□■□ひとり静かに思うこと□■□

六白金星、今年は最高の運気の年だとか?ほんまかいな?

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深夜までの、夫婦の語らい。
妻は、酔って、防衛が解ける。

「お父さん…、ひとりで寝るの?」
グラスを片づけながら、妻はやや焦点の定まらない目線で、僕を誘う。

もう、妻とはずっと寝室を共にしていなかった。
僕は和室で布団を敷き、妻は階下の寝室のベッドで、寝ていた。

「一緒に寝ようか?
もう、そういう機会もなくなるし」

僕は妻の誘いに応じる。
妻は、少しうれしそうな笑みを浮かべる。

ふたりで寝室に降りる。
妻は、ケミストリーの曲をかける。

いつも、いつも、あの男と電話をする時に、かかってた曲だ。
僕は、その曲を、盗聴したボイスレコーダーで何回も聞いた。

妻に、ボイスレコーダーのことは話した。
でも、この曲のことは、何も告げていなかった。

勘弁してほしい…。
妻にとっては、好きな曲をかけているだけなのだろうが。

それでも、僕は何も言わなかった。
妻は「いい曲でしょう?」と言い、ベッドに身を横たえる。

寝室の照明を消す。
ふたりの静かな息遣いが、お互いの耳に響く。

妻は、息を吐きながら、身を寄せてくる。
僕の左腕にしがみつく。

「愛しすぎて〜♪」とケミストリーが歌う。
妻は、隣にいる男を、間違えていないだろうか?





妻は、欲情している。
僕の下半身を手で探り、パンツの中の僕の分身を弄ぶ。

僕の身体は反応し、意に反して、硬く屹立してしまう。
僕は、妻の小さな肩を抱き寄せた。

妻は、自分で服を脱ぎ、黒い下着姿になる。
そして、そのまま、僕の上に覆いかぶさってくる。

妻の股間に、僕の分身が当たる。
妻は腰をスライドさせて前後させながら、激しく喘ぎだす。

「来て…、あなた…、来て…」
妻は哀願するように、僕の耳元でささやく。

妻の黒のランジェリーは、新しい。
男のために購入したもので、実際に身に着けているのを、夫の僕が見るのは初めてだった。

でも、洗濯籠に無造作に隠されていたのは、見たことがある。
局部が白く汚れ、まだ湿り気を帯びていた、真新しい黒の下着…。

僕は、その下着に指を差し入れた。
妻の花弁は、すでに激しく濡れていた。

妻を横にならせ、僕は服を脱ぎ、妻に覆いかぶさった。
そして、パンティを脱がさないまま、妻の花弁に自分自身を挿入した。

おそらく、1か月半前、この下着を着たまま、妻がそう愛し合ったように。
欲情した妻の恋人が、その花の中心に挿し込んだように。

妻は、腰を浮かせて、両脚を高く上げ、目を見開いた。
僕の背中に手を回し、僕にしがみついてきた。

「あっ、あっ…、あなたぁ…」
妻は、息も絶え絶えに、わなわなと震えている。

「あぁ…、いい…、そこ…、すごい…、あなた…、イク…、イク…!」
一気に妻の花弁から、熱い潮が噴き出す。

男が、妻を、どのように淫らに愛したかは知らない。
ラブホテルの中での様子までは、誰もわからない。

「どんな風に、彼とセックスしたの?」
僕の質問にも、妻は、さすがに答えなかった。

「いっちゃった…。あんな、恥ずかしいこと…」
妻が電話で男に告げていた、その内容を、僕は知らない。

妻が、ベッドの中で激しかったのは、想像できる。
ただ、男がどんな風に、妻を弄んだのか、僕には想像もつかない。

でも、僕たちは仮にも24年間、夫婦だったのだ。
どこが一番感じるか、妻のスィートスポットは、十分に承知している。

ここ10年、年に3〜4回しかセックスをしてなくても。
この1年は、まるで一度も触れたことさえない妻の体でも。

妻の体は、夫の僕が、よく知っている。
2か月間に8回、毎週ホテルに行き、妻を抱いていた、あの男よりも。

そう、信じたい…。
そうでなければ、あまりにも自分がみじめになる…。

僕は、激しく妻を突きつづけた。
妻の体から、男の邪気を振り払うかのように、突きつづけた。

僕は、最後に、小さく叫び、妻の中に果てた。
妻は、全身をがくがくと震えさせながら、言葉を失っていた。





妻が、裸の体を寄せてくる。
そして、甘く、ささやく。

「もう、ダメ…。
すごいんだもん、あなた…」

その言葉、彼にも、言ったんだろう?
きっと、同じように感じ、同じように反応し、同じように語ったのだ。

妻の媚態を通して、妻の不貞行為の風景が浮かぶ。
きっと、ふたり、激しく、燃えたに違いない。

僕は、天井を見上げたまま、意地悪く尋ねる。
「どっちの男のほうが、よかった?」

「やだ…。そんな…。いじめないで…」
妻は、僕の肩に顔を押し当て、じっと身を固くしている。

妻は、たった今、自分を抱いた、夫の真意を図りかねている。
僕は、夫の体を求めてきた、妻の真意がわからない。

妻と、夫と、婚外の恋人と。
夫婦と不倫と、愛慾と性欲と。

まるで、茶番劇だ。
嫉妬と愛憎渦巻く、喜劇だ。

どこにも、救いがない。
ココロとカラダが、分裂していく。

終わりにしなければ、いけない。
紙切れ1枚、離婚届で、終わる問題じゃない。

妻と、完璧に、終わりにする。
あの男の亡霊から、逃れるために。

「新婚旅行があるんだから、離婚旅行、しようか?」
僕は冗談交じりに、なかば真剣に妻に提案する。

「うん…、じゃぁ、どこか温泉ね…」
妻は、表情を緩めて、焦点の定まらない笑顔になる。

「やっぱり、東北かな?」
「そうね、東北ね…」

妻は、そのまま、眠りについた。
僕は、ずっと、眠れなかった。

妻と別れるために、離婚旅行をする…。
僕も、相当、いかれてきている…。


【つづく】

閉じる コメント(3)

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りゅうさん、離婚旅行本当に行くんですか?振り切る為の旅行が思い出を増やす旅行にならないといいなって。。。勝手なこと言ってごめんなさい。

2011/8/30(火) 午前 9:57 河原優子

はじめまして
いろんなことがあって 憎しみあって離婚に至ったからといって 出会いから現在に至るまで ずっと不幸だった訳じゃないですもんね・・・

長年連れ添って お互い 情がある

そこから離れるって なかなか難しいですよね・・・

2011/8/30(火) 午後 11:52 [ sunrise ]

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夫婦のことは夫婦にしかわからんのだ^^

2011/8/31(水) 午前 9:28 [ MEME ]


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