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今を語る事

 皆さんは年寄りは昔の話ばかりをしゃべっていると思っているかもしれませんが、これが意外に無いものです。多分、頻度からすると若い人より少ないのではないかと。

 そんなことはないと思うかもしれませんが、若い人、例えば二十代の人は子供の頃の話やら、十代の終わりくらいに流行したゲームとか、以前のスマホのアプリなどの話を相当に頻繁にしています。
 ところが年寄りは、そんな近い昔の話はできない。するとなると、自分らが子供の頃の話、それこそ半世紀以上昔の話ならできるのですが、それ以外はできないという特質があり、そのことで周りの年寄り連中の共感を得ても、長続きできない。若者のように盛り上がれない。

 そんな訳で、我々年寄りの話題となると、大体が天気の話、身体やら、食い物、孫の話に終始することになります。後は最近起きた衝撃的な事件とか、旅行に行った話とか、ボランティアがらみで運営に係わるようなものとか、周辺の植物の話とか、まぁ、こんな話ばかりです。

 これが心を病む人達となると、この今現在の話が微妙に違う。一番無難な天気の話も、こちらが暑いとか、ムシムシするとか、言えば反応する人はそれなりにいますが、自分から話せる人はそう多くはない。まぁ、元から自分から話しかけると言う人は稀であることもあるのですが・・。

 独り言のように話す内容も、今現在を語る要素がほとんどない。あるとすれば家族や作業所でのトラブルくらいなもので、社会的な話題は非常に小さい。これは関心が全くないということではなく、話題にすることを恐れているような雰囲気があります。
 音楽にしても、TVなどのアイドルにしても、二十年くらい古い。現在進行形なんてものは、まず出て来ない。発病した時から時間が止まっているのかと思っていたのですが、必ずしも、そうとは言い難い。

 これは何なのかがずっと疑問なのですが、よく分からない。ある意味、恐れているのかなと思うところもあります。彼らの目には何が見えているのだろうか、何を恐れているのだろうか。
 これ以上、医師などの医療機関や家族、福祉関係施設に侵入される、かき乱されることを恐れているのかもしれないし、病への恐れなのかもしれない。そういう何かと戦っている証拠なのか、そうでないのか、よく分からない。
 彼らの中に入って行く方法にも、ある種の疑惑、何か違うと感じる。

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