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断らない

雑誌「信濃教育」2月号(1515号)巻頭言で信濃教育会会長の後藤先生が
本年度最後の「ふるさとの大地」編集委員会に出席されたときの所感を述べていらっしゃる。
その委員会に私も出席していたのだが,巻頭言にもあるように,
初めて「ふるさとの大地」編集委員に選任された先生方が
初めはその存在すら知らず,委員に選任されたことに後ろ向きな気持であったのに,
いつしかやりがいを感じていった様子が本当によく伝わってきて,私も胸が熱くなった。
そして,会の最後の後藤先生のあいさつに,また深く感銘を受けた。

後藤先生は,
「今までの教員生活の中で,きた仕事は断らない,をモットーにやってきた。」とおっしゃった。
それをお聞きして,社会人になってから今までの自分自身を振り返ってみた。
そうすると,ダメだ,できないと思いながらも,何とか取り組んだ仕事は,
結果の如何にかかわらず,自分の世界を広げてくれたし,
それによってわずかでも成長できて,よい経験だったと思えたのに対して,
逃げ出してしまった仕事については,
どうして逃げ出したんだろう,どうして頑張れなかったんだろうと
情けない気持ちでいっぱいになってしまった。
まさに“やらずに後悔するより,やって後悔した方がいい”ということだ。

振り返って,仕事を依頼する時の気持ちを考えてみれば,
この人なら,きっといい案を出してくれるだろう,
きっといいものを仕上げてくれるだろうと思うからこそ,依頼するのだ。
その確信がもてなくても,なんとかやり遂げてほしいと願って依頼するのだ。

仕事が来るということは,そういうことなのだろう。
待ってましたと意欲満々で取り組めることもあるが,
時には,期待にこたえられるか,ちゃんとやり遂げることができるか,
そんな不安に足がすくんでしまうこともあるだろう。
こんなことはやりたくないと思うこともあるだろう。
それでも逃げずに取り組んでみることが大切なのだと思う。
もちろん成果をあげるべく取り組むわけだが,もしも思うようにいかなくても,
経験が財産になるということは,確かなことだ。

“断らない”は,もしかしたら成長への一番の近道なのかもしれない。

半ドン

“半ドン”といわれ,わかる人ってどのくらいいるのだろう?

新聞に「学校6日制を検討」と大見出しが出ていた。
平成23年度より,小学校で新しい学習指導要領が施行され,学ぶ内容が大幅に増えた。
このことは,新教科書作成の折,身をもってわかったことである。
前回の大改訂でスリムになった教科書が,すっかり分厚くなった。
授業時数も若干は見直されたけれど,
一日の長さが変わるわけではないから限界がある。
学ぶ時間をしっかり確保して,
子どもたちの学力を向上させたいというのもよくわかる。

私が小学生だったころ,土曜日は半日,授業だった。
信教出版に入社した当時も土曜日は仕事だった。しかも,午後3時半まで。
友達のほとんどは,午前中で終わりだったのに。(これを“半ドン”という。)
みんなのようにお昼で帰れたらと思ったりしたが,
土曜日に働くこと自体は当たり前のことで,それをどうこう思ったことはなかった。
信教出版が週休2日になったのがいつからだったか,忘れてしまったが,
いつの間にか,それが当たり前になってしまった。

新しい文部科学大臣は,「方向性について検討し直す内容ではない。」と述べ,
導入に向けた具体的なスケジュールを詰める,とのこと。

信教出版にも大きく関わってくることなので,目が離せない。
昨年入社のYちゃんが知らなかった“半ドン”が,また生きた言葉になるのだろうか。

森の命

先週末,山奥の温泉へ出かけた時のこと。

ずいぶん山の中なので,明るいうちに到着したいと思っていたが,
道草をくっているうちに,暗くなってしまった。
天気が悪く,いつの間にか暗い夜道にやわやわと霧が這いはじめ,
道草を後悔しながら,曲がりくねった山道をのろのろと運転していると,
何かが道を横切ろうとした。
ネコ? いや,もっと大きい。タヌキ? いや,違う。 
キツネだ!
車を止めると,立ち止まった。
とんだ災難に慌てふためいて走り去ると思いきや,
まっすぐにこちらを見つめ,何と近寄ってきたのだ。
えっ,うそ!

…たぶん,餌をあげた人たちがいるのだ。
人間からもらったものはきっと美味だったのだろう。ドアのところで待っている。
あげられるものを持っていなかったし,もし持っていたとしても,
してはいけないことだと思いながら,車を発進させた。
すらりとした,美しい目のキツネだった。

弊社,新信濃写真風土記の中に『本土狐』という巻がある。
ヤマネの写真で有名な西村豊氏の写真集で,とてもきれいな本だ。
信州に生息するホンドギツネ(アカギツネの亜種,北海道のキタキツネより小型)の四季を
淡々と丹念に追った写真と,
宮尾嶽雄氏の「ホンドギツネの博物誌」という文章で構成されている。
身近な野生動物,キツネについて,見て,読むには最適な1冊だと思う。

さて,翌朝,温泉からの帰り道。
今度は大きなネズミのような何かをくわえたキツネが車の前を走り去って行った。
それを見て,この道の周辺にいったいほどの命が存在しているのだろうと思った。
“野に山に,命が満ちていた時代,日本人の心眼は,森羅万象のすべてに神を見ていた。”
「ホンドギツネの博物誌」の中の一節だ。
しばらく走れば,そこはいつもの人間の世界なのだが,
一瞬,人ではない,たくさんの目に見つめられているような気がした。


 新信濃写真風土記『本土狐』
     詳しくは,こちらへ http://www.shinkyo-pub.or.jp/book/8241.html

信教出版は,10月1日に一般社団法人に移行いたしました。
それを機にホームページのリニューアルを予定していましたが,
やっと先週末,公開することができました。

信教出版のホームページは,平成10年に誕生し,
今回のリニューアルで,5代目になります。
今では当たり前のインターネットを通じた情報公開ですが,
最初はどういうものなのか,どう活用したらよいか
なかなか実感をもって理解できませんでした。
そんな中で,自分自身もインターネットの情報を便利に利用するようになり,
どんなホームページにしたいかを具体的に考えられるようになったと思います。

新ホームページでは,知りたい情報をすぐに見つけられるホームページ,
タイムリーに情報をお届けできるホームページを目指しました。
信教出版では,昨年来,オンデマンド書籍,電子書籍も手掛けるようになりましたが,
今回のリニューアルで,amazonからも弊社書籍がお求めいただけるようになりました。
(一部ですが)
お待たせしていた,中学校用要録サポートも本日UPいたします。
Twitterも開始しました。(フォローお願いします!)

お気づきのことがありましたら,ぜひお知らせください。
どうぞ,よろしくお願いいたします。

著作権のこと

明日から9月です。
昼間の陽射しは相変わらずですが,
朝夕はだいぶ過ごしやすくなってきたように思います。
それよりなにより,かなり日が短くなりました。
午後7時には,もうすっかり夜の風情です。

先日,千曲市の方からお電話をいただきました。
弊社発行の「信濃の民話シリーズ」の中のお話で紙芝居を作りたいのだが,
著作権については大丈夫だろうか,というお問い合わせでした。
近頃は,一般の方にも著作権についての意識が広がり,
こんなお問い合わせをいただくことがよくあります。
この方は,お仲間と地元のお寺に伝わるお話を紙芝居にして残したいとのことで,
早速,著者の方にご連絡したところ,快く使用をご承諾いただきました。

著作権については,日々近いところで仕事をしていても,
判断に迷うことが多々あります。
そのため,スタッフは講習会などにも出席して勉強していますが,
近頃は,デジタルデータも加わり,さらに新しい知識が必要になってきました。

著作権にきちんと対処するということは,
それを生み出した人に敬意を払うということだと思います。
それを心に,適切な判断ができるように努めていきたいと思います。


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