□■□ひとり静かに思うこと□■□

六白金星、今年は最高の運気の年だとか?ほんまかいな?

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君の土下座

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イカフライを揚げて、次男を「ご飯だよ〜」と呼ぶ。
家族3人、テレビを見ながら夕飯を食べる。
夫婦とも、先ほどまでの会話はみじんも残さず、明るく話す。

僕たちは、そうやって24年、暮らしてきたんだね。
子ども達の前では、いい父母であろうとして。
子ども達に、家庭内別居状態の不仲が、わからぬように、と。

僕は、演技が下手だから、ともすればムスッとしてることもあったけど。
君は、完璧に子ども達には笑顔を振りまき、僕にも笑顔で接した。
たとえ、外で別の男と、数時間ラブホテルに籠もり、激しいセックスをした直後でもね。

次男は食べ終わると、すぐにまた自室に戻り、リビングは夫婦だけになる。
僕はテレビを見たまま、どうしたものか…と考えながら、テーブルで頬杖をつく。
君は、黙って、テーブルの食器を流しに運ぶ。

「お父さん…」君が静かに声をかける。
椅子に座ったままの僕が振り向くと、君はいない。
視線を落とすと、君は僕の椅子の直ぐ横で、フロアに正座している。

「ごめんなさい。お父さんを裏切るようなことをしてしまいました。ごめんなさい」
君は、床に額を付けて、土下座している。
予想外の展開に、僕の方が、ビックリしちゃったよ。

もう、君は観念したということだろうか。
もう、逃げ道はない、嘘は効かないと、わかったからだろうか。
それとも、本当に、心から申し訳ないと思ったのだろうか。

僕は、ため息をつく。
「どういうこと?」
「だから…、あなたを裏切ることをしてしまいました」

「不貞行為があったってこと?」
「……」
「黙ってちゃ、わからないよ」
「……」

「僕は、君の口から、語って欲しい。何があったのか」
「……」
「事実がわからないのは、一番辛いので」
「……」

その日から、毎晩3時間以上、夫婦だけでリビングで話した。
僕は、事実関係の経緯を、ふたりの出会いから聴取し始めた。
君からすれば、罪人扱いの尋問ととらえられただろう。

リビングで土下座したからと言って、君がすべて素直に語った訳ではない。
むしろ、まだまだ、君の嘘が、延々続いていた。
君は、僕がどこまで事実を把握しているか、探っていたんだね?

僕は、君の手帳をもとに、一つずつ尋ねていった。
君の返答は、ともすると、するりと僕の質問をすり抜けようとした。
当然かも知れないけど、どこからもラブホテルの事実は出てこない。

「その日は、居酒屋にずっといた」
「その夜は、カラオケにずっといた」
「マメゾンのあとは、狭山湖の周辺をふたりで散歩していた」
「そのあと、車のなかで、ずっとおしゃべりしていただけ」

「そうすると、君が土下座したような不貞行為はなかったことになるね?」
僕は、君に逆に尋ねた。
君は、黙って唇を噛み締めて、下を向く。

「じゃぁ、何を君は謝ったの?
なんで、あの夜、土下座までしたのさ?
僕を裏切ることをした、って、何なの?」

「それは、お父さんの車を、勝手に使ったこと」
「はぁ?!何それ?」
「お父さんの車を、勝手にデートに使って、ごめんなさいと…」

「プリウスをデートに使ったことを、土下座して、謝ったというの?」
「はい…。それが、申し訳なかったなと…」
「君が、謝ったのは、それだけなんだ?」

「あと…、好きな人ができてしまって、申し訳ないと…」
「はぁ?それだけ?」
「それが、一番の裏切り行為でしょ?それ以上のことはないでしょ?」

君は、また逃げの一手に走る。
僕が、まだ、尾行記録のビデオとか、物証を示していないからだね。
人は、誰しも、自分の都合の良いように解釈するしね。

「じゃぁ、やはり事実認定から、争わなきゃダメだね。
君は、男を好きになって、夫の車をデートに使っただけだという。
僕は、それ以上の不貞行為があったと考えているけど、君は認めない。
君からの誠意ある対応が得られず、事実経過を争うと言うことなら、やはり裁判だね」

「……裁判は…避けたい」
「なぜ?世間に知れるから?」
「……それは仕方ないけど…」
「彼に迷惑をかけるからだね?」
「……」
「君は、彼に何回も謝ってるでしょう?」
「……」
「僕に謝ったのは、あの土下座一回だけど、彼にはもっと何回も謝ってるよね?
迷惑かけて、ゴメンナサイ、ゴメンナサイと。
自分がなんとかするから…とか言って」
「……」
「なんとかしたいなら、正直に話して下さい。
裁判沙汰になって、彼に迷惑かけたくないなら、ちゃんと話して頂けますか?」
「……」

もう、僕は、あとには引けないんだ。
君の嘘に、いつまでもつきあってはいられないんだ。
僕は、君の誠意ある謝罪が欲しいんだ。
君に、ちゃんと告白して欲しいんだ。
君の言葉で、この間あったことを、説明して欲しいんだ。

わかるかい?
僕の気持ちが?
君の夫の気持ちが?

無理…かな…?

君は、もう彼とのことしか眼中にないしね。
出るところに出て、出す物を出して、弁護士も立てて、僕と争うかい?

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スカッ〜トしました。道理と言うものを教えて上げてください。相手の男は社会的に潰すことです。奧さんは汚れた体になったのだから、この際家政婦としてこき使うしかないですね。

2011/4/28(木) 午後 8:50 [ che*r6*69*00* ]


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