目の星は人類の母――天狼星信仰之謎

人類に平和をもたらす真実、その鍵は日本に隠されています

文字のお話

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

 人間は社会を形成して生きています。社会は互いに自分の意志を相手に伝え、認識を共有することで営まれています。

 意味を持った言葉の形成にともない、人間は思考を言葉で行い、そして意志や感情を言葉で表現することによって、相互理解を深めていきます。

 古代文字の成立の事情から考えると、文字が神事に関して、人間の意志を載せ、神と交通する手段として生まれ、出発したものであることを、示しているものと思われます。

 シュメールの楔形文字、古代エジプトのヒエログリフ、古代マヤ絵文字、中国の甲骨文字など、すべて神殿との関わりを持つものであります。

 漢字学者白川静先生が『回思九十年』という著書の中で、次のように述べられています。

 「文字は社会組織が複雑になって、お互いの情報の交換であるとか、意志の伝達であるとか、記録であるとか、そういう実用的な目的で生まれるなら、どの文明社会も文字をもたなければならないはずです。

 文字が何故生まれたかということを考えますと、エジプトや中国のことを例にとるとよく分かります。

 最初にヒエログリフという神聖文字が生まれてから、ツタンカーメンの時代までの二千年近い間、文字は少しも進化していないのです。同じように絵文字ばかり書いている。

 もし、文字というものが文明の手段としてあったとするなら、社会の変化につれて進化しないはずはない。

 これが、何も変化していないということは、つまり社会生活と離れたところに文字があったということですね。」      (『回思九十年』P210より)

 文字は選ばれた王と神々の交通手段として生まれて、すなわち、人間同士のためのではなく、人間が神意をうかがうための道具として創られたのであります。文字を学ぶのも、選ばれた神官たちの特権であります。これはすでに明らかにされたことであります。

 したがって、文字は人間同士のコミュニケーションのために創られたものではないと考えられます。

開く トラックバック(1)

「古代文明」と呼ぶかどうかは、その判断の基準となるのが、独自の文字体系を持つことであるといわれています。

 古代文字の初形はみな象形文字でありました。つまり人類の歴史における最初に誕生した文字は、ことばの音を表す文字ではなく、ことばの意味、すなわち物事の概念を表す文字であります。
 
 象形文字と表意文字の違いの基礎をなすものは、記号と、それが表わす存在物とのかかわり方の度合いの違いであると言われています。「絵に近い」形は象形文字であり、もっと抽象的で絵から遠いものが表意文字ということになるでしょう。

 象形文字にしても表意文字にしても、それらを特徴づける鍵の一つは、どちらの場合も、個別言語の単語やその音声を反映していないということであります。

 たとえば、
 
 象形文字は言語との結びつきなしに成立したため、誰でも象形文字はすぐに、言語とは無関係に理解することができるのでしょう。文字は今日の意味で、「読むことのできるもの」になりました。抽象概念や動詞、接続詞などを表わす記号も産み出されました。

 そして、元来の絵の羅列から真の文章文字が生じ、それは同時に単語文字(漢字のような一つの文字・記号が一つの概念や単語を示す表意文字)から音節文字(日本語のひらがなあるいはカタカナやハングルなど複音を表わす表音文字)への移行をも実現させました。

 さらに、一つの音素だけを表わす音素文字(アルファベットのような表音文字)が作られたことによって、真の音声言語を書きとめる手段として、文字は言葉の流れと平行に並べられる記号になったのであります。

 漢字の字音は、時代とともに異なります。その字音の変化は、中国の記録では容易に明らかにしがたいが、幸い、日本語の仮名書きの読音や、国語の漢字訳などによって、その変化の相を知ることができます。

 古代中国語においては、書き言葉と話し言葉とはあまりも離れていたので、字音は約束として存在していたが、特に表記されることはなく、字音と字義との結合が不安定なものであったと思われます。これに対して、異なる時代の人々との交流によって、各時代の漢字音が日本にもたらされ、音読みとして残されています。すなわち、仮名文字の表音的な特徴によって、漢字音は異なる時代の言葉とともに定着され、今日まで伝えられてきたのであります。

 表記手段として、中国語の文字記号、つまり漢字の中には、単語の意味は表わすが、話しことばの音は必ずしも正確に表わさない使い方があります。この使い方は現代にいたるまで使い続けられています。これによって、中国語内部の極端にへだたりの大きい方言の使い手同士が、お互いの話しことばの理解には大いに苦しむような場合でも、書きことばならまったく同じものを読みこなせることになったのであります。

 記号としては、それらのすべてを省略しうるのであると考えられます。もともと具体的な形象でありながら、記号としては、一般的承認のもとに極度に簡略化が行われています。それは象徴的な手法であります。

 古代文字の理解には、彼らの表現意識のうちにあって、このような捨象の論理に通じていなければならないと思います。

 時代と共に、記号としての象形文字の簡略化は避けられないが、その土台である民族およびその文化が持続するかぎり、表意文字の特性を失うことがないと思います。すなわち、形が変わっても、原初の概念を表す特徴はそのまま維持されているのであります。

 つまり、象形文字が成立した時代、その古代王朝がどこまで持続することができたか、という問題であるが、古代王朝が滅びて、代わって他の民族が支配し、他の系統のことばが入ってきたりして、文字はその表記のために転用され、結局、表音文字になってしまいます。

 言い換えると、文字の借用は表音文字誕生の不可欠な条件であると考えられます。

漢字が成り立つ背景

 「象形文字の論理からすれば、漢字ほどことばを具体的に、全的に表現しているものはない。それは一語を一字にかきしるし、一字のうちに形と音と意味とをそなえた、完全な文字である。それはことばとともにある文字であり、文字言語である。ことばは単なる音の連鎖ではない。音は概念の媒介者にすぎない。文字はそれに形を与え、内容を固定し、概念化するためのものである。単なる音符号の連鎖であってはならない。」
(『白川静著作集2』p8)

 「象形文字である漢字は、いわば文明以前の、長い集積の上に成り立つものであった。伝承の上でも記録の上でも、のちには失われた遠い過去の世界が、そこに残映をとどめている。それは化石のようにみずから語ることをしないが、われわれはそこから、古代文字の背景にある古代を発掘することができよう。また古代文字成立の基盤をなす、その社会の実態を確かめることができる」  (『白川静著作集』より)
 
 漢字の字源は具体的で、かならずある事象を描くことによって物事を捉えています。原初における人々のものを見る共通の視点から、漢字の世界は創られてきたのであります。

 しかもその世界は、個々人の視点の単なる寄せ集めとしてあるのではなく、ひとつの整合性を持つ体系的なものとして創られていったのであります。漢字の字源を理解するのには、当時に人々がその字形に与えている一般的な約束を見つけ出さなければなりません。

 一文字の漢字だけでも多くの解釈ができ、表音文字にはない深い意味合いと奥深さを併せ持つ文字であります。漢字の背景には人類史が刻まれています。化石のように今日まで残されています。それを解読することによって人類の歴史も明らかになるでしょう。

私の宝物

イメージ 1

 『字統』は私の宝物です。

 この字書は実証に基づく金文甲骨文字研究の成果を存分に取り入れた「現代の説文解字」というにふさわしい内容であることは、評価が定まっています。 

 著者の白川静先生が人生のすべてを漢字学にかけています。私の道しるべというような存在です。

 研究生活50年を通じて、白川静先生は一途に「東洋の精神の本源」を追い求めてこられました。中国の古代文字である甲骨文 ・ 金文を分析、従来の漢字解釈を覆し、古代人の生活と意識にまで踏み込んだ「白川文字学」の体系を打ち立てられたのです。

ご高齢であるにもかかわらず、講演会では熱意のこもったお話しぶりで、聴講した方々は「白川文字学」の世界に導かれて、魅了されています。
 
 文字と言葉の語源から、人間の言葉の構造・文字からの人の発想がわかります。

 白川静先生の字書三部作

 「字統」
教育漢字、常用漢字、人名漢字など、漢字6838字の文字の成り立ちをさぐった漢字字源辞典。親字を五十音順に配列。字音索引、字訓索引、部首索引付き。

 「字訓」
「古事記」「日本書紀」「万葉集」などにみえる上代語の基本語彙1821語と、その語の表記として用いられている漢字との間にみられる、語義と字義との対応関係を検証する古語辞典。配列は五十音順。和語索引、漢字索引、関連漢字索引、万葉索引付き。

 「字通」
親字の字数9500、熟語220000語、五十音配列。漢字の成り立ち、意味の展開、造語力を体系的に知ることのできる漢和辞典。 著者渾身の最高傑作。

 漢字だけではなく、人類史そのものを理解するには欠かせものであります。お勧めします、ぜひご一読を・・・

イメージ 1

「漢字の日」の12日、財団法人・日本漢字能力検定協会(本部・京都市)が公募で選ぶ「今年の漢字」が、京都市の清水寺で発表された。最も応募が多かった字は「愛」。約370年ぶりに改修された同寺奥の院で、森清範貫主(かんす)が和紙に揮ごうし、奉納した。大みそかまで一般公開する。

 11回目の今年の応募は8万5322通。うち4019通(4.71%)が「愛」の字を推した。理由は、紀宮様のご結婚や地震やハリケーンの被災地に世界中から支援が差し伸べられたこと、「あい」という名の女性の活躍、愛知万博(愛・地球博)の開催などが挙げられたが、「愛が足りない凶悪な事件が多かった」という声も。2位は小泉改革の「改」、3位は郵政民営化の「郵」だった。

 過去10回は震、倒、毒、災など暗いイメージの字がほとんど。森貫主は「これほどいい字は初めてだろう。現実は愛でいっぱいとは言えない世の中を、愛で染めたいという人々の気持ちが反映されたのでは」と話していた。【奥野敦史】
(毎日新聞) - 12月13日

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事