精神障害の就労移行(SIN医療福祉サービス)

就労移行であったことなど、思ったことなどを書いていきましょう

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市橋達也の手記(2)

まず、ごめんなさい。
 
前回、TV等の報道をみて『情状酌量』を求めるために、出版したのか?なんて、書いていましたが、読んでみると違うようですね。
 
私にとっては、思った以上の掘り出し物でした。非常に重要な内容でした。
この本はパーソナリティ障害のカウンセリングに役立つ内容が盛りだくさんです。
 
彼の犯した犯行は決して許されることはありませんが、皮肉にも彼は逃亡によって、アィデンティティを持つようになっていったのですね。たぶん、今の彼は、パーソナリティ障害の傾向が少なくなっていると思います。
なので、犯行後すぐに逮捕された三橋香織(だんなをバラバラにして捨てにいっていた犯人)や小泉毅(厚生労働事務次官殺害)、加藤智大(秋葉原殺傷事件犯人)などよりも素直に罪を認めるでしょう。
 
まず、市橋は頭がいいですね。ライターの名前が書いていないので、たぶんほとんど自分で書き上げたのでしょう。(多少は編集されていると思いますが)そこで、全体をみて思ったのですが、彼の感情がほとんど書かれていないのです。たぶん、アレキシサイミア(失感情症)がかなり入っているようです
 
この本では、犯行に至った経緯は全く書かれていませんが(裁判があるので書けないのだと思う)、いろんな情報から推測すると、犯行の経緯が推測できます。
 
まず、いろいろ調べてみるとこんな感じですね。
 
彼は、裕福な医師の両親のもとで、両親の指示通りの子供として育った。(過保護、過干渉の典型パターン)です。もともと、知能指数が高く、アスペルガー症候群的な要素も持ち合わせていたので、親の期待通りに育つ。中学では成績は常にトップクラス。ただし、ちょっとでも自分の気に入らないところがあるとすぐにキレて手がつけられない状態になることが度々あった。(自分の感情を押し殺して生きているので、キレやすい)
 
親のいいなりで育ったため、アィデンティティが形成されず、そのまま大学を卒業。自分でどうするべきか?という感情がないため、毎日、親の金で遊んで暮らす。
 
彼は手記の最後に、
『事件を起こすまで、僕は親な周りの人たちからたくさんのチャンスをもらってきた。でもそのことを気づかなかった。それが、恵まれた状況だということを、僕は全然考えようとしなかった。』
と書いてあります。
過保護、過干渉を受けるとこうなってしまうのです。
『チャンスは自分でつくりだし、自分で勝ち取る』べきものなのですよ。
 
結果、大人になっても、アィデンティティが形成されていない『パーソナリティ障害』になってしまう。また、自分の心を守るため、『アレキシサイミア(感情がでないことによって心が傷つかないようにする)』になってしまったのでしょう。
 
このようなタイプは、ストレスを受けると善悪の判断が全くなくなってしまう。殺人でも平気にしてしまうのです。
 
しかし、本当に、皮肉にも彼は『逃亡』というチャンスを自ら選んだ。それによってアィデンティティが形成されだした。『逃亡』が彼にとっては、初めての親からの『依存の脱却』だったのでしょう。
 
今回はここまで
 
ではでは
 
 
 
 
 

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