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先日,「小学校の新学習指導要領に対応した新教材説明会」に出席しました。

ご存知のように,今現在,小学5,6年生で行われている外国語(英語)活動は,
来年度からは3,4年生に下りてきて,5,6年生では教科としての外国語(英語)が始まります。
文部科学省では,来年度からの移行措置と前倒し実施に対応した外国語活動・外国語の新教材を
制作中ですが,5,6年生版がほぼできあがったとのことで,説明会が行われました。

この新教材に関しては,以前から文科省ホームページや,新学習指導要領の説明会で
制作中の誌面を目にしていましたので,ある程度は中味について知っていたつもりでしたが,
あらためてすべてのページを見て,「これはなかなかすごいぞ」と思いました。

小学校外国語では,全体的に「書く」活動については,子どもの発達に応じた
ゆるやかな設定がなされているのですが,「話す」「聞く」に関しては,
5年生でHe,Sheといった三人称を用いた会話の設定があったり,
6年生では過去形を用いて会話をする単元が出てきたりします。

これらは,現課程では中学校の内容ですが,実は中学生でもなかなか理解するのが難しく,
先生も教えるのに苦労する部分だといいます。
小学生でも三人称や過去形を使って会話が行えるように配慮がされているという
文科省の説明はわかるのですが,実際の授業では先生も児童も少なからず苦労をすると思います。

例えば,三人称では,動詞に-sをつけなくてもいいように,
助動詞canを使った表現が新教材で紹介されていますが,canを使わない表現を
子どもが言いたくなったときにはどうでしょうか。
結局,文法的なことに踏み込まざるを得ない状況が生じ,よくわからないまま過ぎてしまう,
あるいはそこから英語が嫌いになってしまう子どもが出てくるかもしれません。

今回,文科省の説明の中で,最も印象深かったのは,
「小学校外国語は,今までにないまったく新しい教科であり,中学校外国語の前倒しではない」
ということです。
新しい教科は,最初は苦労がともなうと思います。
今後も動向を注視しつつ,いつかは小学校外国語で,先生方や児童のみなさんの
お役に立てるものを作りたい,と気持ちを新たにしました。

TY

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