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4/14(木)晴れ  県医師会「個人情報保護」関連講演会+情報交換会
3:00起床。5;30病院着.昨年はもうバイク通勤を始めていた。また、天徳寺桜がほころび始めたが今年は未だ堅い蕾のまま。回診その他。9:00-14:00外来。14:00患者・家族と面談。18:00県医師会に。18:30-20:12県医師会「個人情報保護」関連講演会、座長を務める。20:30-22:30情報交換会。睡魔強烈。22:45帰宅、23:00就眠。


書評 海老澤 敏著 「瀧 廉太郎」-夭折の響き-   岩波新書 岩波書店 東京 2004年   740円
 ここ数日、久しぶりに滝廉太郎作曲ピアノ小品「メヌエット」、大好きな「憾み」を聴きながら仕事をしている。その切っ掛けは先の日本内科学会総会の途中で東京駅の書店で見つけて購入した一冊の本、岩波新書921、海老澤 敏著 瀧 廉太郎-夭折の響き-である。大阪に向かう車中で一気に読み切った。

 既に名曲「荒城の月」など発表していた滝廉太郎(1879-1903)は21歳の春、船で留学先のドイツに向かった。しかし、ライプチヒでの留学生活は長くは続かず、音楽院入学後僅か2ヶ月で結核を患い、志半ばで帰国、大分で23歳10ヶ月の生を終えた。

 絶筆になったピアノ曲「憾み」は2年ほど前、たまたま我が家で知人が弾いてくれたのが私が聴いた最初であるが、その時の驚きは今でも鮮明に思い出す。作曲家が瀧だとは思いもつかなかったが、二短調、6/8拍子、重音の衝撃音から始まるこの曲は、何故か忽ち私の心の深いところに入り込んで、未だに離れない。滝廉太郎の曲、しかも絶筆となった曲、と聞き、この曲の不思議な雰囲気が良く分かるような気がしたものである。

 譜面には亡くなる4か月ほど前の明治36年2月の日付が記載されているというが、私は実際には瀧やこの曲について何も知らないままに最近まで聴いてきた。胸躍る船旅、あこがれのドイツでの留学生活、発病、帰国。暗転した人生、間もなく迎えようとしているその短すぎる生涯の終わりに際しての彼の心情に想いをはせれば、何も言いようがないし、この曲の題名「憾み」は胸に染みる。曲は静かに心情を訴えるのではない、激しく、激しく、不運を訴えている。

 私はこの新書によって多くのことを教えられた。

 この本はライプチヒの街角に建立された滝廉太郎没後100年記念碑を著者が訪れたところから始まる。そして彼の生い立ち、この頃の日本の音楽事情などが語られていく。この頃の、洋楽の聡明期とも言うべき日本の音楽事情も興味深い。
 終章としては「荒城の月」その後、である。何と瀧の名作「荒城の月」は後輩山田耕筰によって手が加えられているという。#が一つ外されただけであるがそんなことはこの本を読むまで知らなかった。そんな事実の有無にかかわらず、「荒城の月」は自然の中における人間の栄華の儚さを謳っている名曲である。

 海老澤 敏著 「瀧 廉太郎」-夭折の響き- 岩波新書は貴重な資料集としても値があり、お薦めの本である。 


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