者会見を聞いて驚いた。「私たちは専門家でありませんので、専門家の意見を聞いて了としましたが・・」というものであった。武藤氏はもと大蔵官僚である。このままでは、次のエンブレム選考でも同じことが起きるのではという嫌な予感がした。
佐野氏のデザインに「商標問題」が発生したにもかかわらず、こだわったのは「展開力」がすぐれていたからだという。展開力とはコマーシャル展開、五輪グッズ、ポスターに使いやすいこと、つまり「お金を生みやすい」だったという。そこにも間違いがあったと思う。
オリンピックは、その国がどんなステージにたっているかをアピールする最高の場所である。64年の東京オリンピックは、日本の復興を世界に示したし、08年の北京オリンピックは中国の勃興を印象付けた。2020年、日本は世界に何を伝えたいのか。それを熟考し、日本人が愛するエンブレムにしてほしい。そうすれば、盗作問題も生じないだろうという「予感」がする。
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不正会計問題で決算を延期していた東芝が、8月31日の決算を再延期した。内部通報が相次いでいて監査法人が慎重を期したからだという。
後漢の楊震は「ここには二人だけしかいないから」と不正を働こうとした人に「天知る、地知る、我知る、人知る」と言った。松下幸之助は一歩進み「他人が知っているということよりも、まず自らの心に問うて、やましいところがないか、公明正大であるかということが大切である」と述べた。
東芝の不正会計を生んだ問題は経営トップが義を忘れ、利に走り、「目先の数字」のみを厳しく追求したこと。パソコン、テレビ、白色LEDなど国際競争力を失った現場の責任者が事業縮小だけは避けたいと不正会計で下駄を履かせたところにあるとされる。孟子の「上下こもごも利をとれば、国危うし」の典型である、
さらに問題は二千六年に「これからは原発」との判断でウェスチングハウスを54億ドル、6600億円で買収したことがある。これには原子力発電のブランド力などののれん代が数千億円入っている。だが、3.11以後、原発の将来性に疑念が出てきた。のれん代は、今のところ「原発に将来性がある」としてそのままだが、これも疑念がある。
社外監査役を入れたりして改革を進めている東芝であるが、経営トップに要求されるのは「公明正大」ということである。それなくしては、市場の信用も、再建も難しくなる。140年の歴史を持つ東芝は土光敏夫さんなど尊敬できる経営者も多く輩出している。「利を見ては義を思う」(孔子)を再び思い出して、再建に当たって欲しい。 |
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維新の党が分裂、新党設立とか、民主党との野党再編が進むとか政界は波乱含みである。経済に目を転じても、中国経済の減速で先週は一時、一万8千円を割り込んだ。明日から9月であるが、いろいろと障害や困難に直面することが予測される。
松下政経塾生のころだから、30年も前のことである。
「私たちは本当に政治家になり、経営者になり成功できるのでしょうか」塾長が答える。「君たちが成功できるかどうかはわからん。しかしね、成功のコツはあるんやで」 あの松下幸之助が成功のコツを教えてくれるという。誰もが聞き漏らすまいと、シーンとなった。 「それはな、成功するまでやめんこっちゃ」 正直言って、そのときは「なーんだ」と思った。多くの塾生の感想もそうであった。しかし、その後、衆議院議員となり、孫正義の参謀を勤めていくうちにこの言葉の持つ深い意味がだんだん分かってきた。孫正義社長も似たことを話している。
「やりぬくこと。これが成功の近道」 孫正義 常に、志を掲げてなすべきをなすならば、いかなる困難に会おうとも道は必ず開けてくる。成功の要諦は成功するまで続けるところにある。松下塾長の教えを今一度、思い起こしたい。 |
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25年ぶりの大学入試改革が検討されています。1点を争う受験勉強を勝ち抜いてきたブランド大学の学生は燃え尽きて勉強せず、AO入試が半数以上をしめる大衆大学では「学力の底抜け」から授業についていけず勉強しない。改革が必要です。
孫正義社長は「教育は30年後をめざして行われるべき。30年後に役に立たないなら不要」との発言をしました。今から30年後、15歳の中学生が45歳の働き盛りとなる2045年。世界は人工知能がプログラムを自ら組み立てなおす技術的特異点(テクノロジー・シンギュラリティ)を迎えます。
この技術的特異点の提唱者、レイ・カーツワイルさんをグーグルがエンジニア部門にスカウトしました。カーツワイルさんは、ビル・ゲイツが人工知能部門の第一人者と認めた科学者です。 カーツワイルさんによると大学入試改革実施予定の2020年から23年頃に人間に近い検索エンジンが登場するとのことです。長くて複雑な質問に返答し、検索しようとする資料の意味を理解し、さらに人々に役立つだろうと自らが考える情報を探し出すようになるのです。
さらに、中学生が39歳となる2029年までには検索エンジンが人間のような能力を持つようになります。記憶力重視の試験で選抜された人々は時代に対応できなくなります。 文科省は2020年から1点を争う入試センター試験からレベルわけとする進学テスト、学力の底抜け対策には高校1年レベルの学力を測る基礎テストの2本立ての改革を目指しています。 さすがに優秀な官僚が考えたものだと思います。しかし、2045年、人類は技術的特異点を迎えるというドラスティックな観点が忘れられています。孫社長が言うように「30年後に役に立たない」不要」な改革になる可能性が大です。志高い、改革が望まれます。 |



