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雲の上で

先日,愛媛へ出張した。
松山空港から羽田までの帰りの機内で,隣の席のN氏に
「あなたのような理系な人って,飛行機がどうして飛ぶのかだいたいはわかるの。」
と聞いてみた。すると,
「そんなに詳しくはありませんが…」
と言いながら,ひとしきり説明してくれた。

わたしが知る限り,たいていの人は初めて飛行機に乗る時,(たまに飛行機に乗る時)
そこはかとない不安を抱いているようにみえる。
それは,落ちたら大惨事になるという恐れと,
こんな金属の塊が飛ぶなんておかしいという疑いの気持ちを,心のどこかにもっているためだと思う。
綿毛や雪が風に舞うのとはわけが違う。
金属の塊は,ふつうに持って,手を離せば明らかに下に落下する代物だ。
それでも,よくわからないながらも安全なはずだと信じて飛行機に乗る。

本当はよく解らなかったけれど,うんと簡単に言うと
飛行機の上側の形状と下側の形状が違うことで,
そこを流れる空気のバランスが崩れるために上側に上昇していくらしい。
長野市の城山にある「長野市少年科学センター」にそれを表した模型があるそうだ。
同じ城山にある「信濃美術館」や「城山動物園」に行くことはあるが,
今までそんな施設があることすら知らなかった。
N氏は以前,息子さんと「松代地震センター」に見学に行った折,テレビに映ったことがあったが,
やっぱり,理系な人って行く場所が違うんだと改めて思った。

光に満ちた雲の上で,「飛ぶ」のと「浮く」のと「舞う」のは違うとか,
ロケットは均一な筒状だからエンジンの力だけで上昇するのかとか,
普段考えないようなことを考えているうちにウトウトしてしまい,
気がついたら羽田だった。

説明してもらっても,やっぱり,無事に着いてほっとした。

昨年の5月の連休,
いつか行きたいと思っていた山形の加茂水族館へクラゲを見に行ってきた。
ほの暗い水槽に漂うさまざまなクラゲ,色とりどりの飴玉のようなクラゲ,
古い小さな水族館だったが,とくにクラゲに関しては,充実の展示内容だった。
(クラゲについては,平成26年水族館リニューアルということなので,またの機会に。)
クラゲを見て,海沿いの温泉に泊まることだけが目的だったけれど,
宿で見た1枚のポスターに惹かれて,鶴岡アートフォーラムで開催されていた,
「ようこそ 魔法の美術館」という特別展をついでに見に行った。
ポスターは,青い光が無数に光るとても神秘的なもので
いったい何の展覧会なのだろうと思って入場したが,本当に素晴らしかった。

「光のアート」をテーマに,見て,触れて,耳を澄まして,体感する。
言葉で表すのはとても難しいが,
人の動きに合わせて変化する光,光のなかに潜む影,不可思議な音や映像など,
光をテーマにしたさまざまな現代アート作品は,どれも私を夢中にさせた。
ただ見るだけでなく,実際に触れてみる。私が動くとそれにそって形を変えたり,
音が聞こえたり,本当に楽しく,かつ美しかった。

前置きが長くなったが,
「こんな楽しい美術展,長野にも来ればいいのに。」と思っていたら,
今週末から信濃美術館で展示されるという。(9月14日〜11月4日)
もう一度あの世界を体験できるなんて。私は今からドキドキしている。
キャンバスと絵筆の代わりに,光や音,振動で構成された作品を体感して,
芸術と科学の融合というか,こんなところにも理科を好きになる糸口があるように感じた。

折しも芸術の秋。
大人も子どもも,美術展なんて縁がないと思っている人もきっと楽しめると思う。
夢の世界に浸るもよし,理科的な好奇心に刺激を受けるもよし,ぜひ体感してみてほしい。


さて,この4月にスタッフが一人増え,先週,ブログデビューしました。
今のところ,先輩たちはみんないい人だと思われているようですが…。
以前にも書きましたが,
“新人を迎えることは,それぞれが知識を確認する機会になる。思い込みを改める機会にもなる。”
と思っています。
刺激し合って,よりパワーアップしていけるよう頑張ります。

選挙に行こう

明日,7月21日は参議院選挙だ。
多くの争点とともに,ネット解禁も大きなニュースになっている。
これは,この国の行く末を若い人たちにも考えてもらいたい,
そのために,選挙に関心をもってもらいたい,
それを実現するための第一歩であるのだろう。
新聞やテレビで,「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を説明していたけれど,
まだまだこれから考えていかなければならないことが多いように思った。
立候補者も,これをチャンスととらえる人,逆に戸惑っている人,いろいろだと思う。

今回の選挙結果は,道徳の教科化をはじめとして
信教出版に直接かかわるさまざまなことに影響してくるだろう。
教育にかかわる仕事をしているからといって,考え方は一様ではないだろう。
それでも,だからこそ,それぞれちゃんと考えて意思表示をすべきだと思う。
たった1票と思うが,選挙とは,その1票が積み重なって結果が出るものだと思っている。

あしたは,みんな,選挙に行こう。
ネット解禁の効果が出るといいな。

形から入る

Windows XPのサポートが来年4月で打ち切られるのを受けて,
今週,パソコンをWindows7に入れ替えた。
個人的には使えるうちは何でも使ったほうがいいと思っているが,
公の場で使うマシーンは,万全のセキュリティーを保持しなければならないから
そういう意味もあって,早めに入れ替えることになった。
入れ替えにあたっては部内でいろいろ検討し,処理速度はもちろん,
新しいソフトも入れてより仕事に役立つ環境を目指した。
同時に,メールソフトも変更した。

今までは,Mozillaのサンダーバードを使っていたが,
しかし,これも開発が事実上終息するということで違うものにするという。
サンダーバードは,私の大事な手紙を伝説の鳥が大事に抱えていてくれるようで,
結構,気に入っていた。(アイコンのことです。)
それを変更するというので,なんだか悲しい気分だったのだが,
新しいメールソフトの名前を聞いて,ちょっとうれしくなった。
“シルフィード” バレエの「ラ・シルフィード」を思い出した。
軽やかで,儚げでとっても気に入った。
もともと,風の妖精「Sylph」(シルフ)をイメージして,
風のように軽快で、空気のように自然な動作を,と名付けられたということだ。
(本来のスペルは「Sylphid」だが,開発者の思い違いで「Sylpheed」と綴る。)

お笑いの向きもあるだろうけど,機械に疎い私には,かなり重要なことなのだ。

気がついたら部内のスマートフォン所持率が7割強になっていた。
電話とメールができればいいやと思っていたし,
きっとうまく使いこなせないとも思うからどうでもいいと思っていた。が…。

先日の宴会の折,
幹事がせっかくプリントアウトしていったクーポン券が使えないということがわかった。
と,部内最年少のYちゃんは,スマートフォンをいじっていたと思ったら,
「違うクーポンがあるみたいですよ。」と言う。
なるほど,そうやって使うんだと思いながら,テレビのCMを思い出していた。
散々彼女を待たせてすっかり機嫌を損ねてしまったのに,
買ったばかりのスマートフォンで彼女が行きたいと言っていたおしゃれなお店を予約して
惚れなおされてしまう,あのCM。
今どきは,そうやっていつでも必要な情報を瞬時に手に入れられなくちゃダメなんだ。
でもメンドクサイ…。

先週金曜日,お花見のあとの帰り道,
いっしょに歩いていたMさんがこれから映画を見に行くという。
「映画かあ,いいなあ。」と思ったけれど,彼女が見ようとしていた映画は,
ちょっとジャンルが違ったので,途中で別れて帰ってきた。でも…,
家に帰って新聞を見ていたら,見たかったあの映画がちょうど同じころの開演で
しかもその日が最終日だったということがわかった。
ああ,いっしょに行けばよかった,と思ったけれど後の祭り。
なるほど,こういうことなんだ,情報を瞬時に手にできないということは。
やっぱり,スマートフォンにしようかなあ。

今は世の中の変化が大きすぎて,本当に先が見えない。
わたしたちの,教材を作るという仕事も大きな過渡期にある。
かつて,今では当たり前のことだが、テストを色刷りにするという話が出たとき,
違和感をもつ“大人たち”に向かって
「今の子どもたちは生まれたときから色の洪水の中にいるんですよ。」と言った若者がいた。
ならば,今,現代の子どもたちは生まれたときから情報の洪水の中にいるということになるのか。
その子どもたちが興味をもって手にし,力をつける教材。
それを作るには,現代の環境,機材を知らなくてはならない。

スマートフォンにしようかなあ,なんて言ってる場合ではないのだ。


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