全体表示

[ リスト ]

久し振りのイヌイットの話。1・2も書庫「最近思うんだ」にあります。



北極圏に住むイヌイットは、農業をしません、森林限界線以北の暮らしですから

彼らの生活を支えたのは猟です。



豊かな北極の海があったからこそ、はるかユーラシア大陸から移動してきた彼らは

カナダ北部に定住したのです!



彼らは、夏の間にわずかな植物を採取するのを除くと、食糧は猟で得ます

陸上では、鹿の仲間、川ではサケ、海上では鯨も!



でも、1年を通して猟ができるアザラシは、彼らの主食的存在です

冬場、雪と氷の中で、彼らは分厚い凍りの上に立ち、

アザラシが呼吸穴に近づくのをじっと待つのです



アザラシは海棲哺乳類ですから、長く息を止めていられるものの、呼吸する為に

海上に顔を出します。鯨の猟とかと同じで、そこを狙います



海が厚い氷に閉ざされても、アザラシが頻繁に呼吸するところは、薄氷になる

通常1匹のアザラシで3から8個程度の呼吸穴を使うんだって



イヌイットの狩人は、いくつかある呼吸穴の中から、的を絞り、登場を待つ

雪の中、風の中でひたすら待つ



そして、狙った穴にアザラシが現れたとき、モリで射止め、

射止めたアザラシが海中に沈まないように、氷の海の中に手を入れて引き上げるのだ



この猟の仕方は、白熊のそれとまったく同じだそうです!

おそらく、白熊の猟をまねたのでしょうね



この猟は、長い時間を必要とします。結果捕れたアザラシの肉は、家族だけじゃなく

親族・村人と分け合います



皮も骨も油も全て、生活の大切な必需品として使われました



イヌイットが、カナダ政府からの補助金で暮らすようになり、氷の家から離れ

牛の肉や、小麦粉を食べるようになっても、捨てなかったものに猟があります!



猟をすること、成果を分け合うことが、イヌイット文化の基本だと考えたからです

昔、そりや徒歩で向かったアザラシ猟も、今はスノーモービルになり

わざと何人かのスノーモービルでアザラシの呼吸穴そばで音を立て

身構える穴にアザラシを追い込むようになったそうです



若者が、アザラシを食べなくなったりもしたそうです

アザラシより、マックを食べることが若者のステータスになる



アザラシ猟のできる北方の村にいるより、都会に行きたがる・・・・

それでも、学校給食にアザラシ肉を使ったり、猟を授業でやったりしながら



イヌイットの伝統と誇りを伝えようとしています




さて、日本は捕鯨をすることで、各国からの反発を買っていますね

私も、ここまで反感を買ってまで鯨にこだわらなくても・・・・・と思ったりします



鯨の缶詰や、鯨のベーコンを食べて育った人口も減ってきているでしょう・・・

でも、本当にそういうことだけなのでしょうか?



鯨を食べてきた文化を持つのは、ノルウェー・日本・イヌイット

そして、日本もアザラシを食べていました



今、捕鯨と同じように、アザラシ猟も世界の反発を買っています



でもね、育てた牛・豚・鶏を食べることと、鯨やアザラシを食べることって

そんなに違うでしょうか?



バッファローを絶滅まで追い込んだアメリカが言っても説得力ないなあ・・・

捕鯨だって、日本人が食べてきた数より、アメリカやオーストラリアが

油の為に殺した数のほうが多くない?



つまりね、ゴマフアザラシが可愛いから食べちゃいけない

わんぱくフリッパーが可愛いから日本人が残酷だ!



と言う前に、文化の違いを認め合うことが必要だと思うの

鯨を日本が諦めた時、次に魚が可哀そう!になったらどうしますか?



たぶん、鯨の次はマグロだと思うの

西洋社会は、そんなに魚を食べないですよね



南部曲がり家に住んでいた人々にとって、牛は家族であり、食べるものじゃなかった

犬や猿を食べる文化を持つ国もある・・・・そんな文化の違いを認め合った上で



種の保存とか、環境保護とかを考えて欲しいのだ




少なくとも、猟を捨てなかったことが、イヌイット社会の崩壊を防ぎ

民族としてのアイデンティティを支えてきたことを理解して欲しいと思っている。

この記事に

閉じる コメント(21)

顔アイコン

いや〜全くですね〜
先住民の文化しかもたない国ですからね〜・・・
あそらく、あの国の文化は?って聞かれて思い浮かぶのってないのでは?ホットドックとハンバーガー?
捕鯨を反対する理由って科学的な説明ないしね〜
今や、クジラが増えすぎて漁獲量が減ってるの分からないのかな??
まぁ、この国も飽食の時代ですから、クジラを食べなくても生活できますし、残飯の量が少量輸入量とほぼ等しい、無駄なことやって食糧の大切さを忘れた国民ですからね〜・・・
でも、食文化としての捕鯨を失くすことは、他の国にとやかく言われる筋合いはないです。
自己満足のために、鹿狩りやウサギ狩りやってる愚かな国もあるし!

2011/1/18(火) 午後 9:01 ぱんだ 返信する

顔アイコン

本当に久しぶりにイヌイットのお話ですね。
nanさんの仰る通りイヌイットにとって漁をする事が文化の継承なんですよね。
欧米の勝手なものさしだけで全てを決め付けようとするのは神への冒涜でもあると思います。
私も全く同感のポチ☆彡 です。

2011/1/18(火) 午後 9:34 ☆シュミット☆ 返信する

顔アイコン

イヌイットのお話、大好きです〜〜〜!!
「ポチ」

モンゴリアンがアメリカ大陸に渡り、ゆっくりと南下して、南アメリカに渡り、その中にはアマゾン上流で、未だに未開人として、原始の生活を続けているなんて、信じられないですね!
なんでも、私達日本人とそっくりの顔立ちの部族もあると聞いていますよ!!

2011/1/18(火) 午後 11:17 [ ゆく ] 返信する

顔アイコン

イヌイットのお話、大好きです〜〜〜!!

モンゴリアンが海を越えてアメリカ大陸に渡り、さらに南下を続け、最南端の地理にまで移住し、アマゾン上流には、いまだに原始的生活の部族がいて、我々とそっくりの顔立ちなんだそうですね!!
「ポチ」
我々の遠い親戚なんでしょうかねえ!!!

2011/1/18(火) 午後 11:22 [ ゆく ] 返信する

顔アイコン

ナンチャンの思いに同調
文化ってね
素敵なレストランでワインやお料理のオーダーを上手ぬすることじゃなくって
もっと生活のなかにあると思うの。
例えばナンチャンのこだわり鶏がらスープのお雑煮
捕鯨だって日本の文化です。
それをきちんと伝えて息世界に向けて発信していくことが大切ですよね。
イヌイットの話もとても素敵でした。
今度はアイヌのことも調べてみて・・・はなやママ

2011/1/18(火) 午後 11:43 hanatan 返信する

顔アイコン

同じ性質、同じ考えだけを取り入れるのは楽だけど、
とても危険で悲しい結果を招きますね。
お互いの文化を大事にしたり、協調していく気持ちをいつも持ち合わせて行きたいな。

2011/1/19(水) 午前 11:21 [ 花鈴 ] 返信する

アバター

ヾ(✿❛◡❛ฺฺ)ノぉはよぉ〜❤
nanさん〜〜とっても勉強になりました。
イヌイットのお話なんて遠い昔の教科書でしか
知らなかったから。。。
また聞かせてくださいね♫〜♫ 〜♫♬
ヽ( ´ー`)ノдぽちね〜

2011/1/19(水) 午前 11:37 R&S☆ママ 返信する

顔アイコン

nanちゃんのイヌイットの話大好き。
だってnanちゃんの愛情があふれているもの。

捕鯨に関しては、オーストラリアでは本当に悲しい話題。
こちらでの報道は私たち日本人全体を非難されているようで悲しい。
いったいどれだけの人がその真実をわかっているのかって思う。
実際オーストラリアでも数が増えすぎたといってカンガルーを殺すのです。
人間のための牛肉だって羊だっていっぱいいる。
お互いの文化を求めることもそうだけど、一方的な攻め方(特にある社会団体)は疑問です。
政治的なこともからんでいるといわれているけど、日本人としてとても肩身が狭いのです。
この話題は日本にいる人たち以上に矢面にたっているような感じがします。

2011/1/20(木) 午前 4:39 Lily 返信する

MITSさん、すっかり間を空けての連続記事ですみません。この、猟をやめなかったこと、民族のアイデンティティを守っていることが、その努力と動きが、私がイヌイットを書こうと思った大きな理由なんですよ!

西洋人が自分がスタンダードだと思う!賛成です!日本語でいうと「傲慢」って言う感じかな?私達は、アメリカにそれを感じて生きてきた。ここに来て、中国。そして時代を遡ればイギリスがそうだったのでしょうね。

勢いのある国が「傲慢」になることを、防げる技が人には必要ですよね!

2011/1/21(金) 午後 10:54 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

ぱんださん、アメリカは先住民の文化は、抹殺しようとしてきた歴史だと思う。今のアメリカが好きなわけじゃないけど、移民の国だから、本当は世界の明日を切り開ける国になっても良いと思うのに、白人の「傲慢」さのが今は勝ってるかな。

アザラシの赤ちゃん殺戮ツアーなんていうのもあるそうです。しかも、参加者はイヌイットのアザラシ猟を反対している国の人も多いと聞く。納得いかないことだらけです。

2011/1/21(金) 午後 11:01 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

シュミットさん、ぽちまでありがとう!

神への冒涜・・・本当にそう思います。こういう人の歴史を私達はいつ変えられるのでしょう?
ちなみに、現行の日本政府にも不満です。きちんとした日本の立場を、世界に示す必要があると思うのですが・・・

2011/1/21(金) 午後 11:04 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

ゆくさん、ぽちありがとう!

不思議ですよね!長い時間をかけながら移動していった人々・・・人がその昔、狩人だったからこその大移動ですよね!全てが農耕民族だったら、世界に広がらなかったでしょうね。

2011/1/21(金) 午後 11:11 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

ゆくさん、私は残念ながら南アメリカのことをほとんど知らないの。「インカ帝国の謎」という本に魅せられて、歴史好きになったのですけど。
でも、イヌイットの人達の写真を見ても、日本人にそっくりだと思いますから、その人達とも非常に近い人種なんだと思います。
知りたいことって、沢山ありますよね!オホーツク文化も縄文文化も、もっと知りたいと思います!

2011/1/21(金) 午後 11:18 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

花やママさん、賛成です!鯨もお雑煮も文化ですものね!
そうなんです!だから、今の日本政府の弱腰対応に不満ですが、文化を伝えることは、政府じゃなくてもできるはずだと思います。
民衆が繋がりあうこと、理解し合うこと・・・それは、スポーツでも音楽でも料理でも、出来る事なんだと思います。たとえば、華道もそうですよね!日本の文化を世界に向けて発信しましょう!!
アイヌの文化についても、学びたいことが沢山あります。出来れば、アイヌの人々が民族としてのアイデンティティを取り戻してくれたら!って思います。
その意味でも、踏みとどまっているイヌイットの頑張りを紹介したいと思っています!アイヌの歴史も文化も学んでいきますね!

2011/1/21(金) 午後 11:38 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

花鈴、賛成です!
異質なものを理解するって、大変なんだけどね・・・ええ日々、夫婦で苦しんでいますから><
あれ?そういう話じゃない?もっと高尚な・・・でも、そういうことかもしれません。頑張ります

2011/1/21(金) 午後 11:54 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

R&Sママさん、突然の記事ですみませんね
実は、私、去年の4月にカナダに行って、その前後からカナダのことを色々調べて、好きになったことがいっぱいあったの。で、元々、史学部の学生でアメリカ史を専攻していたので、アメリカ大陸に興味を持っています。
それで、去年の9月頃から、書き始めた記事なんです。
また、突然、続きを書くと思いますが、どうぞよろしく!

2011/1/21(金) 午後 11:59 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

LILIちゃん、ありがとう!そう言ってもらえると嬉しいです!
捕鯨問題は、オーストラリアも相当過激ですから、確かに海外在住の日本人の方が矢面に立たされていますよね!ごめんね!もっと日本側がちゃんと主張しないと、調査捕鯨なんていう逃げ口上では、だめな気がします。もっときちんと主張するべきだと思います。

2011/1/22(土) 午前 0:06 sioux族のnanだよ♪ 返信する

顔アイコン

そうなんだよね〜。
動物を食べるのも、魚を食べるのも必要な事だよね。
ただ、獲りすぎてるから、食物連鎖がおかしくなるんじゃないかって思うわ。
獲った魚や動物は、人間が責任を持って食べてあげなくちゃ、かわいそうだよ。

2011/1/22(土) 午前 0:10 ぴんぐぅ o(*^▽^*)o~♪ 返信する

顔アイコン

内緒さん、素敵!
大変でしょうが、とっても楽しみにしています。資料も、記事も!
凄く嬉しいです!ありがとう!

2011/1/22(土) 午前 0:12 sioux族のnanだよ♪ 返信する

ぴんぐーちゃん、そう思う

人は生きていく為に、命をいただく…地球に存在する動物は全てだからこそ、生きる以上の殺戮はしないでいたい
命の全てを無駄にしたくない

2011/1/24(月) 午後 5:32 sioux族のnanだよ♪ 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事