毎日北海道実年ひとり言

東京出身。入社後、札幌に赴任。通算の北海道暮らしは東京生活を超えた。06年春から、教育を担当。関心あるテーマは食育、農業

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小中学校にある図書室で、学校司書が図書の管理や読書活動に当たっています。

4月に施行した改正学校図書館で、学校司書を置くことが求められています。
ところが、北海道の現状は公立小中学校でいずれも一桁台と、都道府県別で最下位を競うお寒い状況です。

そんな北海道の中で、改正学校図書館法が施行される前から、すべての小中学校に学校司書を置いている恵庭市を取材しました。
その報告をします。
      ■◇    ■◇    ■◇    ■◇    ■◇

学校司書 財政、人材難で配置進まず 
「読書のまち」掲げる恵庭市、13小中すべてに
新教育の森 ほっかいどう

 4月に施行された改正学校図書館法で、学校の図書館には、児童生徒らに一層の利用を促す専従職員「学校司書」を置くよう努めなければならないとの条項が加わった。しかし道内の公立校での配置状況は小中高いずれも1桁台にとどまり、都道府県別で最低レベルだ。そんな中、「読書のまち」を掲げる恵庭市は全小中学校に配置するなど先進的な取り組みを進めている。【千々部一好】

 ■にぎわう図書室
 空き教室を活用した恵庭市立若草小の図書室は、昼休みになると本の貸し出しや返却をする児童らでごった返す。テーブル席やじゅうたんを敷いた読書スペースでは児童たちが好きな本に読みふけり、一角には11月末に亡くなった漫画家、水木しげるさんの妖怪本のコーナーもある。
 学校司書の小岩夏希さん(24)は「地域のお母さんたちのボランティアグループが読み聞かせや本の補修、図書室の飾り付けなど、本に触れる環境づくりに協力してくれている」と、にぎわいの秘密を明かす。
 学校司書は図書の管理のほか、授業に必要な本の準備もこなす。例えば、5年生が総合学習の授業で世界の偉人を調べるときは、学校司書が市立図書館や他校の図書室に連絡し、必要な本を取り寄せる。図書室担当の村井宏子教諭(43)は「教諭が資料集めからするのは大変で、学校司書がいるからこそ、さまざまな授業で図書室を利用できる」と話す。

 ■市が人件費負担
 2013年4月に「読書のまち」宣言をした恵庭市は、乳幼児に本を贈るブックスタート事業をはじめ、子どもの年齢に応じた読書活動を推進している。学校司書はその柱で、道内市町村のトップを切って2004年度に小学校8校、06年度に中学校5校へ配置し、計14人の学校司書がいる。年間の人件費約2800万円は市が独自に負担する。市教委図書課は「親子が本を通じてコミュニケーションを図る『家読(うちどく)』や調べ学習など、学校図書館の活用を一層進めていきたい」と力を入れる。

 ■全国平均を下回る
 文部科学省の学校図書館の現状に関する調査(14年5月)によると、道内の公立校で学校司書を配置しているのは、▽小学校9・5%(全国平均54・4%)▽中学校8・0%(同52・8%)▽高校1・3%(同66・5%)と全国平均を大きく下回る。
 札幌市は13年度から、中学校1校をモデル校に指定して学校司書の配置を試行し、今年10月からは各区の1校ずつに配置を始めた。市立中97校すべてに置くには5年かかる予定で、小学校は対象になっていない。
 学校図書館は読書活動や学習支援、情報活用能力を磨く役割を期待され、学校司書が支える。学校司書は司書の資格を持っていることが望ましいとされている。配置が進まない背景について、道教委は「人件費を工面できない市町村の厳しい財政事情に加え、司書資格など専門知識を持つ人材の不足が原因」としている。全国レベルの整備が待たれる。

=毎日新聞2015年12月18日 北海道支社版

全校児童14人の北海道今金町立種川小学校。そこで、北海道教育大のへき地校体験実習があるというので、取材で同行しました。

種川小学校は1899(明治32)年に開校した歴史のある学校で、特徴は地域住民が学校運営を支えてきたことです。

その記事を紹介します。

■◇     ■◇     ■◇     ■◇     ■◇

新教育の森:ほっかいどう 
道教育大生3人、全校14人の小学校へ 
「地域と一体」実感 今金・種川小、へき地校実習

 ◇複式学級も経験
 全校児童14人の小規模校、今金町立種川(たねかわ)小学校で今月、道教育大札幌校の学生3人が8日間のへき地校体験実習に臨んだ。学校近くの施設で寝泊まりし、複式学級の授業実習や地域の祭りに参加、都会の大規模校では味わえない地域と結び付いた教育現場を体験した。【千々部一好】

 「算数の授業を始めましょう」。5年生4人と6年生2人が机を並べる複式学級で、実習生の一人、道教大4年の佐藤穂奈美さん(22)が授業を始めた。教職員と他の実習生が見守る中、佐藤さんは5年生に公倍数の問題を説明し、6年生には2人1組で課題に取り組むよう指示。45分間の授業で二つの学年を指導する独特の授業を進めた。児童の間を回り、1人ずつに問題を理解しているか個別の指導もした。放課後には、見学した先生から授業の進め方の課題を聞く検討会もあった。
 道教委によると、公立小中高2173校の37%はへき地校に指定され、その割合は都道府県別で離島の多い鹿児島県と1、2位を争う。このため道教育大は正規の教育実習以外に、へき地校体験実習を選択科目にしている。今年度は札幌、旭川、釧路の3校の学生計126人が小中学校57校で実習する。
 教員志望の佐藤さんは「地元で『実習生ですか』と気軽に声をかけられ、児童と先生が一緒に給食を食べて、地域や児童と距離の近さを実感した」と話す。実習の最終日に地元の神社で祭りがあり、子どもみこしの飾り付け準備や太鼓の練習なども行い、祭りにも参加した。

 種川小は市街地から約6キロ離れた田園地帯にあり、校区内の集落には約150戸がある。1899(明治32)年に開校した歴史を持ち、昔から地域が学校を支えた。グラウンドの草むしりやスキー場整備のほか、夏休みにはPTA主催のキャンプ、住民や保育所との合同運動会もある。住民が「ふるさと先生」となり水泳や習字、川釣り、シイタケ栽培などを教える。安田彰浩校長は「地元に『おらが学校』の意識が強く、ありがたい。へき地校は外部の人の来る機会が少なく、実習生は児童にとってお兄さん、お姉さんのような存在で、先生にもいい刺激になる」と話す。
 町内には以前、小学校が7校あった。だが少子化で2006年度末に3校、07年末に1校、そして12年度末に山村留学で有名だった美利河(ぴりか)小が統合され、今では2校を残すだけ。町教委は今春から種川小を小規模特認校に指定し、町内全域で入学可能にして存続を図る。田中俊一教育長は「保護者アンケートや道内の小規模校の視察などで存続を検討してきた。教育大を含む外部の力も借り、種川小の良さをアピールしたい」と力を込めた。

=毎日新聞 2015年09月26日 北海道支社版

大学入試改革を考える

文部科学省は2021年春の入学する大学生から、大学入試改革を行う方針です。
1点刻みで合否を判定する今の大学入試制度を抜本的に改め、面接や論文、記述式の問題など様々な方法で多面的に選抜を行うと、革命的といっていいほどの改革を行う方向です。
日本の大学は入り口の「入試」がとても厳しく、入学してしまえば勉強そっちのけで、アルバイトやサークル活動に精出す学生が多いのが現状でしょう。
大学教育の質、量を見直すことはとても大切だと思いますが、入試制度を改革することがそれほど大きな課題なのでしょうか。

札幌で8月27と28日の2日間、大学入試改革など考えるセミナーが開かれました。その取材をしたので、紹介します。

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新教育の森:ほっかいどう
21年春の大学入試改革 多面的な選抜を導入 
業務量の増加に懸念

 2021年春入学者(現在の中1)から実施される大学入試改革を考えるセミナー「高校・大学接続の将来像」が8月下旬に2日間、道内の大学関係者ら約80人が参加して札幌市内であった。現行の大学入試センター試験を廃止して新テストを導入し、面接など多面的な選抜に移行する改革内容に、講演した大学関係者からは「入試業務に忙殺される」などといった課題が挙げられた。【千々部一好】

 ◇総論賛成、各論反対
 国公私立大学の関係者で作るIDE大学協会道支部が主催した。講演者の一人、大阪大の川嶋太津夫教授が今回の改革プランについて説明。知識、思考力、主体性といった学力の3要素を踏まえて、多面的な選抜方法とする▽各大学がアドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)を明確にする▽現在の一般、推薦、書類や論文、面接などで選考するAO(アドミッション・オフィス)入試の区分を廃止する−−といった特徴があると指摘した。
 川嶋教授によると、こうした改革案については「総論賛成、各論反対」が高校を含めた大半の受け止めだとしている。大学では現状でも入試業務は手いっぱいで、記述式問題を増やし、面接を実施すると業務量が増えて、教育研究に悪影響が出る懸念があるという。さらに新テストの具体的な中身も決まっておらず、現時点では対応できないと疑問点を提起した。

 ◇新しい試みに注目
 シンポジウムも開かれ、道内外の大学の入試担当者ら5人が入試改革や高校との連携の取り組みを紹介。出前授業や入試ガイダンス、夏期連続講義などで高校との連携を深めている(小樽商大)▽入学希望者対象にセミナーを3回開き、多面的な評価をする「新ガリレオセミナー」を始めた(道科学大)▽多様化する高校と大学をつなぐ総合入試を導入した(北海道大)−−など新しい試みが参加者の注目を集めた。
 また、文科省の入試改革を先取りする独自の「ダビンチ入試」を導入している京都工芸繊維大の内村浩教授は今回の入試改革に理解を示しながらも、「大学入試センター試験の問題点をしっかり検証していない」などと、十分な議論を尽くすべきだと注文を付けた。

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 ■ことば 「大学入試改革案」
 文科省は今年1月公表した「高大接続改革実行プラン」で大学入試改革案を示した。知識を問い、1点刻みで合否を判定する今の入試方法を改めるため、大学入試センター試験を廃止。高校在学中に複数回受ける「高校基礎学力テスト」(仮称)と「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)の2種類の新テストを導入する。改革に向けた工程表では、19年度に高校基礎学力テスト、20年度に大学入学希望者学力評価テストをそれぞれ実施するとしている。

=毎日新聞 2015年09月04日 北海道支社版

子どもの貧困対策は

今や子どもの6人に1人が貧困にあると、厚生労働省の国民生活基礎調査で明らかになっています。
親の経済状態で十分な教育が受けられず、子どもの将来が左右される社会は避けなければなりません。

経済格差が広がる中で、経済的に恵まれない子どもたちに学習支援をと、札幌市で学びのサポート事業「まなべぇ」が行われています。
その取材をしたので、紹介します。

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新教育の森:ほっかいどう
札幌市の学習支援事業「まなべぇ」
個別指導で基礎習得 就学援助世帯にも対象拡大

 生活保護世帯などの中学生を対象にした札幌市の学習サポート事業「まなべぇ」の参加者が急増している。2012年度に始まった事業だが、今年4月に生活困窮者自立支援法が施行され、15年度から対象が就学援助世帯にも広がったためだ。学生ボランティアが週1回、個別指導に当たり、基礎学力の習得のほか、仲間との絆を深める場にもなっている。【千々部一好】

 ■学生ボランティア
 札幌市西区の二十四軒児童会館。夏休み中の金曜日の夜、中学生十数人が勉強道具を手に集まってきた。
 「暑い日が続きますが、今日も元気に勉強しよう」と、コーディネーターの藤田斎(ひとし)さん(65)が語りかけると、中学生らは机に向かい、教科書や夏休みの宿題など、それぞれの課題に取り組んだ。ボランティアの学生3人が見守り、分からない点はアドバイスする。1回2時間。息抜きの時間もあり、最後に一人一人がこの1週間の出来事を発表し合い、仲間意識を高める。
 将来は介護の仕事に就くのが夢という中学3年の女子生徒(15)は「ここに通うようになってから勉強が理解できるようになった。志望校も決まり、来春の高校入試を頑張りたい」と意気込む。ボランティアの北海道大3年の女子学生(23)は「教員志望なので子どもと接する機会は楽しい。中学生が学ぶ姿を見て、自分も励まされる」と話す。

 ■空き待ち状態
 この事業は、札幌市が公益財団法人「さっぽろ青少年女性活動協会」に運営を委託。児童会館など30カ所で、登録した学生ボランティア約170人が数人ずつ出向く。今年度は対象者が増えて現在参加者は474人で、14年度の233人から倍増した。さらに165人(7月末現在)が空き待ちしている状態だ。
 食事づくりや遠足、大学ツアーなどのイベントもあり、友達と触れ合う場にもなっている。同協会の古野由美子さん(42)は「保護者やケースワーカーらと連携し、高校生になっても課題を抱えた子のサポーターになれれば」と息の長い支援を視野に入れる。

 ■貧困対策が必要
 平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らす18歳未満の子どもの割合「子どもの貧困率」は全国で1985年の10・9%から12年には16・3%に拡大し、ほぼ6人に1人が貧困状態にあるとされる。親の貧困が子どもにも広がる「貧困の連鎖」も社会問題になっている。
北海道大の松本伊智朗教授(教育福祉論)は「子どもの貧困対策が政策課題であることははっきりしている。学習支援にとどまらず、その根本的原因を分析し、女性や高齢者、障害者らも含めた社会全体の貧困対策を考える必要がある」と指摘している。

=毎日新聞 2015年08月14日 北海道支社版

小中学校で一斉に夏休みに入りました。

長期休暇中は家族旅行、海水浴にキャンプと楽しいことがいっぱいあります。
そんな中で、気になるのが生活リズムの乱れです。
夜遅くまで遊んだり、朝はゆっくり起きたりと、生活リズムが乱れがちです。

そこで、午前中からいろいろな活動を通じて、望ましい生活習慣を身につけようと、北海道で「子ども朝活」に取り組んでいます。

先日、旭川市で「子ども朝活」の一環として開かれた「キッズフェスタ」の取材をしました。その内容を紹介します。

■◇     ■◇     ■◇    ■◇    ■◇

新教育の森:ほっかいどう 
「子ども朝活」 望ましい生活習慣を 
夏休み、体験活動を通じて

 生活リズムが乱れがちな夏休みなどの長期休みに体験活動や学習、スポーツを通して望ましい生活習慣を身につける「子ども朝活」事業が道内各地で行われている。旭川市では「キッズフェスタ」と名付けて、親子で参加する薬膳教室や気功体験、手話教室など日ごろの学校生活では経験できない活動が始まった。【千々部一好】

 ■薬膳のイロハを
 旭川市内の中央公民館で27日、親子薬膳教室が開かれ、小学生と保護者ら約30人が参加。同市東旭川で薬膳ギャラリー「本草(ほんぞう)」を開く池田繭美さん(63)を講師に、薬膳のイロハを学んだ。
 池田さんは「薬のイメージが強いが、中国伝統医学に基づく大切な考え」と説明。暑い夏は冷たい食べ物で消化器に負担をかけて体調を崩しがちなので、キュウリやカボチャなどの野菜、豆腐や豚肉といった夏の食材をたっぷり取ることが必要と強調したうえで、「汗をかいたらスイカやトマトなどで水分を補給して」と話した。
 子どもたちは夏を乗り切る薬膳料理として、ハスの実や緑豆、サツマイモなどを用いて黒糖で味付けしたぜんざいを味わった。小学1年の次女と参加した母親(36)は「娘が料理好きなので、学んだことを参考に一緒に食事を作りたい」と満足した様子だった。

 ■40市町村で実施
 中央公民館は子ども朝活の趣旨を踏まえて、「親子で一緒に参加できる企画を」と今年から大人も興味が持てる講座を取り入れた。夏休み初日の25日から1週間は薬膳教室に加え気功や座禅、手話など、親も興味を持つ講座を取り入れた。
 生活リズムが乱れがちなので、親の協力で規則正しい生活習慣づくりが必要と考えたからだ。
 道教委は子ども朝活事業を今年度、40市町村で実施する。例えば、北広島市では30日からラジオ体操や自習、農業などの体験活動▽砂川市では8月1日から市内の企業で職場体験▽共和町では同10日からペットボトルのロケット製作や新しいスポーツ体験などの野外活動−−など、さまざまな取り組みが予定されている。

=毎日新聞 2015年07月31日 北海道支社版朝刊

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