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  その昔の事でした。エキゾチック・フードに興味津々の森羅、都会の町で仕事をしていた頃、スペイン料理やギリシャ料理、アフリカの料理などのお店に足を向けるのが好きでした。モリラフと生活を始めるようになり、片田舎生活が始まってもエキゾチック・フードへの興味はありました。が、なにぶん、片田舎の事、メジャーではないタイプの料理のお店って近隣には無く、里帰りの英国で食べるインド料理とかを懐かしがったりしていました。
 
  片田舎なのは相変わらずなのですが、車で30分を行ったところにインド料理のお店が一軒あったのです。何かの具合でそのお店に立ち寄り、お食事を楽しみ… その際、お店のオーナーの老婦人と話をする機会があり、このお話も楽しんだのでした。老婦人の年頃は、ネイコ母に近く、体系こそ違うものの見た目に共通点を見付けてしまい、老婦人の言葉に傾倒してしまった森羅でありました。連絡先をお伝えし、まだ赤ちゃんだったキンシコウを連れて帰宅したのです。また、あのお店に立ち寄りたいなぁ〜と思いつつ、財布の都合等で足を向けずに随分の時間が経ちました。
 
  ある夜、電話の呼び出し音が響き、電話を取った森羅。架けて来たのは料理店の老婦人。老婦人が言うには、「農家のご婦人がたと知り合い、自宅用に育てる野菜は無農薬で旬ともなると有り余るほど出来てしまう。それを一般消費者と結ぶ事をしたいのだけれど、興味はありますか?」 との事。野菜が廉価で入手できるのは嬉しい話です。しかも傾倒した相手からのパートナーのお誘い―― 俄然、興味が募りましたね。
 
  森羅に係ったお誘いと同じように、他にも数名の方に声掛けがあり、同意した原動力のある主婦が顔合わせをしました。もちろん場所は老婦人のお店。時間はお昼ごろ。となると移動時間等を考えたら、昼食をお店で頂くのが順当ですよね。こうして話し合いの機会が設けられる度、森羅はキンシコウを連れて老婦人のお店でお食事をしながら計画を立てていました。もちろん、食事の費用はマケテくれる事なく正規の料金を毎回、支払っていましたね。ある時などはナン食べ放題の平日ランチメニューと違う週末メニューを頂いた際、いつもの様に 「何のお代りは?」 と聞いてきたのでお願いしたところ、週末メニューはナン食べ放題ではないからとしてお勘定の額が考えていたよりも膨らんでしまっていました… 
 
  ある時、老婦人が言われるには、地域で開催するイヴェントに老婦人が旗を振るボランティアグループ (サポートしている国での井戸の建設) が老婦人のお店の料理を販売し、井戸の建設料金を作るのだが、そのブースを回すのに十分な人数が揃わないから誰か手伝って貰えないか? との事でした。井戸を建設することで得られる利点は粗方で理解していた積りの森羅、それではと人探しを始めました。因みにですが、その頃、赤ちゃんだったキンシコウは胃腸風邪から二泊三日の入院をして間がない頃だったのです。その為、森羅自身はお手伝いが適わなかったのです。そして当日… 二日間行われたイヴェントで片手を超えるスタッフが必要だったようですが、立ち寄って見てみたら何とほとんどが森羅がお願いした人たちばかりでした。老婦人、ヨガ教室の各地に持っていたり、ボランティアグループの代表だったりとそこそこ顔が広いはず。にも拘らず老婦人の関係の方おろか、ボランティアグループの方たちの姿すらなかった…  イヴェントのお店を閉めてから、老婦人は協力してくれた面々を自分のお店に招き、ディナーコースを食べさせてくれました。
 
  主眼である無農薬野菜の販売に関して、農家とのやり取りは老婦人に掛かっていました。ですが日数が経てども大した進展は聞かれませんでした。ですが 「お試しセットの販売をするから。一箱3000円で販売するから、代金とともに予約を貰って来ましょう!」 と老婦人が展開の提示をされたのです。これを受けて森羅、ご近所さんや知人に声をかけ、賛同された方からお金を預かり予約を幾つか集めて来ました。ここで気兼ねしたのは、預かったお金を自分が持っていたくない事だったんです。一応、会計係りはいたのですが、担当者と顔を合わせる機会が少なく、それなら活動拠点ともなっている老婦人のお店で預かってもらい、担当者が来たところで渡して貰ったらよいと考えたのです。その提案をした所、「会計担当者に渡して欲しい」 との事でした。ふ〜ん… と思いつつも各人から預かった3000円は森羅の手元に置く事にしました。
 
  さて集金もある程度済み、予約をされた方たちが野菜の配布の日程を気にする頃となりました。しばらく振りに活動メンバーが集合し、それぞれ集めたお金の集計をする際でした。老婦人が注文を受けた人数を言われたのですが、お金を出さないのです。曰く、「え? お金で預かった分は森羅さんに渡したわよ。だからそれ以降、預かった○人分しかないわよ。」 と活動メンバーの一人である老婦人の娘が話をしたのです。ええ?? お金を預かる事は極力避けたいと、森羅が預かった分ですら預けに来たのに、なぜ、他の人が募集した分のお金を森羅が持っていると言うのでしょうか?? 「え? 預かった憶えはないんですけど…」 と返す森羅。自分の記憶に少々自信が持てなかったので、どの様な状況でどの様に渡したのか、記憶してみえるなら話して思い出させて欲しいと思いました。所謂、着服をしてしまっていたとしたら問題ですものね、気ぜわしい生活で、預かった事実を忘れてしまっているかも知れませんし。 「あのぉ、私は預かった記憶がないんですけど…」 と申し上げた所、募集人の責任で不足額を準備するかと思いきや、「こちらは渡したんです! この袋に預かったお金は全部入れておいたんです! で、この袋になければ森羅さんに渡したんです!」 と更に主張をされました。う〜ん… そこまで主張されるなら、記憶を呼び覚ますべく当時の状況を話してくれても良さそうなんですけど… そして最後は 「無いものは無い!」 と怒鳴られたのです。唖然… 森羅も商売人の家に生まれて育ったので、商売における人の信用の大事さのちょっぴりは判っているつもりでした。が、何の説明もなく、「渡した、預けた」 の一点張りでブチ切れられてしまっては話が進みません。森羅は会の活動から降りる事をその場で決断。そして二度とその場には戻りませんでした。
 
  不条理感あふれる状況、それは会計担当者も感じていたようです。その夜、会計担当者と電話で話をしました。会計担当者 曰く、 「あれは森羅さんの所為じゃないよ。だってね、私見たのよ。お店のお釣りが足りないって言って、あの見せられたキンチャク袋からお金を出していたのよね。あの人たち、お金の管理が甘いと思ったのね、その時。」 だそうです。
 
  老婦人が経営する飲食店、ときどきお給仕の顔触れが変わっています。会計担当から聞いた話によると、老婦人が教えているヨガ教室の生徒さんに声を掛けて引き受けさせているそうで。でも人助け的な思いでお店に入った生徒さん達、自ら応募して来たスタッフのように使われたり、人手が足りないとなると連絡が入りシフトを持つ事を強く推されるとかで見切りをつけて辞めてゆくとか。
 
  老婦人、以前に森羅に提案した事がありました。それは老婦人が教えるヨガの師範の資格を森羅に取らないかっと言う物でした。もちろんお月謝を支払って、週一回よりも回数多く習うと言う向きの話でした。 「あなたが師範代理位になったら、私のお教室で手放そうと思っているところを譲るから。」 だそうです。老婦人のお店に行くだけでも30分ないしは一時間がかかる場所。お教室の場所となると、そこから更に一時間くらいの移動が必要だったりする場所も。赤ちゃんを抱えて移動しレッスンの間で放置するだなんて、できませんよ。ですからすべからずお断りをしておきました。でももし、承諾したとしたら、片腕として色々な責任を負わされていたのでしょう。
 
  もう関係は断つ事を決めて帰ってきて数日、夜に電話が鳴りました。架けて来たのは老婦人の会計士。数回、お会いした事はありましたけど、個人的なお付き合いをする程ではありませんでした。会計士は 「何があったの?」 と探りを入れて来たのです。包み隠さず、”横領” を疑われた事、それにおいて状況の説明もなく怒鳴られた事などを話し、信頼関係はなし崩しになったと伝えました。どうなんでしょうね… こちらの様子を探るんでも、どうして面識の薄い人間を使って来るのって、と言うか、誰かを使って探りを入れる対応には、その身のあり方に汚さを覚えました。
 
  ヨガを教えてみえる事と人間的な思想の高さや行動力に騙されました。もう一つ言うと、ネイコ母を喪ってまだ年月が浅かった頃で試行錯誤が子育てにあったような時期だったので、心の上だけでもサポートしてくれそうな人物像を森羅は求めていたところに出会いがあったのも判断を曇らせた原因だと振り返ります。
 
  老婦人のその後は風の噂でしか耳にしません。聞くところによると、経営していた料理店が火災に遭い、料理店を閉めたとか。人を釣っては利用し、相手が逃げ出すか見切りをつけるまで自分の都合の良いように動かしていた老婦人。イヴェントの際に自力で人を集められなかったのは、既に多くの人に見切りを付けられていたからなのでしょうか?
 
  最近知った老婦人の動向ですが、料理店の味をレトルトパックにして販売しているそうで。それはネット上でも購入でき、それなりに美味しいとの事。ふ〜ん… どれだけ美味しかろうが、作り手の顔が見えた時点で泥を舐める様な気分になりそうです。ヨガの考えから、食文化の大切さ、健康の大切さを説いておみえの様ですが、人から搾取する事はヨガの教えには無いだろうと思います。
 
  昔々のビターなお話。もっとも未だに老婦人やその娘の顔など見たくもありませんけど。
  子供の頃より、少しばかりは知恵がついた (はず… 苦笑) の森羅、ありのままをペラペラお喋りする事で無邪気に人を傷つける事は理解できた気がします。ありのままをペラペラ話さない代わりに、黙る知恵が付いたと言う感じでしょうか。時に事実をありのままに口にする代わりに、方便や時期をずらす、全てを話さない対応はします。が、決してしない事は、嘘は言わない。別に嘘を言うだけの頭脳がない訳ではないのですけどね、嘘を言う価値が見出せないからなんですよね。
 
 
 
  自宅から会社勤めをしていた頃、学生時代の友人と香港旅行に出掛けました。まだ返還される前の香港で、西洋と東洋が奇妙に混じり合い、独特の熱気があった様に思います。お楽しみの一つにショッピングが。オーダーメイドのチャイナドレスを作ってみたり、ハイヒールを作ってみたり。そしてウェッジウッドのお店にも行きました。その数ヵ月後に中学時代の仲間の一人が結婚する予定で、仲間で合わせて結婚の祝いを送ろうと話していたのです。香港の物価は日本に比べるとお得感があります。と言う訳で、香港のウェッジウッドでカップ&ソーサーを購入するのはどうかと思い、支払いが大きくなる事を承知で香港から仲間の一人のカーリーさんへ確認の電話を入れたのです。 「今、香港なんだけど…」 と電話料金がかさむ点を話したんですが… 「あのね、森羅ちゃんに話さないといけない事があるんだけど… 実はね、私、2ヶ月後に挙式する事になったの…」  とカーリーさん。 おぃ… 待てやぁ… と心の中で思った森羅。そんな事を、森羅が負担するバカ高い国際電話で言わなくちゃいけない事なの?? カーリーさんの不躾に憤慨した森羅でありました。
 
  帰国し、時間を見てカーリーさんに結婚の詳細を聞くために会う事に。予告も予兆もなく、突然に決まった話のようで。とはいえ、結婚と言えば御めでたい話。祝福の気持ちを持って話を始めたのですが、相手の男性はまだ学生。しかもバタバタと急いだような日取り。まさか… の疑念が生じたので、「もしかして…」 と尋ねたのです。するとカーリーさん、必死の形相で 「そんな訳ないじゃない!」 と強く否定。ふ〜ん… ま、本人がそう言うのでから、きっとそうなんだろうと、幾多の不自然ともいえるプロセスを受け入れる事に。因みにカーリーさんと森羅、幼馴染で付かず離れずでも長年の付き合いでしたが、結婚式への招待はありませんでした。慢心だったのだろうと振り返りますが、当時の森羅は幼馴染なのに結婚式へご招待がなかったのに、友達としての価値を考え込みました。
 
  カーリーさんと別れ、その日の夜。ネイコ母と我遜と話をしていた際、カーリーさんの挙式について話をしました。すると二人は、急ぐ理由を “既成事実ができたから” と推測して口にしました。それは昼間、森羅がカーリーさんに投げかけた質問―― 強い疑念の言葉に、森羅は 「本人が違うと言っていたから、違うと思う」 と答えました。それでも二人は納得せず、友人の強い否定の言葉を信じた森羅は、改めて二人に否定しました。で、その後に二人から出された言葉は、「絶対に既成事実があったんだわ!」 と確信めいたもの。友人が真っ向から否定した事を信じた森羅には憤慨する言葉でありました。そして森羅は披露宴にも二次会にも誘われる事なく、カーリーさんの結婚式は終わり、新郎が通う大学の街へと旅立っていったのでした。
 
  それから数カ月、突然、カーリーさんから電話が。 「今、こっちに帰っているから、会おうよ。」 との事。嫁いだ彼女はもう、近所の人ではなく、旦那の実家に戻る人となっていました。車を走らせ指定の場所へ。そこに現れたのカーリーさんは、マタニティールックでありました。マルンとしたお腹を突き出して、道の向こうから嬉しそうに手を振って近づくカーリーさん… 森羅の中には言うに言われぬ感情が沸き起こりましたね。
 
  既成事実があった事は事実で、それを真っ向から否定すると言う嘘をつかれ、その嘘を信じて家族にも疑念を否定して―― その結果がこれかい?!  もう、言葉もない森羅。 既成事実が先行の順不同の結婚がかっこいい♪なんてチットモ思いはしませんけど、だからと言って罵声や非難の言葉を浴びせなくてはならないような事でもないと思っていました。だから順不同だとしても、人生のプロセスを一つ先に進むカーリーさんを祝福する気持ちはあったんですよ。それなのに、それ以前の森羅の在り方も関与するんでしょうね、森羅が罵倒すると思ったらしく真っ赤なウソをついてくれました。信じようと思う気持ちが強くあった分、カーリーさんの嘘は全てを壊すには十分でありました。森羅の中にあったカーリーさんへの気持ちは全て吹き消されました。信頼を根こそぎに失くした――  一応、その場はこみ上げる感情があるものの、彼女の謝罪を受け、子供が産まれたら連絡を貰う約束をしました。
 
  一か月を経てもカーリーさんから連絡はなく、森羅は子供の顔を見る事もなく生活拠点の雪深い遠くの町にカーリーさんは戻って行ったそうです。それだけの事だったんだ… と事実から読める彼女の気持ちを納得できないままに受け止める作業に切り替えたのでした。その後数年して、冬になるとカーリーさんから愚痴の電話が掛かってきました。真摯に耳を傾けたい気持など爪の先ほどもない森羅でしたが、自分で改善努力はできるだろう彼女の愚痴に付き合い、信頼を回復したい様子の彼女を容認したのです。それでも森羅の気持ちの中には冷たく重苦しい物が依然としてあったのでした。
 
  こんな風に、苦しい事があると愚痴の電話をかけて来たカーリーさん。自助努力を具体的に提案しても、「でもね…」 と言う言葉を返すばかり。ある時、彼女の婚姻生活が壊滅的な破綻の様を見せました。そしてそれを相談された森羅… もう、言葉を紡ぎだすのも気が重い状態でしたね。友達だと思っていました。が、それもカーリーさんの態度は全てを終わりにしたいベクトルがそこかしこに散見していたと森羅は申し上げましょう。森羅の気持ちを殺ぐ行為ばかり―― 気持ちの中の冷たく重い物は依然として… いえ、更に存在感を増したと思われます。大人なんだから、自らの身を守る事、自ら努力して事を成し遂げる事から逃げるなよ!! 逃げて失敗したのに、不可抗力だった様に振舞うなよ!! 思い出すだけで、目を背けていたカーリーさんに関する感情が苦々しく戻ってきます。
 
 
 
  さてキンシコウ、御蔭さまで嘘を言うだけの頭の回転はありました。そういう御年頃なんでしょうね、色んなくだらない事に手を出します。下らないだけではなく、人間の信用を損なう行為も後先が考えられずに感情で行動に移します。で、その一つが唯一無比の親友イシシュ君への嘘。イシシュ君はどちらかと言うとおっとりとした少年。小手先の嘘をついても、程なくばれてしまうんですね。で、キンシコウの友人としてイシシュ君の世話も時に焼く森羅。BBQをするとなると声を掛けるし、少し遠出する際に一緒に出掛けようと声を掛けます。出掛けた先では、ちょっとした飲み物など我が子と同じく買い与えたり。こう言った正面からイシシュ君を受け止める森羅の態度から、イシシュ君は森羅に嘘を言ってはいけない気分になっているようです。なのでイシシュ君は間違えを犯す事はあっても、嘘は言わないと森羅は信じています。で、このイシシュ君がキンシコウの行動を話してくれた事とキンシコウ自身の言葉に開きがある事が時々あります。この開きが取りざたされた際、キンシコウは真っ向からイシシュ君の言葉を否定するのです。 「オマエが見てなかっただけじゃん!」 「オマエ、違うこと言ってる!」   結局、突き詰めて見ると、キンシコウの言葉の方が事実から遥かに遠いケースばかり。事実に近い事を言っている人間を、嘘ツキにしたてようとする様なキンシコウの行為―― 「宿題したの?」 「うん、したよ」 って按配の嘘とは質が違うと思うのです。何れも損をするのは本人だけれども、友人を嘘ツキに仕立て上げようとする行為は、森羅には卑劣すぎて受け入れられません! 自分だけが得をする、自分だけが非難を受けずに済むって小狡い事をする、保身のために誰かを貶めるなんて、とても卑劣で薄汚い行為としてしか目に映らないんです。今のところ、イシシュ君は、それでもキンシコウを受け入れてくれているようで、ありがたい限りです。
 
  正直である―― この美徳は、どの時代にもそしてどの相手にも通じる事かと思います。それは仕事能力が高い評価よりも、学力が高い評価よりも、金銭的に余裕があると言う評価よりも、全てに勝ると思います。
 
  さて、これから如何にしてキンシコウに保身の薄汚さと嘘の罪、そして信用と言う宝物の価値を理解して貰えるか、真剣に考えて行きたいと思います。 それにしてもなぁ… (ため息)
  チョット切っ掛けがあって思い出したんですよ。直接何かがあった訳ではないんですけどね、メーワクな輩だったと回顧します。
 
 
  森羅が住むエリアには、既に20余年を数える英会話学校があります。そこのオーナー夫妻とは昔から知り合いで、会えば立ち話もします。その学校の校長はモリラフと同じ国籍なので、何かあると連絡を取り合う仲の良さです。もっともモリラフが滞在を決めた頃と言うのは、外国人がと言うかコーカソイド系の人が道を歩くだけで周囲の視線を集めていた様な頃。田舎に住む同国人同士の繋がりが強かった時期でもあります。
 
  このオーナーである校長夫人は地元の人で、親戚も近所に住んでいた様です。校長夫人は英国滞在期間が長く、帰国して成功したタイプだったりしたので、親類のオヂャウサンも大学進学代わりに英国留学をしたそうで。その滞在中に伴侶を見付け、伴侶のマートンを連れて帰って来たのです。オヂョウサンの頭では、親類が経営する英会話学校でマートンを雇って貰う積りでいたとか。生憎、校長夫人の学校では十分なスタッフがおり、採用枠が無かったそうで。それではとオヂャウサンは親の資力に寄り掛り、自宅兼学校となった “屋敷” に住み出したそうで。その場所は森羅宅からは結構に離れていた為、オヂョウサンと顔を合わせる不遇は結構、避けられました。
 
  立ち上げられた学校の所在地と言うのが、結構に田舎でして。近隣には同業他社など利益率を考えたら出店して来ない場所。独占企業とも言える環境で、そこそこ生活は安定していた様です。
 
  で、このオヂャウサンとマートンの人物像と言うのが… 同じ敷地内にあった倉庫の二階と言うか、駐車場の二階と言うかのスペースを使っての学校経営だったそうで。独占企業ですからね、地元の子供たちは挙ってマートン英会話学校に通ったそうです。ズドーンと区切りのないスペースの一角がレッスンスペース。別の一角が事務所。また別の一角が保護者の待合い所。仕切りなど無いレイアウトだったそうで、送り迎えの保護者たちはレッスンの様子も事務仕事の様子も一望できたそうです。レッスン料は月謝袋にて集金のスタイル。オヂャウサン、レッスンの最中に月謝袋の中身を取り出し、横柄オーラを大放出の態度で保護者の目を憚る事無く一万円札を扇の様に広げて数えだしたとか。唖然…
 
  夫であるマートン、お酒をコヨナク愛する様で、夜ともなると車に乗り込み、煌めくネオンに誘われてバーに繰り出していた様子。モリラフも森羅の運転で飲みに出ていたバーにマートンは置き物様に腰を据えていましたね。で、このマートン、気に入った女性を見付けると声を掛けまくっていた… 「お、ハロー♪ ぼく、マルコって言うんだ。」 と偽名を使い、コケージョン男性に弱い (弱いのはそこだけじゃないかも…) 地元の若いお嬢さん (BAKAI ? WAKAI ?) 達をエンジョイされていたそうで。 ま、これだけならイケ好かない野郎で終わりますね。因みに、マートンのガールハンティングをヤンワリと校長夫人に大丈夫かとオヂャウサンが尋ねられた所、「私は主人を信じていますから!!」 と烈火のごとくに返されたとか。 oh! 芽出度い〜 って印象を受けましたわ、森羅。
 
  とても不愉快に思った事が… このマートン、酒と女と○○が大好きでして。どこかでパーティーがあると聞くと、飲酒運転もなんのその、情報ソースと共に繰り出すのが常。パーティーの目的とか、主催者の事とか、全く関係なし。声を掛けられた誰かさんと伝手に、パーティーには遠慮も何もなく繰り出す。女を物色し、獲物が無いと見定めると、お酒を楽しみながら煙を燻らせるんですね。で、どー言う訳か、マートンがいるパーティーでは、甘い香りの煙が立ち込め… 当のマートンの目はトロ〜ンとしてて… 気分良くなっているマートン、自分が吸っている手巻きタバコを気の合う人たちに勧めるんですよね。時にパーティーはバーを貸し切っての事だったり、誰かの家だったり。トロ〜ンとしたいマートンはパーティーの場所がどこであろうと、どのバーにいようとノベツクマナシ、プカ〜と甘い香りの煙をトロ〜ンとした目で眺めているのです。ハッキリ言って、これは超迷惑なんですよね。違法行為をするガイコクジン―― これ自体は個人の問題なんですよね。が、これをパーティーでされた所に、法を順守するガードの制服の方たちが押し入ったら、その場にいる人たちが揃って一晩、お泊りになっちゃいます。身元が割と早く限定できる日本人は、恐らくお泊りも早めに切り上げられるでしょうね。が、外国籍の方たちとなると、事情が違ってきます。ガイコクジン≒違法行為の愛好者 と言う見方が即座に当てられてしまい易いのです。身内ビイキと言う感情、日本だけに限った話ではないんで、驚くに値しませんけど。さて、下心も方を順守した範囲で楽しんでいた無実のガイコクジン、その場に居ただけでお泊りの滞在時間がイキナリ伸びてしまいます。加えて、軽微とは言え、過去に何らかの形で “お世話” になった経歴のあるガイコクジンには追及の勢いは俄然と強くなる訳で。で、疑惑を掛けられて、過去の事柄と合わせ技―― 国外退去命令 って事になりかねません。モリラフが国外退去となっても、森羅は別に困る事無くモリラフの本国で暮らせます。でも、共通言語はボディ・ランゲージ♪ ってタイプの異民族結婚の方たちもいます。生活水準が著しく違う国に、家族そろって送還ですか?? 
 
  ある夜、静かな田舎の夜の事。赤色のライトをパカパカさせたツートンカラーの車両が数台、物々しく田んぼの中の集落の長閑さを破ったそうです。これらの車両は、オヂャウサンとマートンが住む “屋敷” に停まり、慌ただしい空気が流れていたそうで…
 
  森羅の周りのコケージョン達、短期滞在の方が殆どです。一年、二年の期間を経て、母国へ戻るのですが、やはりこの地でも楽しい思いでなどが出来、パーティーを催して別れを惜しむ人が殆どでした。
 
  “マートンが帰国する” と言う噂が流れました。フェアウェルパーティーは未定であるとの情報でした。人気者では決してなかったマートンでしたが、それでも懇意にしていたバーや飲み仲間などがいない訳ではありません。何故、パーティーが無いの??
 
 
  日韓共同で開催されたワールドカップでの英国戦のチケット、独占企業的にあった唯一の地元の英会話学校経営で手に入れたお金を持って、ダフ屋から人気を反映した高額で購入して観戦したそうです。落ちている訳ではないお金、それぞれの家庭で真摯に働き手に入れたお金で支払ったお月謝。それをダフ屋に献上したり、ガールハンティングの為の資金にしたり、ましてや甘い香りの煙が出る手巻きタバコ代につぎ込んだり… こんな野郎に渡す銭などびた一文もねーよ!! と思ってしまう森羅であります。
 
 
  なぜかマートンの帰国日だけはハッキリ告知されていました。なんの挨拶もなく、そしてパーティーもなく、帰国日のその日は巡って来ました。風の噂で耳にしたのは、「主人を信じていますから!」 と顔面ピアスで雄叫ったオヂャウサン、二人の子供を手元に残し、三行半を突き付けたとか。酒と女と○○漬けの旦那に、無鉄砲で不躾な女房、破局はある程度は読める筋書きだったと言えましょう。
 
 
  はた迷惑なマートンは帰宅し、巻き込まれる可能性はこれで無くなりました。が、ガイコクジンだから特別扱いは決して無くなりはしないでしょう。不良ガイジンって呼ばれるタイプの方で日本在住の方も多くいるかと思います。昨今では、肌の色も国籍も様々な方たちが日本で生活して見えますから、不良ガイジンと言う方たちに遭遇された経験もお持ちかも… が、マートン、なかなかの不良ガイジンと言えましょう。口汚い言い方ですが、一掃されて安堵する森羅です。が、普段から素行については信用を高めて行けるよう気遣わないといけませんよね!
 
  これは昔々、日本と言う国が英語を母語にする国の就職困難な若者には、ジパングと言う響きがあった頃のお話です。大した職歴・学歴でなくとも、ジパングに来ると、センセイ!センセイ♪ と上げ奉られるから美味しい話だった頃の事。
 
 
  何時の時代も、何処の国だろうが、△△国民とか関係なく、人間は誠実さで評価されるだろうとマートンの事を振り返りながら思ってしまった今日この頃。
何だか議論になっているようなので… 結論から言うと、森羅は歓迎派にいます。
 
    
 
  過去の大会に参加した方たちより、この件の企業が選手村の内に店舗を出していた事は聞いていました。当初、なんで決して健康的とは言い難い食産業の企業が? と不思議に思ったのでした。正直ね、各国料理が準備されていると聞いていたので、世界統一規格の何処で食べても同じ食べ物をわざわざ選ぶ必要が見出せなかったんですよ。
 
  で、体験してみると… 幾度か森羅も好んで利用させて貰いました!
 
  と言う事で、好んで利用した理由を綴りたいと思います。
 
 
  まず、時間が押しているケース。
ダイニングホールの食事の内容と言うのは、参加地域を大きく分けて、○○系料理として各種のブースがありました。前菜は、○○系料理から漏れた地域の代表的なテイストが幾つかサラダや果物と一緒に並んでおり、SUSHI ロールもこのカテゴリーに見付けました。メインの料理はエリア別で朝・昼・晩と三食準備され、そのメニューは定期的なサイクルで同じメニューを避けてくれてはいました。が、森羅も馴染みのない地区の料理って見た目で味の推測を付けるしかありません。幾つか並ぶブースのガラスケース越しに料理を品定めするのですが、これが少々手間が掛るんです。大会参加者が揃って似たような時間にダイニングホールを利用するので、ガラスケースの付近は人だかり。良識ある日本人としてお行儀よくキチンと並んだりするんですけどね、時間が掛るんです。見定めて、自分のトレイに給仕して貰ったお皿を手に入れたとして、時に味のハズレがあるんですよ。時間や気持ちに余裕がある時は、ハズレも楽しむ事が出来るんですけどね、その後のスケジュールが押しているとアドヴェンチャーをする訳には行きません。その後のスケジュールと言うと、選手の怪我のケアだとか、翌日の打ち合わせだとか。時には選手のリクエストで散歩だったり、買い物だったり。こちらはスタッフとして、選手よりも拘束時間は長く、自由になる時間は限られちゃっているんです。手っ取り早くエネルギー源を手に入れたい際、都合が良かったんです。
 
  二つ目は持ち出しが出来た事です。
ダイニングホールは早朝から深夜まで、滞在者のお腹都合が何時だって良い様に準備されていました。ですので、一旦食事を済ませた後、小腹が空いた〜と再訪したとしても問題なし。何時でも開いている為、食べ物を持ち出さないといけない状況は少なく出来るだろうとは思います。また持ち出す事によって、食べ物が痛む危険もあり、推奨できないのは理解できます。もとより、幾つものブースで出される料理を持ち帰る器が準備されていないのです。ダイニングホール入室時、バックの持ち込みは厳禁でチェックされました。都合でバックを持参した方は、その脇にあるクロークに預けないといけませんでした。お持ち帰り用のタッパーなど持ち込み難い環境。持ち出す際だってチェック係の目がありますから、コッソリィ、コッソリ。その中で持ち出しの例外とされたのが、紙コップで頂く飲み物や一部の果物、そして某企業のメニューでした。次から次へとスケジュールをこなす中、時間が押しているから食事の時間が… なんて時はサッサと注文してパッパと受け取り、チャッチャと持ち去る―― 時にそれは移動のバスの中で消化されたり、徒歩移動の際に消化プロセスに乗せられたり。個別に包まれていて、手を汚さずに持ち運びが出来る料理は他に有りませんでした。  余談ですが、その後に飲み物用のカップが便利である事に気づいてしまいまして… その後は食の不満も少々、解消された感じでしたけど、。 (笑)
 
  食べ飽きるんです、各国料理も。
明言しますが、森羅はグルメではありません。従って食にうるさくもないし、お腹が満たされたらイイって手合いです。だから一年ほどの英国滞在中に日本食〜!! なんて騒いだ事もありません。大会参加の際にカップ麺とかスーツケースに詰め込みますけど、それはスーツケースの空間を埋めるための物です。で、カップ麺とかは選手たちのお腹に入って行くのが関の山。 (苦笑) そんな食べ物に頓着しない森羅ですが、この大会ばかりは 「ウドンをズズズ〜〜って思いっ切り啜って食べたい!」 「蕎麦でイイ。日本蕎麦位の軽い物で軽く食事を済ませたい!」 とボヤイテしまったんです。正直、サイクルや種類はそれなりに有りましたが、お腹が疲れました。大体ね、参加者のほとんどがアスリートたち。そのアスリートたちの食べる量と言ったら、森羅など鳥が啄ばんだ位の量です。でも、料理のお給仕を頼むと、アスリート並みの量が出て来るんです。常に皿に乗せられる量を見詰めて、お腹具合に合わせた量を指示しないといけませんでした。慣れない香辛料に、食べ慣れない食材。毎日の事となったら億劫さを感じましたね。そんな所で、まだ馴染みのある食品に惹かれたのは事実です。ま、それだけでは栄養バランス的に考えちゃいますので、野菜類はブースから選んで追加で配慮できます。
 
 
  日本国内で食事をする際、決して飛びついたりはしない某飲食チェーン店ですが、特殊環境に身を浸していると、ニーズも生まれて来ちゃいました。で、もう一つ付け加えるなら、参加国によっては、世界の津々浦々にまでお店が有ると思われる某飲食チェーン店ですが、あの食べ物を購入するのに、それこそ清水の舞台から飛び降りないといけない生活水準の国が多くある事は否定できません。ましてや森羅が関わるタイプのスポーツのアスリートたち、決して本国での生活に潤いがあるとは言い切れません。“這い上がった“ 感すらあるアスリートたちにとって、某飲食チェーン店で供給される食べ物は一種のステイタスであったとしても驚きません。つまり、出身国や生活水準によっては、このジャンクと目される食べ物を口にする事が彼らの頑張りの証とも言えるでしょう。
 
 
  来年に迫った四年に一度のスポーツの祭典、観戦される方たちの都合はさておきまして、その一ヶ月後の大会に参加する選手たちにとってはむしろ歓迎の感すら感じそうです。余談ですが、来年夏に行われるスポーツの祭典を観戦されようと予定されている方たちへのアドヴァイスです。英国はその歴史上、支配下に置かれた国の人たち・元英国領土民が多く英国内に移住しています。その人たちが持ち込んだ食文化に中東のケバブがあります。ケバブ:串焼き肉 を焼いた物を、ピタと呼ばれるイースト発酵しないタイプのパンに沢山の野菜と一緒に挟んで頂く食べ物です。お値段的には某飲食チェーン店のお品より若干はお値打ちです。ですが摂取できる生野菜の量は比較になりません。きっと祭典の会場内でもケバブのブースが観戦者向けに出されるかと思います。統一規格の食べ物を選ばず、日本ではチョット食べる機会が少なさそうなケバブをお試しされては如何でしょう?
 
 
 
  決して某企業のまわし者ではない森羅、でも “あると便利“ は知っていますので、世界の隅っこから、そして囁く声の大きさで論議に参加してみました。 皆さんのご理解が多少なりでも得られたら…  って、これは決して、ギョーカイの暴露話ではないですからね!! (笑)
 
  
 
 
  この宿泊施設に滞在する最大の目的は、競技への参加。どんな事があろうとも、最大に優先されるは競技プログラムです。このスケジュール、競技によってはタイトな物になっていたり、雑用などをしているとアレレ?と時間が過ぎて、走って会場までの移動バスに乗り込む事もしばしば。一応、競技会場まで、昼食用としてランチボックスを頼む事は出来たのです。しかし、このランチボックス、手渡されてガックリ! な代物でした。炭水化物はクッキーとビスケット。果物が一つ入って、後はナッツの小袋。その内容を簡単に表現すると、“鳥の餌“ でして… 
 
 
  子供って、色んな事に幾度も対応方法を伝えても、見事にリセットを掛けて同じ事を繰り返してくれます… 同じ過ちを犯している理由を尋ねると、「忘れてた!」 と事も無げに発言し、飼育掛りとしては毎回腰が砕ける思いでおります。 (涙) こんな日常を思うと、子供は忘れる事に長けていると思わずには居られませんでした。そして、普段の生活の不快体験もサラリと記憶のどこかにしまい忘れてしまうのだろう… 忘れてくれ!! って感じもありました。が……
 
  
  不思議な時期に不可解な引っ越しをしたナス子一家。引っ越しトラックがナス子家の家財を運び出している姿を見て、どれだけの思いが森羅の中に広がった事か! が、引っ越しても半径200mの移動で、未だにサクランとキュウリ子ちゃんは同じ通学路。所謂、糠喜びって結果になりまして… 上空2000mほどに浮き上がった森羅の心は、着地では甚大なる衝撃を受け、打ちひしがれた次第でありました。 (期待の大きさが知れちゃうますぅ〜 苦笑) って、これは全くの余談でした。 (苦笑) 小学校入学を機会に、サクランは別々のクラスとなり一安心。そしてナス子家引っ越しで、お互いの家の窓が見える物理的な近さも解消されたのですが、今、知らされる亡霊の様な… 呪われているかの様な… 禍根ってなかなか断ち切れない物なのでスかぁ?? と嘆く森羅がおります。
 
 
  サクランが帰宅するだろう時間を過ぎてもまだ帰って来ない日でした。この日は習い事につれて行かないといけないので、寄り道・道草は厳禁! の日だったりしたのです。にも拘らず、推定時間より30分遅くの帰宅。その具合でキリキリと急がないといけない時間配分に。 「何で帰りが遅かったの?」 と問い質したところ、「帰りに話をしていたから。」 との回答。チョット口はぼったい物の言いだったのでもう少しつついた所… なぁ〜んてこったい!! だったのです。
 
  この日、学校の授業で水泳の時間があったそうです。一通りのスキルアップの時間の後、自由に水を楽しむ “お楽しみ” タイムがあった様です。複数クラス合同の水泳の授業、そこにはキュウリ子ちゃんの姿が。気の合うお友達と遊ぼうと思っていたサクランの視界にキュウリ子ちゃんが入ったなら… サクランのイヂワル虫が疼いたそうで。そしてプールの中、サクランはキュウリ子ちゃんを正面にして幾度か相手を押した―― プールの中だけに、大きな事故に至らず安堵しました。この事を受けて、キュウリ子ちゃんの “呼び出し“ が下校時に行われたそうでした。
 
  水の中と言うリスクの中で、仕掛けたのはサクラン。ここは大いに叱って教えないといけません。それにしても、よりによって宇宙人的思考のナス子家の子供に… orz...
 
  サクランに、相手からの働き掛けがあったかと尋ねたところ、口を真一文字にして抵抗を。そんな事で容赦などしない森羅、喋らせました。キュウリ子ちゃんからの嫌がらせ、今回は無かったとの事。とすると、わざわざ面倒な相手に関わった理由が判りません。恥じる気持ちと抑えたがった思いが交錯する表情を見せながら、ツトツトと話しだしたサクラン。
 
  幼稚園時代、帰宅前に園庭に並んだ時、ドングリを足元に見付けて喜んで拾い、手の平に乗せて喜んでいた所、キュウリ子ちゃんが言葉も無くサクランの手の上から奪って行った時の悔しさ―― その後、キュウリ子ちゃんが掠め取った所以は判ったものの、人が持っている物を奪い取ると言う蛮行への謝罪がないどころか、ナス子さんに掛ったら、手の上から掠め取られたサクランも悪かった! との結論。森羅はナス子さんの宇宙人的感覚に呆れながらも激怒でありました。
 
  登校途中でキュウリ子ちゃんの妹・トマトちゃんが、明らかに姉の持ち物で重そうな荷物を持っていたのを見掛けたサクラン、「自分の荷物は自分で持たないと。妹に持たせたらいけないよねぇ〜」 とポツリ独り言を言ったそうで。独り言だったはずが、この発言はキュウリ子ちゃんの耳に届いて (計画的?!) キュウリ子ちゃんが言葉を返したそうで。 「だってぇ、トマトちゃん、優しいから…」 だそうな。そんな理由など理解できる訳も無いサクラン、「でも小さい子に重たい物を持たすのは違うと思う。」 と普段の森羅の教えを踏襲した発言を返したそうで。するとキュウリ子ちゃん、その場で泣き出した! ちょうど登校途中の上級生が、キュウリ子ちゃんが泣き出すシーンから見てしまい、サクランがイヂワルをして泣かせたと判断された――
 
  幼稚園時代、キュウリ子ちゃんが遊んでいたグループに加わりたかったサクラン、「入れて♪」 と声を掛けた所、グループの皆は 「良いよ♪」 と返してくれた中、キュウリ子ちゃんだけは 「ダァメ!」 と拒絶。このキュウリ子ちゃんのみによる拒絶は、一度のみならず日常的に行われていたそうで。
 
  仲良くなりたくってサクランはキュウリ子ちゃんに絵手紙を書いたそうです。もっとも、文字など書けなかった幼稚園時代ですから、女の子の絵などを一生懸命にそして丁寧に描いたものを嬉々として渡したサクラン。受け取ったキュウリ子ちゃん、「何これ? 変なの!」 とサクランが思いを込めて描いた絵を一蹴にふした――
 
 
  まぁ、出るわ出るわ、キュウリ子ちゃんの傍若無人ヒストリー。幼稚園時代、嫌がらせやイヂワル行為を受けながらもキュウリ子ちゃんを構いたかったサクラン… そんなに日常的に目の敵にされていたのか?! と改めて驚いた森羅でした。数年に渡り、サクランの気持ちを砕く行動を取り続けたキュウリ子ちゃん。一つ一つの心無い態度にサクランが抗議しても聞く耳なし。いつしかサクランの心の中には、一つ一つは小さいながらも拒絶された悔しさが募って来ていたとの事でした。幸いしたのは入学以降、別のクラスと言う物理的な距離が出来たので、目の上のタンコブは、どこかの目の上に移動してくれた感じでした。でも、それは臭い物から目を背けていただけの事だった… 
 
  ナス子さん、そしてナス子夫の無神経&傍若無人で唯我独尊姿勢に横やりを入れるのですら、同じ言語で生活している人間とは言い難い見解の違いを森羅は強く感じていました。恐らく、事細かに道徳を語った所で、最終的に有らぬ着地点を独自で見つけて、自己肯定の上でかつ他人の共感など得られない理屈を作り、納得をなされるのだろうの推測が容易に出来ちゃいました。つまり、触らぬ神に祟りなし! の言葉を森羅は採択したのです。ドングリの件、「サクランは間違っていると、私は思わない!」 とサクランには何度も話しました。グループ参加への拒否だって、キュウリ子がグループを形成する前にグループに入ってしまいましょう! と打開案を授けました。そして最終的には物理的距離を取って自分の心を守りなさいってとも指導しました。要は森羅、核心に切り込まなかったのです。その結果、サクランの虐げられた思いは落ち着く先を見付けられずに、今になってゴーストの様に表面に出て来たのでした。森羅、反省中です…
 
  
  プールの中での質が良くないおフザケの件、ナス子さんが四の五の言いだす前に学校に相談をした森羅。サクランの胸の内、そして森羅に向けられた宇宙人的発言の数々が森羅の旨を覆い、決して聞こえが無くないのですが起きた事実の数々をほとばしらせてしまいました。ヒマワリ先生、「何れにしても、翌日、登校した際にサクランさんに話を聞かせて貰いますね。お母さん、サクランさんには 『明日先生に全部を聞かせて頂戴ね』 と伝えて下さい。」 と言って貰いました。そして翌日、キュウリ子ちゃんから受けた不愉快対応の多くをサクランは話し、ヒマワリ先生は共感をサクランに見せたそうです。ちょっと表情にクスミを失くしたサクランの顔つき。ヒマワリ先生がサクランを受け止めてくれたから生まれた安心感の具合でしょうか。サクランはどうやら腑に入った感じなのと、キュウリ子ちゃん並びにナス子さんの他の追従を許さず相当に独自な姿勢である事は理解して貰えた点で、今後に類似の事があっても表面だけで処理をしないだろう安心感を森羅は覚えました。
 
 
  子供って忘れるのが常だから―― そう思っていましたが、波状攻撃の様に仕掛けられたイヂワルや嫌がらせ、ずっと未消化のままだったと知りました。喜ぶべきは、こう言う具現化が先延ばしとならず、今、対応が出来た事です。先延ばしになればなった分、子供は狡さも辛辣さも知恵の中に入れて、積年の悔しさの仕返しってのも大掛かりで見えない所で出て来てしまって居たのかも知れません。何よりも、未消化でグズグズとした思いを長く心に彷徨わせてネガティブな感情をこれ以上に増加させずに済ませれそうなのは幸いだったと思います。
 
  恐るべきナス子&ナス子ファミリー。物理的距離を作っても尚、亡霊か幽霊の様に付き纏う―― お祓いに行くべきかしら?! 森羅たち。 (苦笑)

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