□■□ひとり静かに思うこと□■□

六白金星、今年は最高の運気の年だとか?ほんまかいな?

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朝、君に告げた。
「今日、夜会議があって、お弁当が出る」
君は、確認した。
「何時に帰ってくるの?」
僕は、来た、と思った。
「10時…10時半くらいになるかな?」

きっと、君は、彼に逢いに行くね。
所沢で待ち合わせて、夕飯、一緒に食べるだけかも知れないけど。
でも、仕事終えて、ちょっとデートするには十分でしょう?

あ、でも、彼の方が乗ってこないかもね?
セックスは昨日さんざんしたし、今日は時間も中途半端だから。
あんまり、逢いたいって、君が求めすぎると、彼、離れていっちゃうよ?

八重洲での会議を終えて、一旦学校に戻り、車で僕が帰って来たのは22:50。
君は、お風呂から出たところだった。

夕飯の残骸が、台所にあった。
豚のショウガ焼き。
一番、簡単にできる料理だね。
でも、君が食べた形跡はない。
遅く帰って来て、さささっと次男にだけ、食べさせたんだね?

僕は、君に、台所で、話しかけた。
たまたま、新聞に谷川俊太郎が載っていたからね。
昔『僕は君に台所で話しかけたかった』を読んだし。

タバコを吸って、ワインを飲んでる君に、僕は言った。
「台所で話しかけたくても、何を、どう、君に話していいか、わからないんだよ」

「なに、それ?自分のこと?」
君は、ちょっと鼻で笑って、続けて言った。
「…私が意地悪で、冷たい女だから?」

刺々しい言葉の応酬には、したくなかったから、僕は極力冷静に対応した。
「意地悪で、冷たいの?」
「さぁ〜、あなたには、そう見えるんじゃない?」
「何か話そうと思っても、身構えちゃうところはあるけどね」

僕は一緒にタバコを吸って、一応伝えることは伝えようとした。
正確ではないかも知れないけど、僕なりに記録しておくね。

「大事なこと話そうと思っても、どうしても刺々しくなっちゃうからね。
それに、自分のことになると、黙っちゃうし」
「話したくないからよ。それは、そっちでしょう?」
「僕は、これでも話そうと努力してきたけど」
「私が気持ちを伝えようとすると、すぐに怒ったじゃない。
ご自分の主義・主張かどうか知らないけど」

「それ、いつの話し?」
「まだ、宿舎にいるころ。長男が生まれてまもなくよ。
これ以上話しても、決定的なことになっちゃうと思って。
以来、私はあなたと話しても無理だと思ったのよ。
10数年、私は家族のために、我慢して生きてきたのよ」
「そのリベンジを図っているんだね?
君の原動力は悔しさだって、いつも言ってたよね」
「子どもも大きくなって、今さらリベンジしようにも、できないけどね。
あの時の気持ち、あなたに味あわせたくても。あなたは、勝手に生きていたし」
「結婚してまもなくだね。それからずっと、僕のことは許せなかったんだ?」
「いろいろお願いしても、何も聞いてくれなかったじゃない?
今回の転職で、またハッキリしたわ。おまけに大学院に行きたいだなんて。
この人、やっぱり、自分のことしか考えていないと思った」
「基本的に、僕が信じられないって事だね。」
「あなたのどこを、どう信じろって、言うの?」

妻はいつものように、あごを上げて、僕をやや見下ろすような姿勢で話す。
それから、タバコの火を消して、ため息をつくように言う。

「仲の良いときもあったのにね…」
「でも、心から仲良い訳じゃなかったよね?」
「そう?休日ごとにデートしたり、旅行に行ったり、幸せだったわよ」
「本当に?幸せだった?僕といて、幸せだった?
僕は、君が心を決して許していない感じがしてた」
「それなりに幸せだったんじゃない?」
「今から、考えればでしょう?でも、心は許してなかったよね?
君の要求に従っている限り、君は機嫌良かったけど」
「山梨の温泉までね…」

僕は、前々からの疑問だったことを、君に投げかける。

「少なくとも、君は『愛してる』って、僕に告げたことはないよね?」
「え?そう?」
「僕が『愛してる』って言っても、せいぜい『ありがとう』って言うだけだった」
「そうかしら?でも、欧米人みたいね。そんな言葉だけ言われてもね」
「言葉じゃない。僕なりに気持ちを伝えようと努力はしてきたつもりなんだけど」
「そんな、言葉だけじゃ、信じられないでしょう?行動で示してくれなきゃ」
「精一杯、君の意に沿うように、行動してきたつもりだけどね」
「結局、合わしていただけで、本心じゃなかったってことよね」

ああ言えば、こう言う。
どうしても、お互いに相手のことをなじる形になってしまう。
僕は、君の気持ちに沿う形の聞き方をしてみる。

「愛されたかった?」
「え?」
「僕に、愛されたかった?」
「そんなこと…」
「じゃぁ、逆に、僕のこと、愛してた?」
「家族は愛しているわよ」
「家族じゃなくて、僕のことは?」
「家族を愛するのは、当たり前じゃない」
「だから、家族じゃなくて、夫の僕を愛していた?」
「……」
「仲良くしてるようでも、君の心は、いつも冷たく凍り付いていたよね?」
「そうさせたのは、誰よ?」
「愛してるって言わないだけじゃなく、愛してはいなかったよね?」
「……」

今、話しているのは、僕と君のことだ。
君は、僕に言質をとられそうなことや、弱みを見せることを慎重に回避する。
君は、核心をつく質問は、黙ってやり過ごそうとする。

「どうせ、もう、この人は変わらないって思ったんだ?」
「変わらなかったじゃない?それなら、お互い自由に生きた方がいいと思ったわよ」

そうか、君は、今、自由になったんだ?
自由に秘密の恋をし、外で男とセックスしてるんだね?

「どうする?これから25年、こんな状態で更に一緒に生きていく?」
「どうして、25年なの?」
「寿命は、それくらいかなと思って。
もっとも離婚すると、男は平均11年、寿命が縮むって言ってたから。
そんなに、僕は生きないかも知れないけど」
「私と一緒に暮らしてる方が、寿命、縮むんじゃない?」
「…え?」
「もっと、別の人と暮らしたら、長生きするかもよ?私の方が先に死にそうな気がする」
「そう?」
「たぶんね」
「でも、離婚はしないんだ?」
「このマンションにも愛着あるしね。何かと面倒でしょう?」
「共有名義だしね。面倒だろうね。売らなきゃ、分けられない」
「相当、面倒よ」
「じゃぁ、このマンション、君にあげるって言ったら、離婚の方がいい?」
「ここに、ひとりで暮らすなんてイヤだわ。一人じゃ広すぎる」

別の男と、一緒に住むんだろう?君は。
旦那にばれたら、家出するって、彼に深夜にこっそり言ってたよね?

「結局、君は、お金だね。でも、年収1000万円稼ぐって大変な事だよ」
「そうでしょうね。でも、1000万じゃ足りないわ〜。
少なくとも、今の私の年収分、あなたの収入が増えなきゃ意味がないじゃない?
女房子ども、養えないで、どうすんのよ?」
「でも、君の要求水準は高すぎると思うよ。」
「そうかしら?世間一般、当たり前のことじゃない?転職も勝手に決めて…。
自分のための転職で、妻を楽させるためじゃなかったでしょう?
結局、自分のことしか考えてないじゃない?」
「収入はアップしたよ。君の要求には応えられていないけど」
「年俸をいくらか決めて、わかった上で、転職決めた訳でないでしょう?」
「それは無理だよ。採用決まってから、前職の履歴換算して、給与が決定されるんだから」
「普通は、いくらもらえるのか聞いてから、転職決めるのが当たり前でしょう?
今度、転職するときは、そういう職場を選ぶことね」
「僕なりに努力はしてるよ」
「私には何も関係ないでしょう?私に還元されてないんだし。
あなたは自由に自分の金を使い、私は私の稼いだ金で生きている」

けっして、そんなことはないんだけどね。
君の中で、そういうイメージになってるだけで。
今度、君に僕の収支状況をまとめて見せて、説明する必要がありそうだ。
僕がお金渡したら、君は全部自分の名義の預金にしちゃってるし。

「君の方が預金があるしね。僕には、ほとんどない」
「それが、おかしいって言うのよ。
夫に預金がないって言ったら、誰しも、ビックリするわよ。
女に貢いでいるに違いないって」
「はぁ?何、言ってんだか…」
「それなりに稼いでいて、預金が全く無いってヘンじゃない」
「預金ないね、ほとんど。残念ながら。君と違って」
「誰が聞いても、おかしいわよ」
「疑ってるんだ?
でも、僕の給与は、子どもの教育費やマンションのローンで、だいたい消えていったよ。
去年から、ようやく預金が残るようになったけど。
今まで、君の鞄や靴で消えていったしね。」
「そんなの、世の主婦では当たり前でしょう?
自分の収入のない妻に、夫が丸抱えで出す方が当たり前なのよ。豪勢なランチも食べて」
「君が家畜と称する主婦達とは、違うでしょう?
毎週の君の買い物で、僕の預金は、しばらくずっとマイナスついていたし」
 
「どうしたら良いだろうね、僕たちは?」
「お互いが自由に生きれば、いいんじゃない?」
「君は、今、自由かい?」
「夕飯の時間とか、縛られなければね」

夫が帰ってくる時間、家族の夕飯の時間、それさえなきゃいいよね、君は?
ラブホテルで、心ゆくまでいつまでも、男と愛し合っていられるし…。

23時45分。
君は「もう寝るね。疲れてるし。話しを切り上げて、悪いけど」
そうだね、彼との定期交信ができなくなっちゃうものね。
悪いね、お邪魔してしまって。

でも、僕にとっては、君と話せて良かったよ。
もちろん、君の恋人のことは、何も触れられなかったけど。
今の君の気持ちは、なんとなく伝わってきたし。
それに、僕との関係は、何も変わらないんだなってこともわかったし。
こうした会話も、いつか、年老いた時には、いい想い出になるだろうし。

君には、やはり、謝罪しなきゃいけないね。
子どもがまだ小さいとき、僕は確かに、君を助けてあげなかったね。
僕は、当時、自分のライフワークを進めることに一生懸命だったものね。
その時の恨み、つらみ、君は忘れられないんだね。
悪かったね。
君の人生設計を無茶苦茶にして。
ごめんね。
いい夫になれなくて。

でもさ、今の君のしていること。
けっして、正当化はされないよ。
君は、明らかな民法上の不法行為を重ねているんだし。
ばれなきゃいいと思っているんだろうけど、もうバレバレだし。

君はずるいよ、君はズルイよ、ナイショであんな奴と〜♪
僕と比べていたとは、冗談の一つにもなりゃしない〜♪
そんな歌詞が、頭の中で、ぐるぐる、回ってくる…。


※画像は、旧天城隧道。出口が見えない、僕たち夫婦のようだ…。

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はじめまして。

たるみんといいます。

最後の歌詞、長渕剛ですよね。

なんだか人ごとと思えないようなブログで、毎日夢中で拝見しています。

2011/11/30(水) 午後 11:40 [ ]


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