|
新宿武蔵野館にて鑑賞 原題の「DerHauptmann」はドイツ語で「大尉」のこと 第二次世界大戦末期、一兵卒でありながら将校の身分を詐称し 収容所を支配して多数の囚人の虐殺を行い 「エムスラントの処刑人」と呼ばれた戦争犯罪人
ヴィリー・ヘロルトの事件をベースにした物語
エンタメ性こそ一切ありませんが とても真面目に作られていると思います 戦争がいかに、人間に狂気をもたらす恐ろしいものなのか 私たちに問いかけてくる
無抵抗の人に横暴をしていく姿も怖い
時代や姿が変わっても、今もなお「独裁者」は生まれる そんなメッセージを残します
1945年3月、脱走兵のヘロルトは側溝に落ちた軍用車から 勲章の付いた空軍大尉の軍服を見つけ身に付けます
その瞬間彼は将校になりきり、敗残兵たちを指揮下に収めるのです
4月12日、一行はエムスラント収容所アシェンドルフ支所に到達
そこで「総統の命令のもと活動している」とヘロルトは嘘をつき
「ヘロルト即決裁判所(StandgerichtHerold)」として ドイツ国防軍の脱走兵や政治犯を拷問および処刑していくのです
4月19日、イギリス空軍によって収容所が爆撃 4月20日、パーペンブルクで連合軍の到着に備えて白旗を掲げていた農夫
(作中では市長)を処刑、街を占拠しホテルで酒池肉林
その後も「ヘロルト即決裁判所」は処刑を続けていきます
5月3日、海軍軍事裁判所でヘロルトは全ての罪を認めたにもかかわらず
なんと、執行猶予処分(懲罰部隊への転属)
しかし再び彼は脱走し行方をくらますのでした
自らが脱走兵でありながら、将校の制服を着ただけで 将校になりすまし、規律だからと自分と同じ脱走兵たちを虐殺
服装の変化や、与えられた階級だけで人格が変わる 外見だけで相手の価値を決める
人間に潜む先入観
いざ絶対的な政権や権力を握ってしまうと
「独裁者」となり悪政を行ってしまう性
これは戦時に問わず、誰にでもおこりうる 人間の負の面を認識させてくれる警鐘
この作品を見て「胸糞悪く」ならない人がいるでしょうか
戦争を決して美化しない、ドイツ映画界には敬意を示します
【解説】allcinemaより
「フライトプラン」「RED/レッド」のロベルト・シュヴェンケ監督が、ドイツ敗戦直前の混乱期に起こった驚きの実話を映画化した戦争サスペンス。一人の脱走兵が、偶然手に入れたナチス将校の軍服を着て身分を偽り、騙された多くの兵士を部下に従え、次第に冷血な暴君へと変貌していくさまをサスペンスフルに綴る。主演はマックス・フーバッヒャー。
第二次世界大戦末期の1945年4月。敗色濃厚なドイツ軍では軍規違反が相次ぐなど混乱が広がっていた。若い兵士ヘロルトも部隊を命からがら脱走し、無人の荒野をさまよっていた。その時、偶然にも打ち捨てられた車両の中に軍服を発見、それを身につけたヘロルトは、“部隊からはぐれた”という兵士に大尉と勘違いされ、彼を部下として受け入れる。その後も道中で出会った兵士たちを次々と配下に従え、いつしか総統直々の命を受けたとする“特殊部隊H”のリーダーへと成り上がっていく。そんなヘロルトが、脱走兵の収容所を訪れ、ついには自らの偽りの権力を思う存分振りかざしていくのだったが…。 |

>
- エンターテインメント
>
- 映画
>
- 映画レビュー





> 服装の変化や、与えられた階級だけで人格が変わる
外見だけで相手の価値を決める
人間に潜む先入観
これは平時でも常に起こっていることですね。怖いと思います。詐欺師はたいてい立派な身なりをしているとか…。私はほぼ毎日ジーンズとトレーナーorTシャツですが,新宿で職務質問されたことがあります。身なりだけの問題ではなかったのかな。(笑)
[ 飛行機雲 ]
2019/2/14(木) 午後 8:35
これが実話というのが恐ろしいですね。
滑稽さで始まり、だんだんと恐怖感が勝っていく作品でした。
記事にしたらTBに伺います。
2019/2/14(木) 午後 8:56
> 飛行機雲さん
お邪魔します、、、ボクも職質されてみた〜い、意外にも経験なし、、、キョロキョロしていると職質にあるらしいですよ、、、
[ たっふぃー ]
2019/2/14(木) 午後 8:57
こんばんは。
ドイツはジェノサイド(ホロコースト)の汚名を着せられましたからね。
あれは武力による国際紛争解決つまり戦争とは次元が違います。
しかし、彼らの戦争行為とジェノサイドは切っても切り離せない事実があります。つまり彼らにとっての戦争は国際紛争と言うより民族浄化だったのですから美化しようがない。
2019/2/14(木) 午後 8:59
ドイツ映画の「エス〜es」もそうでしたね。
虐待する側とされる側の2チームに分けて、心理実験してました。
すると、虐待する側がどんどん残虐になっていくんですよね(-_-;)
権力を笠に着ちゃうのかな?
2019/2/15(金) 午前 0:31
絶対的な政権や権力を握ってしまうと
「独裁者」となり悪政を行ってしまう性
それで思い出した記事TBをば
将校といった支配者側の高い地位でなく
囚人自身によるカポ(監督ですら)、腕章付けるだけで人が変わるもの
権力者側、抑圧される側、立場がどうあれ
それぞれの中での特権を手にすれば、自制が大事なのに
人間性が露わとなる極限状況には至難の業なんでしょね
2019/2/15(金) 午前 1:30
支配する側とされる側。怖いですね怖いですね。でもドイツはきちんと戦争を総括し反省を現代に生かしていると感じます。日本は?興味深い作品です。
[ mitsu13 ]
2019/2/15(金) 午前 9:26
実話なんですね。
人間の中に潜む起こり得る性・・と思うと怖い話です。
形によって動かされる人間の心理。制服のナチス将校どおりに残酷なことを平気で命令できたのですね。
服装の変化や、与えられた階級だけで人格が変わる
外見だけで相手の価値を決める
人間に潜む先入観
いざ絶対的な政権や権力を握ってしまうと
「独裁者」となり悪政を行ってしまう性
みんなそういうものなのでしょうか・・。
安倍さんはそうみたいですが・・笑
2019/2/15(金) 午後 9:28
飛行機雲さん、新宿で職務質問なんて怪しすぎる〜(笑)
特に軍服は階級がわかりますから、それだけで周りの態度も変わるのでしょうね
私も白い軍服だったらイチコロでやられると思います←By”追憶”のレッドフォード( ´艸`)
2019/2/27(水) 午後 9:24
attsさん、主人公はこのときまだ20歳くらいだったようですが、見事に将校になりきったようですね
脱走兵が自国の脱走兵を虐殺するとは戦争とは本当に恐ろしいです
トラバありがとうございます♪
2019/2/27(水) 午後 9:27
たっふぃーさん、新宿でキョロキョロ( ´艸`)
ますます飛行機雲さんが怪しい〜(*'▽')
2019/2/27(水) 午後 9:29
ADsoさん、この作品は脱走兵の虐殺という軍内部で起こった事件ですが
「国際紛争と言うより民族浄化」というのはドイツだけに限らず、語るのには難しい問題ですね
私から見たらアーリア人もユダヤ人も見分けがつかないんですけど・・
2019/2/27(水) 午後 9:37
ジーナちゃん、看守と囚人に分けた「エス」は、たった数個の決め事しかないのにもかかわらず、24時間もしないうちに暴動が起きて、ついには死人まで出てしまいましたね
ニセモノの権力でも持つと人間は怖いものです〜
2019/2/27(水) 午後 9:40
mathichenちゃん、「腕章付けるだけで人が変わるもの」
スポーツでも監督やコーチという肩書だけで強い立場になってトンデモナイ行為をしてしまう人もいますね
自制のカタが外れると人間なにをするかわからないものです・・
トラバありがとうございます♪
2019/2/27(水) 午後 9:46
mitsuさん、日本もかっては自戒を込めた反戦映画が作られていましたが、最近は反省は消え被害者傾向ばかりが強すぎるような気がします
まあ、戦争映画だけじゃなくあらゆる面で邦画には頑張ってほしいですが(^_^;)
2019/2/27(水) 午後 9:53
mimiちゃん、どこの国の「独裁者」も最初は希望にあふれるスローガンを掲げていたにもかかわらず、権力と金に群がる人間の影響もあってかどうか、やがて方向性を見失っていった気がします
アベ・チャンにも「お友達」が群がってるのがやはり悪影響だと思います、個人的な意見ですケド(笑)
2019/2/27(水) 午後 10:01
権威は形だということが象徴的に使われていました。現代に蘇えらせたことが、今に繋がっていることも薄ら寒い。TBしますね。
2019/4/6(土) 午後 8:23
シーラカンスさん、これは(罪人ナチス)ドイツが現在に対する警告で
ヒトラーも、トランプも、アベ・チャンも仰せの通り実に薄ら寒いということ、かもですね
トラバありがとうございます♪
2019/4/6(土) 午後 10:39