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中秋の名月を心待ちにしていた9月30日、ホテル東日本において記念の茶会が開かれました。
当日の朝、自宅のお庭から摘まれた花(シュウメイギク)を青磁の花入れに、お軸の”福寿”とともに格調高くお祝いのお薄席のお床の完成です。
お茶席の間に行われた、講演会では田中仙堂副会長による、
”「東」と「西」の出会い” と題された記念講演がありました。
仙堂先生はこの中で3つの問いかけをされました。
それは次のようなもの
1. ”東”と”西”を結ぶのはだれか?
2. 岡倉天心の時代と現代の日本の共通点は何か?
3. ”東”と”西”を結ぶと何が生まれるのか?
人によっていろいろな解釈はあるでしょうが、
具体的な例を示されながら先生が話されたのは、
1. 東西は 個人個人の交流によって結ばれる。
2. 天心の時代に浮世絵が海を渡ったように、
現代の日本も優れた品が海外に出ていく。
”美”を生み出して世界に届ける国
3. 二つの世界が理解しあうことで普遍性が生まれる。
ということだったと思います。
天心の時代のいろいろな文化人をたとえに出されながらの公演は、
まさに茶道の学術研究のために発足した会ならではのもの。
さらに印象的だったのが、
キプリングの”東と西のバラッド”の例えと、その正当な解釈の補足。
つまり、
東と西はいづれ理解しあえる
という、キプリングの本来の主題の協調
まさに茶の精神といえるのではないでしょうか。
The cup of humanity
そして、いろいろ言葉を尽くして理解しあう前にまずは茶でも飲みながら松嶺でもきこうではありませんか。
お薄席の飾り
濃茶席のお床
朝早い時間の写真でまだお花がありません。この直後に水屋に詰めてずっとお通い(影出しのお茶を運ぶ係)の仕事をしていいまして、ついに濃茶席には入れませんでした。
でも、
これほどの大きな茶会の水屋のお手伝いに入れるだけでも少しは上達したと思えてうれしくなります。それに、いろいろな方の所作をまじかで拝見でき、勉強できるのも魅力的です。
本当に、着物の着方ひとつとっても長い時間をかけて身についてくるものだと感じます。ましてや、連続する動作を流れるように”さらさら”とこなしていくのは大変な鍛錬のたまものです。
今回、最後の席入りに先輩方を差し置いて参加させていただいて、お点前をされた先生の流れるような所作を拝見させていただいたこともとても勉強になりました。
お茶にしても、お花にしてもこれで満足ということはないということがよく
わかりました。
一期一会の出会いに感謝しています。
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