突撃レポート

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覚せい剤(10)

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覚せい剤は、結晶状のものであった。
しかも、形も大きさも、1つ1つ違う。大きい結晶は、3〜4ミリあるが、小さいものは、0.1ミリくらいだ。というか、小さいものは、大きな結晶が砕けたものなのか?
砂糖や塩とは、見た目から全然違う。砂糖や塩は、一つ一つの粒が細かく、形状が揃っている。そして、圧倒的に白い。しかし、覚せい剤は、無色透明の結晶状のもので、光に当たってキラキラと輝いている。宝石みたいだ。たくさん集まると、写真みたいに白く見えるが、一つ一つはきれいな透明である。

まず、どれくらいの量なのか、測ってみよう。
ということで、調理ハカリに乗せてみるが、全然メモリが動かない。なになに・・・、最低5gから図ることができます・・だって?どう考えても、5gもあるわけない。ダメだ、調理ハカリは使い物にならない。
何かないかな・・・、と探し出してきたのが、計量スプーン。一番小さいサイズは、1gからはかることができる。これなら、なんとかなりそうだ。
 さっそく、覚せい剤を計量スプーンに乗せてみる。まず、1杯分はあった。とりあえず、1gはある。2杯目をすくってみるが、1杯分はない。せいぜい6分目だ。
ということで、アバウトな計測だが、約1.6gと認定。
1パケ1gという所もあるらしいから、石井さんの所は良心的だ。

 さて、めずらしい物が手に入ると、次々と検証・実験したくなる。
なにしろ、覚せい剤を手に入れたのは、生まれて初めてだ。すごく、物めずらしいし、興味が沸く。
1万3,000円もしたが、いったい何粒の覚せい剤が入っているのか?1個あたり、いくらするのだろう・・・、という疑問が湧いた。

 さっそく、数え始める。
 しかし、大きな結晶もあれば、本当の粉粒のような物もある。
これも、視認できる範囲で数えるしかない。
で、数えた結果は、だいたい219粒だった。たぶん、1パケあたりの覚せい剤の粒を数えた人は、世界で初めてかもしれない。
 数えながら、「なんで俺、こんなことしているんだろう。」という疑問も湧いてくるが、小学校のときの先生は「努力は、必ず報われる。」と繰り返し言っていた。その言葉を思い出し、なんとか219粒、数え終わる。
で、219粒で1万3,000円。1粒あたり、約60円。
トマト1つよりも、安い。
 今は覚せい剤は品薄で1万3,000円だそうだが、普通なら1万円だそうだ。それなら、1粒あたり、45円だ。
まあ、1粒単位で買う人はいないだろうから(売る人もいないだろう。)、1粒あたりの値段を出しても、まったく意味のない行為なのだが・・・(分かっているなら、やるな−!)。

 さて、次の実験だ。
 昔、こんな映画を見たことがある。
覚せい剤の取引の場面で、マフィアがトランクを、開ける。すると、たくさんの覚せい剤が・・・。
そして、もう一方のマフィアも、トランクを開ける。そこには、札束が詰まっている。
買い手のマフィアが、言う。
「品物を改めさせてもらうぜ。」
そして、覚せい剤の袋を破り、手に取ってひと舐めする。そのマフィアは、ニヤッと笑い、
「ふっ、上物じゃあ、ねえか。」
と言って、無事に契約成立。
また、別のパターンでは、舐めただけで、偽物と見破っていた。
つまり、覚せい剤には、味がある?

 ということで、実験開始。
 覚せい剤は、どんな味がするんだろうか?実験である。
あまり多量に摂取すると、急性錯乱状態に突入するそうなので、1粒だけにしよう。味さえ、分かれば良いのだから。
ただ、体に入れると、もし警察に調べられたときに、覚せい剤反応が出てやばい。捕まるパターンだ。毛髪を調べれば、2月前の覚せい剤使用でも、反応するという話も聞く。が、そこはライターたるもの、恐れていてはいけない。
「失敗したっていいじゃないか。人間だもの。」
と言ったのは、相田みつおだが、僕は、
「捕まったっていいじゃないか。ライターも仕事のうちだもの。」
と言おう。面白い文章を提供してこそ、ライターとして生きている価値がある。

 さて、手にしたのは2ミリ四方くらいの結晶だ。
これくらいなら大丈夫か?
どこまでが大丈夫なラインか、さっぱり分からない。大丈夫か、本当に?
まあ、1パケ3回分と言うから、219粒÷3=73粒が一回使用量だとすると、1粒くらい大丈夫だろ、きっと・・・。
しかし、なんか怖い。化学薬品を口に入れること自体に、抵抗がある。
いや、化学薬品と考えるからいけないのだ。薬だよ、薬。最後に、<剤>とついているじゃないか。整腸剤と同じようなものだ、きっと。本当かよ(笑)。
がんばれ、男の子!
ということで、パクッ。食べてみました、覚せい剤。
で、知りたかった味だが、
<最初は、えらくショッパイ>
のだ。これは、塩なのか?と思った。
で、結晶が、口の中で、すごい勢いで溶けていくのが分かる。すごい、すごい、スーッと言う感じで溶けるのだ。
そして、突然、口の中に広がるエグい苦味。
<に、苦い・・・>
うわっ、覚せい剤、苦いっす。
 結晶自体がすぐに溶けてなくなったので、耐えられないほどの苦味ではない。しかし、口の中に、この苦味はしばらく残った。
結論!!
「覚せい剤は、しょっぱくて、苦くて、まずい!」
けっして、おいしいものでないことが判明した。
二度と、食べることはないだろう。
なお、食後2時間立ったが、たいして体に変調はきたさなかった。ちょっと、ふわっとした感覚があったくらいだろうか・・・。やはり、量が少なかったおかげだろう。

 もう一つ、興味のあることがあった。
それは、覚せい剤が水で溶けるのか?ということだ。それとも、お湯じゃないと溶けないのだろうか?
ポン中の人は知っているだろうが、そうでない人は、知る由も無いのだ。
ニュースの覚せい剤報道を見ていても、ヽ个擦ず泙冒ってしまった心の弱さ、覚せい剤の禁断症状のおそろしさ、やめた後の平穏な生活、などにスポットは当たるが、味がどうか、とか、水に溶けるかどうかなど、全然報道してくれない。
ということで、実験。
紙コップに水を汲み、そこに覚せい剤の結晶を5粒落としてみる。
すると、そこには、予想していなかった驚愕の光景が出現した!!
<覚せい剤が、泳ぎ、動き回る>のだ。
粒の大きい結晶は、下に沈んでいるが、軽いものは水面に浮かんで、自らを溶かしながら、水面を走り回る。その姿は、アメンボが水面を走り回っているようでもあるし、精子が動き回っているようでもある。
なぜ、動く?
分からんが、その異様な光景にただ目を奪われてしまう。この光景を見ても、覚せい剤がただの薬ではないことが分かる。なんか、とてつもなく怖い。政府は、覚せい剤を根絶したいなら、この動き回る姿を放送すべきだ。ショックだと思う。
覚せい剤は、水の中で、あっという間に溶けていく。
やがて、下に沈んでいたものも、溶けて軽くなると水面に浮かび、自分の存在がなくなるまで走り回る。ポン中の姿とダブる。彼らも、覚せい剤により、自分の存在がなくなるまで走り回るのだろう。

 さて、今回の実験はここで終了。
ネットで、覚せい剤は、簡単に手に入ることが分かった。かかった日数は、思い立ってからわずかに、5日。これは、石井さんとお互いの日程が合わなかったのも影響している。その気になれば、2日、いや当日に手に入れることも可能だろう。
ネット、恐るべし。

 なお、残った覚せい剤及び覚せい剤を溶かした水は、すべて水洗トイレに流した。
 川に流そうかとも思ったが、やっぱり、魚が浮かんだりするのは嫌なので(笑)。

覚せい剤(9)

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さて、緑の封筒を開けてみた。
そしたら、期待どおり、小さなビニールパックが入っていた。

「こ、これが覚せい剤か?!」
感動だ。やばい橋を渡った甲斐があった。
さらに、紙の上に開けてみる。

覚せい剤(8)

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これが、渡された緑色の紙の包み。最初は、何かと思ったが、封筒を4つ折りしたものでした。

さて、取引は無事完了。さっさとポケットにしまう。
石井さんが、
「どこに住んでいるの?」
と聞くので、
「新宿です。」
と大嘘をこき、会釈して分かれる。
 取引にかかった時間、約1分。すっげー、疲れた。
 すごい興奮しているし、心臓の鼓動も早い。
 やばい、早く帰ろう。

 帰りに、道路で警察官とすれ違った。
 交通整理をしている警官だったが、もう、警官の姿を見ただけで、心臓は激しく波打つ。なにしろ、俺のポッケにゃ覚せい剤!見つかれば、間違いなく、逮捕だ。

 とにかく、家まで急いで無事に帰ってきた。
 さて、買ってきたブツのチェックだ。
外では、緑の封筒を開けていないから、中身がどんなものか分からない。
ポケットの中で、手で触った感じでは、粉状の物が入っているようだ。
 しかし、心配なことがある。俺は、覚せい剤というものを、実際に見たことがない。
だから、砂糖や塩を、「覚せい剤です。」と言われて渡されても、気づかないかもしれないのだ。しかも、判別のしようもない。
まあ、ここまでがんばったんだ。騙されても、良し!としよう。

覚せい剤(7)

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突然、石井さんが切り出した。
「いくらか、聞いているよね。」
「あ、はい。1万3,000円ですよね。」
と会話しているが、それにつけても、目の前に交番が近づいてくる。
「はい、これだから。1個でいいんだよね。」
と言って、石井さんは緑色の紙の包み(?)を取り出した。
反射的に、1万3,000円を渡す。引き換えに、その包みをもらう。
交番はすぐ近くで、しかも、交番を見ながら堂々と取引!

目の前に見えるビルが、交番。
この景色を見ながら、路上で、取引したのだ。

石井さん、あんた度胸良すぎ!
それとも、日本の警察、なめられすぎ?
「おまわりさーん、交番の横にいた男が、覚せい剤持っていますよ−!」
と叫びたいくらいだ。いや、そんなことしたら、僕が捕まってしまう。今、覚せい剤を持っているのは、石井さんじゃなくて、僕だ(爆)。

覚せい剤(6)

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この人なのか、プッシャーは?
ただ、この人だと断定できない理由があった。
なんと、その男の立っている位置が、交番の真横だったのだ!

いくらなんでも、交番の横には立たないだろう、プッシャーだったら。覚せい剤持って、交番の横じゃあ、ヤバすぎじゃん。
とりあえず、その男は、携帯で話していて確認しようもない。

仕方がないので、改札口に戻る。
どこだぁ、プッシャーは。キョロキョロしながら、携帯を見つめる。電話がかかってくるかもしれない・・・。思いっきり、挙動不審だ。
うう・・・、どこですか、プッシャーさん。早くコンタクトしてください。

しばらくすると、さっき交番の横にいた体格のいい男が駅に入ってきた。あいかわらず、携帯で電話している。
電車に乗る予定なのか?
・ ・が、切符を買うそぶりを見せない。
構内で、電話をし続けている。

その様子を眺めていると、男が電話を切った。話が終わったようだ。
そして、おもむろに、電話をかけなおした。
いきなり、俺の携帯が鳴る。
電話音に振り向いた男は、ニコッと笑って俺に近づいてきた。
間違いない、プッシャーだ。
「松本さん?」
「あ、はい。」
こうして、生まれて初めて、プッシャーに接触することに成功した。
これは、人類にとってはたいしたことのない事かもしれないが、僕にとっては、大きな一歩だ。なんか、やばいが、うれしいぞ。

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