95歳ブログ「紫蘭の部屋」

2019年1月3日、馬齢を重ねて95歳となり、来訪者も51万名を越えました。老いの一徹であと少し頑張るつもりです。よろしく。。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

(28)今日は紀元節

      (28) 「今日は紀元節」

 今日、2月11日は建国記念日、珍しく街を街宣車がマイクの音を高くして通り過ぎて行った。
 建国の日は戦前は「紀元節」と言った。古代、神武天皇が即位された日だそうだが、古事記や日本書紀に書いてあると言っても、あとで文字伝来以後の記述だからほんとかどうかは分からない。
いわば神話の世界である。

イメージ 4

 元日の四方拝、紀元節、天長節(昭和天皇の誕生日・4月29日)明治節(11月3日、明治天皇の誕生日)が四大節で、この日は小学校では授業はないが式があるので登校せねばならない。

イメージ 2

 大正末期、郊外の田園地帯にある小学校では紀元節の日には地区の生徒がまず天神様に集合し、高等小学2年の生徒長がみんなを引率して出かけた。四大節の式があるときは、木綿製だが紋付きに袴姿の晴れ着を着るので、なんだか改まったような気分になったと言う。しかし、紀元節の頃は雪が多く、まだ履物は下駄だけの時代なので雪が下駄の歯にはさまると転んで歩けない。

 そこで高等科の2年生が「くれわり」という長さ一尺(約30㎝)程の丸太に柄を付けた麦まき道具で雪を押す。そのあとを小学一、二年の小さい者がついて行く。最後尾に居る六年生が手に棒を持って、彼らの下駄に挟まった雪を落としてやるのである。

 紀元節は全校、講堂動に整列して君が代の斉唱に始まり、モーニング姿の校長先生が檀に上がって、御真影(天皇・皇后両陛下のお写真)を正面の奉安室の扉を開いて奉拝、教育勅語の朗読のあと訓話があり、最後に「紀元節の歌」を一同で斉唱して式が終わる。

      ♪雲にそびゆる高千穂の
        高根おろしに草も木も
        なびき伏しけん大御代を
        仰ぐ今日こそ楽しけれ

イメージ 1 御真影と教育勅語は、いつもは校庭の入り口にある「奉安殿」に奉納されてい有るが、紀元節にはあらかじめ教頭先生が取り出して、講堂の真正面にある奉安室に納めてある。校長先生は白手袋をつけてこの奉安室の扉を開けて教育勅語を取り出して、重々しく奉読するのである。

   朕惟フニ
   我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ
   ヲ樹ツルコト深厚ナリ
     ・・・・

 校長先生は実に重々しく慎重に奉読する。万が一読み間違えると大変だ。昔は読み違えて自決した先生もいるとか・・
 奉安殿も燃えないようにコンクリート造りになったとか・・

  


 寒い最中なのでシーンと凍てついた講堂の空間の中で、あちこちから生徒が水洟をすするズルズルという音が聞こえてくる。何しろ生徒たちは冷たい講堂の板の間に、はだしでじーっとうつむいて聞いて居らねばならないのだ。わけも分らずに。。

イメージ 3
  
   
 式のあと紅白の餅を貰って家に帰る。餅は親兄弟で分け合って食べた。
  他の祭日や陸軍、海軍記念日にも登校したが餅はなかった。



開く コメント(10)

全1ページ

[1]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事