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私は賞味期限なんて気にしない  廃棄される食品に心傷める 

 最近、夕食にサラダがよく出てくる。しかも、中央にホタテ、サケ、カニなどの私からみて比較的高級な珍味が姿良く盛りつけられており、緑、黄色、赤などの野菜類と共に爽やかな雰囲気を見事に醸し出している。実に美味しそうである。実際美味しい。
 しかし、日替わりの如くに盛りつけられるホタテ、サケ、カニなどの珍味の缶詰等は通常私の好みとするものでなく、こんなのが続くのは何か変だ。賄いの石井さんに尋ねたところ、横浜の長女の所から賞味期限切れの保存食がまとまって送られてきたとのこと。

 自分で食べるならベストだが、普段から食品を廃棄することを極端に嫌う父親に食べさせようと送ってきたことはベターな判断だ。私の教育もうまく生きているな、と感心した。
 聞いてみたら賞味期限後平均数年で、6年ほどのもあるらしい。そう言われてみると、サラダに盛りつけられた珍味類は少し形が崩れ、味もよく練れているかな、と思うが、それほど大きな変化はない。しかし、オレンジマーマレードは経年変化を色と形と味に如実に表している。チョコレート色と言うか泥土色と表現すべき様に見事に変色し、半分固形化してボロボロ、舌触りはザラザラ。味は苦みが強調されオレンジマーマレードとしては不味いが、珍味として口にするとなかなかいけるいい味である。廃棄されそうな雰囲気なのでこれを禁じて時々出しては少しずつ食べている。こんな食品ははそうしょっちゅう経験出来るものではない。

 私は賞味期限切れ等殆ど気にしない。圧巻は数年前の経験。「賞味期限後24年」ほど前のソース。全部私が利用した。体調に影響なし。昨年は「賞味期限後半年」ほどのペットボトルの茶10数本ほど集中的に飲んだが体調に異変なし。むしろ食品をムダにしなかった、と言う満足感を大きな味わった。

 飽食の先進国、米国では食料のうち、収穫から流通、食卓迄の間に40-50%がゴミとして廃棄され、その経済損失は約1000億ドル(日本円にして10兆7,O00億円)に達した。このレポートは、出典は忘れたがアリゾナ大学の研究者の報告である。4人家族の平均的な家庭では一日約580gの食料が捨てられ、ゴミになる食料は年間212Kg、約600ドルだと言うから簡単に見過ごすことは出来ない。
 我が国では、農水省が1月に発表した2002年の食品ロス統計調査によると、レストランで食事のうちの3.3%が食べ残しになると言う。結婚式とか各種のパーティ、懇親会とかでは35%の食品が残飯として捨てられ、家庭で廃棄される食品を含めると年間約11兆円もの食べ残しがあるとの試算もある。こんなデータがでてくると食糧自給率40%の国の一国民として何か情けなくなる。

 ポーランドのレストランでの食事では大きな満足感も食べた事を思い出す。リンゴも果物も野菜も日本の市場には規格外としてまず出ないような不揃いのが並ぶ。自然の恵みそのもの、という感じ。新鮮でとても良かった。

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