古城の風景

戦国期の東日本の山城紹介

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柏久保城

 柏久保城は、伊豆市柏久保字城山にある比高80mほどの山城です。城址は、伊豆箱根鉄道修善寺駅の東に大見川と古川に挟まれた標高180mの山頂に築かれています。この地は、韮山から南下した道が東へ行けば戸田(西海岸)南へ行けば湯ヶ島・下田方面(中伊豆)東へ行けば伊東(東海岸)に行ける交通の要所です。また、伊勢宗瑞の伊豆平定戦においては、宗瑞に頑強に抵抗した狩野氏の本拠である狩野城が南5kmにあり、狩野城攻めの付城として史料にも登場します。
訪城日:2013.2.17 晴れ 2回目
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 城址へは、三島方面から国136号を南下して、狩野川に架かる修善寺橋を渡って、1.3kmほど行きますと、左手に「修善寺体育館」の案内板がありますから、そこを左折して見来て斜め上の体育館を目指します。体育館へのカーブの右手奥に水道タンクがありますから、その入口あたりに駐車し、徒歩15分ほどで主郭に到ります。
 一之宮神社や天桂寺からも行けます。車でしたら天桂寺の駐車場が借りられるようです。
 
 
 城の築城時期は定かではないが、明応2年に伊勢宗瑞が伊豆韮山の堀越公方足利茶々丸を攻め、茶々丸与党の狩野氏を攻めた折に、当城の北側の崖をから攻め入って落としたと伝えられていますから、この周辺一帯を領していた狩野氏が狩野城の支城として15世紀後半には構築されたものと考えられます。その後、宗瑞は狩野城攻めの付城としていましたので、明応6年4月に狩野勢に攻めたられた際も、大見城から出撃した大見三人衆との連携のもと狩野勢をを撃退しています。現在残る南側と西側の土塁は、戦闘面=対狩野氏を意識したも野と考えられ、宗瑞時代に改修されたものと思われまイメージ 15す。明応7年に狩野道一が降った後は、付城の役目を終えるこことなります。しかし、史料等がないので確定的なことはいえませんが、交通の要所の番城として活用されていたのではないかと思われます。また、廃城の時期も定かではありません。
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修善寺グランド手前の道路脇(駐車地点)から登り始めました。登城路の目安は、奥に見える水道タンクで、城址はその左手に見えます。
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 タンクを過ぎて3分ほどで城址への案内標識がある分かれに出ます。どうもこれが、往時の古道である冷川峠に到る道ではないかと思うのです。
 
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イメージ 17 なだらかな尾根道を少し進みますと、右手に土塁?らしき土盛りと切り通した虎口状があり、その先はなだらかな平場といった感じで、前面を若干の切岸があるような郭5(上左写真)・郭4(上中写真)があります。郭4の先(上右写真)は急斜面になり、ジグザグに登っていきます。西虎口下の袖郭につきます。この道が大手と思われます。
 
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 郭3の先端から撮ったもので、10×30mほどの広さで、左手に低い土塁と奥に一段高い郭2が見えます。虎口は、郭2の切岸付け根に設けられています。
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 郭2の西端から主郭方面を撮ったものです。主郭と郭2は繋がっており、あえて分けることもないのかもしれません。西端の高い所を主郭としています。右手の谷間が「新九郎谷」です。
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  主郭で、郭2より高いのが分かります。右手奥が西虎口になります。
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 主郭を西側から見たもので、比較的高めの土塁で北・西を囲んでいます。
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 郭2の南側の土塁で、土留めで石を埋め込んで作
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られていたようです。
 
 
 
 
 
 
イメージ 8 主郭東の西虎口です。堀切からきますと、ここで右に折れて入り、主郭からの横矢がきくようになっています。西虎口に比べると厳重な造りです。
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 西虎口を出て先に堀切が見える通路状の一角です。堀切手前に小郭をもうけています。
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 主郭西下の堀切です。搦手口の最大防御施設と思われ、堀切の東下に平場(緩い斜面)が認められイメージ 18ま すが、武者隠の郭なのかな〜と思ったりです。
 
 
 
 
 
 山頂部に3つの郭をコンパクトに配置している小規模な山城ですが、北側と南側の急斜面を生かしたかなりの防御の固い城だったのではないかと思われます。ですから、守備兵が50〜60人も入れば満杯と云った感じですが、その程度の人数でも効果的な防備ができそうです。

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