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その昔、何かで聞き及んだ事があります。と言うのも老人施設で暮らす女性の入居者が、誰かに口紅を挽いて貰った事で活き活きとした―― と言う内容。森羅自信は、お化粧なるものに多大な興味はなく、一応の程度で持っている化粧品などチィ〜ットも減らなかったりします。 (苦笑) 過日もキンシコウの学校のPTA総会で挨拶をしないとイケナイ立場から、気が乗らないままに “女装” をイタシタんです、ハイ。それ位に化粧にも着飾る事にも無頓着な輩ですから、口紅ひとつで意識が変わるのか?? と意識は全くの蚊帳の外でいました。
染髪は天然素材のヘナと決めている森羅、ヘナ染をしてくれる美容院って近隣にはたくさんありません。一か所、ヘナ染をしてくれる美容院があるのですが、料金的には森羅の財布事情とは相性が良くありません… 従って自宅でゴソゴソ作業をしたりするのですが、後頭部には目が行き届かず、決して上手に出来ているとは言い難い状況でした。が、そこに朗報。階下のリンリンさん、元美容師でして。染髪をお願いしたら快く引き受けてくれるので大助かり! 好意でして下さるので、染髪料は森羅が準備。 (当然ですけどねw) 毎回、リンリンさんにお願いする度に、リンリンさんの労力に如何にお返しが出来るか… を考えてしまっていました。確実に持ちつ持たれつの関係ではない! と気後れを。
過日、染髪をして貰った時の事でした。 「塗ってから、体を温めると良く染まるのよねぇ〜」 とリンリンさん。奇しくもその日はリンリンさんは病み上がり。森羅が無理を言ってお願いした日でした。二日ほど寝込んでいたリンリンさん、血色は余り良くなく、体が強張っているとの事でした。で、閃いたのが… 「ねぇ、塗り終わったらリンリンさんをマッサージするよ。」 割に遠慮をするリンリンさん、やっぱり体が重たいからと揉まれる事に。ゴロンと転がったリンリンさんの背中を腰をムギュギュ ムギュギュをマッサージ開始。 「あ、そこら辺…」 「う〜ん、いい感じ…」 と森羅の手の平の下のリンリンさんは気持ちよさそうでした。で、森羅、ムギュ〜ムギュ〜をやっていた所、体温が上昇。むしろ暑くなりましてね。寒がりの森羅、着衣を一枚、脱ぎました。ひとしきりリンリンさんを揉んでおしまい。立ち上がったリンリンさんの顔は血行が良くなった様子。 「うわぁ〜、体が軽くなったわぁ〜」 と体調の変化を喜んで伝えてくれるリンリンさん。ん… 森羅は染髪をして貰い労力を提供して貰った。リンリンさんは全身マッサージの労力を森羅から提供された。これはイーブンって事ですよね。で、染髪剤を塗った後に体を温めるってプロセス、マッサージをする事で森羅は汗までかいた―― 一石二鳥? 一石何鳥かしらん?? こんな風にリンリンさんへお返しする術を見付けた森羅でした。
この時、リンリンさんは体こそは軽くなったのですが、顔の感じがまだまだお疲れが残っていた感じだったのです。 「あのね、お顔もちょっとマッサージしてみる? 結構ね、顔って凝っていたりするから。」 とお顔マッサージの提案。全身マッサージで気持ちも体も軽くなったリンリンさん、この提案にも乗りました。こうして見よう見真似のお顔マッサージ。一通りした後に鏡を覗いたリンリンさん、「目が大きくなってる!!」 と効果に大喜び。幾分、顔周りが小さくなった感じもあり、ビフォー・アフターの違いは顕著でした。
リンリンさんのお宅には80歳を超えるお婆ちゃんが同居しています。このお婆ちゃん、一年ほど前からレントゲンに白い影が出る理由で治療を受けています。体調や体質に合わせて、パーソナル・ドクターに薬剤師が尽力して対処してくれています。が、年齢的な体力と薬の副作用とうとうで体調が優れずにいました。それを鑑みてパーソナル薬剤師 (って、お婆ちゃんのご子息ですけど) が受診の指示を。診察結果は肺炎との事で、即入院対応となったのです。病院ではリンリンさんの友人の関係者が看護師として担当し、手厚くお世話を受けていました。それでも慣れない環境はお婆ちゃんに緊張を呼び、家族のいる自宅へ戻る事を心待ちにしていたそうで。半ば自主退院に近い形でお婆ちゃんは自宅に戻りました。この知らせは森羅一家にとってはとても喜ばしいもので、キンシコウなどは 「赤飯だね!」 と言ったくらい。入院中のお見舞いはお婆ちゃんの希望で見合わせるしかありませんでした。が、戻って来たなら顔が見られる! とは言え、退院して来たばかりではお婆ちゃんもリンリンさんも気忙しいでしょうから、訪問は翌日以降に。
洗濯好きのリンリンさん、ベランダで洗濯物を干している所で顔を合わせました。 「お婆ちゃん、帰って来たよ♪ 来る?」 との声掛け。サクランと森羅、勢い込んで参りましたよ、階下のお宅へ。手土産はお饅頭。入院前から振るわない体調の加減でお顔を見る機会は減っていたので、一か月ぶり? くらいの再会。笑顔で迎えてくれたお婆ちゃん。今一つ顔色が冴えなく見えたので、「ね、お婆ちゃん、お顔をマッサージしましょ!」 リンリンさんもお婆ちゃんが戻ってくる準備で気忙しくしていたので、お顔に疲れが。と言う事でリンリンさんをマッサージ。一しきり揉んだ後、上気した顔のリンリンさんを見たお婆ちゃん、「リンリンさん、あんた、目が大きくなった。」 と効果を見取りました。人に世話を掛ける事・迷惑を掛ける事を嫌うお婆ちゃんだったので、「私はいいわ…」 と遠慮勝ち。椅子に座っている所を 「ちょっとだけ触らせて下さい。」 と森羅は了解を貰い、ムニムニとお婆ちゃんの顔を。薬の加減で浮腫みがあったり、血行が良くなり過ぎると問題だったりと思いの丈でマッサージをする事は出来ませんでした。でも顎から耳の下まで、額の中央からこめかみまで、目の下の鼻梁から頬骨の外側までとリンパの流れを意識して揉ませて貰いました。 「痛い所があったら言って下さいね!」 とソフトタッチで揉んだのでした。 「はい、こんなところで♪」 と森羅は手を休めました。リンリンさんがお婆ちゃんの顔を見て、「お顔がすっきりしたよ♪」 と手鏡を持って来てくれました。お婆ちゃんは鏡に映る自分の顔をジィ〜っと見詰めていました。その顔には満足の表情が出ていた気がします。
翌日、借りたものをお返しするためにリンリンさん宅へ。 「ねぇ、昨日のマッサージでお婆ちゃんの体調って悪くならなかったかなぁ?」 と切り出した森羅。答えてリンリンさん 「お婆ちゃん、喜んでいたよ。気力が戻ったみたいでね、今日はお風呂に入れたのよ。」 とのこと。「お肌の感じがイイっていってるのよ、お婆ちゃん。」 とも。
化粧に興味のない森羅には驚くだけでした。お顔をマッサージした事で、お婆ちゃんは気持ちが軽くなり、翌日にはお風呂に入ってすっきりしたいって言い出したんですよ。入院以前のお婆ちゃんと様子が全く違います! 二回目にお婆ちゃんの顔をマッサージさせて貰った後など、お婆ちゃんは気持ちが明るくなった事から兄弟の前でお化粧を始めて。お歳を感じさせなかった頃のシャッキリとした心意気を見せてくれたのです。美しく装った自分の姿を見て、ますます気力を取り戻した事かと思います。
口紅一つ引いただけで、気持ちが明るくなれた老婦人のお話、今では森羅の中でとても信憑性が高くなりました。実はお婆ちゃんの病気、完治の見込みは高くないのです… 後、何回、お婆ちゃんのお顔をマッサージできるか分かりません。が、お婆ちゃんの気持ちが明るくなったり、気力が戻るのであれば何度でもして差し上げたいと思う森羅です。お婆ちゃんが元気でいてくれる事、それはサクランやキンシコウ、モリラフすらも望むところでお婆ちゃんの健康状態は森羅家のトピックスなんですから。
同じ時間を過ごすのでも、明るい気持ちで過ごせるほうが断然イイ! ですよね。少なくともお婆ちゃんのお手伝いが出来たと言う自負心、森羅の気持ちをググッと明るくしてくれました。 (^−^)
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