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エド・ウッド(1994)

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「他人の夢を撮ってどうなる?夢の為なら戦え」 



「アメリカで最低の映画監督」と呼ばれたエド・ウッド

しかし没後、深夜テレビ映画枠で繰り返し放送されたことにより

カルト的な人気を得たそうです(いるよね、クソマニアって)


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タイトルもいいかげんな「原子の花嫁」「怪物の花嫁」

ドラキュラモノなのに、巨大タコやUFOが登場する

「外宇宙からの墓泥棒」


すべてとっさの思い付きと、その場の閃きだけで

エドは映画を作ってしまうのです


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そんなエドのファンを名乗る映画監督は、ティム・バートンだけでなく
ジョン・ウォーターズ、デヴィッド・リンチ、サム・ライミ
そしてクエンティン・タランティーノ
やはりカルト的な人気のある監督ばかり(笑)


なので本作も面白いか、面白くないか別にして
純粋で一途なクソ映画愛だけを描いているのです

ただ、私はバートン作品が苦手なわけではないのですが

なぜかタルコフスキー以上に睡魔に襲われる癖がありまして(笑)

1本見るのに3日はかかってしまうのです

(私的に退屈なのでしょうな)


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エド・ウッド(ジョニー・デップ)は、映画を作る熱意だけは膨大ですが

資金不足もあり、1カット、1テイクでサクサクと撮影を済ませ

作品の質を高めようとする気持ちは一切ありません


趣味は恋人であるドロレス(サラ・ジェシカ・パーカー)の

下着や洋服を拝借して女装するという

(今では珍しくもありませんが)相当な変わり者


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ある日ドラキュラ俳優ベラ・ルゴシ(マーティン・ランド―)と知り合い

彼の名声を活用して新たな映画製作に乗り出します

そんなエドに協力する優しきオカマのバニー(ビル・マーレイ)に

制作補佐のクリズウェル(ジェフリー・ジョーンズ)


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そして(製作費を出したのに)あれこれの注文でエドを爆発させてしまう

教会の牧師(G.D.スプラドリン)


注目すべきはやはり、アル中から、モルヒネメタドン中毒へと転じた

典型的なハリウッド俳優ルゴシ

(マーティン・ランド―が助演男優賞を受賞)


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かっての大スターの末路を最後まで温かく見送る・・・

ことはエドには(金欠で)できませんでしたが


それでもブルース・リーの「死亡遊戯」(1978)のみたいに(笑)

クライマックスのワンシーンとあとはそっくりさんだけで

ルゴシの遺作を作ることに成功します


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エドは映画を作るプロセス(トラブル)が

何より好きだったのでしょう


バーで知り合ったロレッタ(ジュリエット・ランドー)は

たった300ドルの出資でヒロインの座を手に入れます


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そのため恋人ドロレスは役を降ろされ、仲も破局

だけどキャシー(パトリシア・アークェット)との出会いで

幸せを掴めたはずなのに


結局はエドも映画が売れないことから、アルコールに溺れ

ポルノ作品で身銭を稼いだものの早死にしたそうですが


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資金集めの難しさ、キャスティング、俳優の我儘

出演者やスタッフの不仲、出資者の横暴、批評、興行成績・・・

等々は、今も昔も映画監督を悩ませる問題なのでしょう


それでも映画作りは楽しいし、やめられない

そのことをバートンはダメ映画を作ったダメ監督の姿を通じて

感るのです


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あうか、あわないかは別として()

映画愛に満ち溢れているのには間違いない作品でした


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【解説】KINENOTEより

史上最低の監督と言われた男、エドワード・デイヴィッド・ウッド・ジュニア、通称エド・ウッドの愛すべき、奇想天外な半生を描いた伝記映画。ルドルフ・グレイの評伝『NightmareofEcstasy』(邦訳・早川書房刊『エド・ウッド 史上最低の映画監督』)を、“エドの同類”を自認する「バットマン リターンズ」のティム・バートンの監督で映画化。脚本は「プロブレム・チャイルド うわさの問題児」のコンビ、スコット・アレクサンダーとラリー・カラツェウスキー。製作はバートンと「シザーハンズ」以来の彼の右腕、デニーズ・ディ・ノヴィの共同。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ハードロック・ハイジャック」の監督マイケル・レーマン。撮影は「バットマン リターンズ」のステファン・チャプスキー、音楽は「依頼人」のハワード・ショアが担当。また、往年の怪奇スター、ベラ・ルゴシのマスクを完璧に再現したリック・ベイカーほか3人が、第67回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。主演は「シザーハンズ」「ギルバート・グレイプ」のジョニー・デップ。ルゴシに「ウディ・アレンの重罪と軽罪」のマーティン・ランドーが扮し、アカデミー賞助演男優賞を受賞。ほかに「スリー・リバーズ」のサラ・ジェシカ・パーカー、「ホーリー・ウェディング」のパトリシア・アークェット、「恋はデ・ジャブ」のビル・マーレイらが共演。95年度キネマ旬報外国映画ベストテン第5位。

30歳のエド・ウッド(ジョニー・デップ)は、“オーソン・ウェルズは26歳で「市民ケーン」をとった”を座右の銘に、貧しいながらも映画製作の夢に燃えていた。ある日、性転換した男の話を映画化する、と小耳にはさんだ彼は早速プロデューサーに売り込む。「これは僕のための作品です。僕は女装が趣味だから、人に言えない辛さが分かる」と力説するが、バカ扱いされて追い返された。その帰り道でエドは往年の怪奇スター、ベラ・ルゴシ(マーティン・ランドー)と運命的な出会いを果たす。ベラの出演をエサに監督になった彼は友人のオカマ、バニー(ビル・マーレイ)や恋人ドロレス(サラ・ジェシカ・パーカー)らの協力を得て、監督・脚本・主演した性転換の話「グレンとグレンダ」を完成させた。これを履歴書代わりにいろいろ売り込むがうまく行くはずもなく、自分で資金を集めることに。その間にもエドの元には、頭の足りない巨漢プロレスラーのトー・ジョンソン(ジョージ“ジ・アニマル”スティール)、インチキ予言者クリズウェル(ジェフリー・ジョーンズ)など、一風変わった仲間たちが集まってきた。次回作「原子の花嫁」がクランク・インするが、アンゴラのセーターと女装に執着するエドにあきれたドロレスは怒り爆発し、彼の元を去った。失意のうちにテレビで人気の妖婦ヴァンパイラ(リサ・マリー)に出演のアプローチをするが、けんもほろろ。そんな中、麻薬中毒のベラの病状は悪化する一方で、エドは彼を入院させた。その病院で彼は心優しい女性キャシー(パトリシア・アークェット)と出会うが、彼女は彼の女装癖も受け入れてくれるのだった。一方、エドは心からベラの容体を心配していたが、入院費用が払えず、彼に嘘をついて退院させねばならなかった。「原子の花嫁」が配給会社により「怪物の花嫁」と改題されプレミア試写が行われた。ブーイングの嵐だったが、エドは満足だった。そして数フィートのフィルムを残してベラが死んだ。傷心の彼の前に、バプテスト教会の信者という新たなカモが登場。早速資金を調達した彼は、史上最悪の映画と後世に名を残す「プラン9 フロム・アウタースペース」に着手。ついにヴァンパイラの出演も取り付け、ベラの形見のフィルムや多くの仲間たちと共に意気揚々と撮影に入った。ところが、今回の出資者はあれこれと撮影に口を出し、エドは爆発寸前。お気に入りのアンゴラを着ても心が落ちつかない彼は撮影所を飛び出すが、入ったバーで尊敬するオーソン・ウェルズ(ヴィンセント・ドノフリオ)と遭遇する。彼から「夢のためなら闘え。他人の夢を撮ってどうなる?」と教え諭されたエドは胸を張って撮影所に戻り、自身の納得のいく作品を堂々完成させた。

王様と私(1956)

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「エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ」

原題も「THEKING AND I


「王様と私」といえば、まず浮かび上がるのが

ロジャース&ハマースタインの名曲の数々

映画を知らない人でも、挿入歌「シャル・ウィ・ダンス」は

周防正行監督の「Shallwe ダンス?(1996)で日本でも有名になりました


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原作はアンナ・ハリエット・レオノーウェンズの自伝

「シャム宮廷のイギリス人教師」(1870)をもとに

マーガレット・ランドンが小説化した「アンナとシャム王」(1944)

実話がもとになっていたとは驚きです


1862年、未亡人のアンナ(30歳頃)はシャム(現在のタイ)に渡り

当時の国王ラーマ4世(50代後半)に謁見します


ラーマ4世は英語に堪能で西洋文化にも通じた知識人で

それまでの鎖国政策を改め、外国との自由貿易を考えており

アンナは王子、王女たちの家庭教師として雇われました


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アンナはのラーマ4世の宮廷で5年間教師として働き

彼女がシャムを離れた翌年の1868年、国王は亡くなり

チュラロンコン皇太子が15歳で即位します

(現在のタイ国、ワチラーロンコーン国王はラーマ10世にあたります)


映画のほうは、ひとことで言えば「異文化交流」(笑)

王様もアンナもどちらも頑固な性格で、主張を譲らない

だけど心の中では、相手の言ってることにも一理あると

次第にわかってきます


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シャム国は男性は半裸で、女性も裸足で暮らす暑い国

子どもたちもお妃たちも雪を知らず、水が凍ることも信じられません


アンナはイギリスから世界地図を取り寄せ

地球の北側には寒い国があること

国の偉大さとは、その国の土地の大きさではないことを教えます


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しかしまだまだ男尊女卑の封建主義社会

王様は最高権力者としての威厳を保ちつつ

子どもたちに科学や、思想や理想と違う現実を、どう学ばせるか


どうしたら西洋諸国と和平を結べるか悩みます


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王様を誰より知る第一王妃は、そのことをアンナに相談します

アンナは王様のプライドを尊重しつつ、イギリスとの外交も成功させ

ビルマから王様への貢ぎ物、タプティム(リタ・モレノ)と

その恋人ルンタを駆け落ちさせる手段を思いつくのです

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この「アンクルトムの小屋」のシャム版ミュージカルが実にお見事

エスニックな音楽に踊りに衣装、長く伸ばした爪

アンナの教えにより、王様は奴隷制について考え

ひとりの相手だけを愛する人間もいるのだということを理解します

(王様の蜜から蜜へ・・の見解も説得力あったけど 笑)


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しかしこれは、イギリスやアメリカの白人たちが求める

自分たちに都合のいいアジア人像の姿

事実、「微笑みの国」とも呼ばれるタイでは

今でも上映禁止映画なのです


それでも、デボラ・カーと魅力のおかげで嫌味は感じられませんし

ユル・ブリンナーの王様も実にチャーミング

友情の証にポルカを踊るシーンはやはり素晴らしい


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史実との違いも指摘されているそうですが

ラストの王様の崩御のシーンも、私はこれでよかったと思います

もし自分がアンナの立場だったら、お妃や子どもたちと

きっとその場に立ち会いたいと思うから


この時代に異国の女性がひとりきり、5年もの間暮らせたのは

そこに信頼と友情があったことには間違いないのです




【解説とあらすじ】KINENOTEより

「回転木馬」に次ぐロジャース=ハマーステインのミュージカルでシネマスコープ55の第2回作品。製作は「あの日あのとき」のチャールズ・ブラケット。マーガレット・ランドンのベスト・セラー伝記“アンナとシャム王”を「重役室」のアーネスト・リーマンが脚色、監督は「ショウほど素敵な商売はない」のウォルター・ラング。戦後公開の「アンナとシャム王」は同一テーマによる劇映画である。主演は「誇りと冒涜」のデボラ・カー、舞台で同役を演じたユル・ブリンナー。他に「スカートをはいた中尉さん」のリタ・モレノ、ロンドン生まれの舞台俳優マーティン・ベンソン、「愛情物語」の子役レックス・トンプソンなど。音楽監修と指揮はアルフレッド・ニューマン、撮影監督はレオン・シャムロイ。バレー振り付けは舞台同様ジェローム・ロビンスが当たる。

1862年、アンナ夫人(デボラ・カー)は息子ルイズ(レックス・トンプソン)を連れてシャム王(ユル・ブリンナー)の王子や王女らの教師としてイギリスからシャムに渡る。バンコックでは首相のクララホーム(マーティン・ベンソン)の出迎え。アンナは王が宿舎提供の約束を忘れていることを知り、直談判しようとする。王はビルマ大公の貢物、美姫タプティム(リタ・モレノ)を受け取ったところ。早々アンナを後宮へ伴い正妃ティアンを始め数多くの王子、王女らを引合わせる。アンナは王の子女の教育についてティアン妃の援助を受けることになり、タプティムは妃達に英語を教えることになる。アンナはタプティムの恋人がビルマから彼女を連れてきた使者ラン・タと知り、何とか心遣いをしてやった。アンナは王子、王女らの教育で“家”という言葉を教え、宿舎の提供を怠った王の耳に入れようとする。次代の王、チュラロンコーン王子たちは、シャムは円い地球上の小国と聞き驚く。王は授業参観に赴くが、タプティムが持つアンナから贈られた小説“アンクル・トムの小屋”に興味を持ち、アンナと奴隷制度について論じた。だが首相は西洋の教育は王の頭を混乱させるとアンナを非難する。ある日、自分が英人から野蛮人と考えられていると知った王は、保護国の資格を失うと考え、近く国情調査にくる英特使のもてなしをアンナに一任。特使ジョン・ヘイ卿の歓迎晩餐会は、ヨーロッパ風の豪華なものだった。客たちをもてなすため、タプティムが演出した“アンクル・トムの小屋”がタイの伝統的な演劇様式で演じられる。その夜、宴が成功裡に終ったことを祝い、王とアンナは二人だけでダンスを踊る。その最中、タプティムは恋人と駈落ちする。捕らえられたタプティムはアンナのとりなしで笞刑を逃れるが、ラン・タは殺害。心を痛めたアンナは故国へ戻ろうとする。だが船が出帆する日、王が死の床にあると知らせが入る。王の枕元で、王子が即位後は奴隷制度を廃止すると宣言。息子の頼もしい姿を見ながら、王はアンナに看取られて静かに息を引き取る。

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またもや邦題の罠
しかも予告から、キャッチコピーまで違う内容を想像させるもの
配給元は映画ファンにケンカを売っているのか?

は、とにかく(笑)
原題は「TheSistersBrothers」(シスターズ兄弟)

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フランス人の監督が撮ると西部劇もこうなるのか
ただのアクションやサスペンスでは終わらない
ジャック・オーディアールが大学では哲学を専攻していたというのも頷けます

しかも監督がいいと、俳優たちがさらににいい演技をする
それぞれの個性的なキャラクターに感情移入できました

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1851年、オレゴン
イーライ(ジョン・C・ライリー)と弟のチャーリー(ホアキン・フェニックス)
シスターズ兄弟はあたり一帯を取り仕切る提督に雇われた殺し屋でした
そして提督は頭のいい兄よりも、無鉄砲だけど度胸のある弟のほうを
信頼していました

ブラザーズに与えられた新たな仕事は
連絡係のモリス(ジェイク・ギレンホール)が捜し出した
ウォーム(リズ・アーメッド)という男を始末するため旅に出ます

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兄のイーライの純粋さがすごく伝わってきて(笑)
女性からもらった赤いショールを大切にしていてそっと匂いを嗅ぐ
説明書を読みながらはじめての歯磨き(香りフェチなのだろう)

自ら駄馬と呼んでいた馬が熊に襲われ怪我をしてしまい
次第に弱ってきても、大切に思い必死に看病する

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普通なら銃殺して新しい馬に取り換えるところでしょう
でもそうしない

彼が馬鹿な弟を決して見捨てないのも、それと同じ
どんな出来損ないでも、長い間一緒にいた弟なのです

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こういうクズっぷりをやらせると
ホアキン・フェニックスは本当に巧い
見ているだけでイラっと来ます(笑)

一方旅の先を行くモリスは、ウォームの人柄に魅かれていきます
水中にある金を簡単に見つけれる化学式を発明したというウォーム
それは金儲けのためじゃない
民主主義の理想郷をつくるための資金作りだと言うのです

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提督も、途中立ち寄った街の権力者メイフィールドも
金を見つけるその化学式がどうしても欲しい

メイフィールドの雇った追っ手から、ふたりを助けたブラザーズ
それから4人は意気投合し、ウォームが作った薬品によって
金を集めることに成功します

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これぞアメリカン・ドリーム!
・・とはいきませんでした

またも弟が馬鹿をやってしまったのです
そして、多くのものを失ってしまいます

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でもこれでよかったのです

もしこのまま続けたら
あっという間に噂は広がり、同じような薬品が作られ
世界中の川も、海も、汚染され、魚は死に
飲み水もなくなったことでしょう

いくら危険性を伝えても、やめろと言っても
欲に目がくらんだ人間を、止めることはできないのです

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次に裏切り者のブラザーズを殺そうと
提督が雇った刺客が次々と現れるわけですが
実は射撃も、兄のほうがずっと上手かったのです
たったひとりで敵を倒していく

ブラザーズは提督とケリをつけるため屋敷に突入
そこにあったのは、棺桶に眠るやすらかな提督の死に顔でした
その死に顔だけにニエル・アレストリュプを使うという
究極の贅沢(笑)

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ラストはハッピー・エンドのようだけれど
ブラザーズはこの先どうなるのだろう
人を殺して稼いだ金と、メイフィールドから盗んだ財産
そして大量のゴールド

やがて権力者となり、政治への道へと進む
私はそう思います

それがアメリカ



【作品情報】MovieWalkerより

 75回ヴェネチア国際映画賞で銀獅子賞(監督賞)に輝いた、巨匠ジャック・オーディアール監督によるサスペンスフルな西部劇。19世紀のオレゴンを舞台に、黄金に魅せられ、手を組むことになった4人の男たちの運命を描く。最強の殺し屋兄弟をジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックスが演じるほか、ジェイク・ギレンホールら実力派キャストが顔を揃える。
1851年、ゴールドラッシュに沸くアメリカ、オレゴンのとある町。普通の平穏な暮らしに憧れる兄チャーリー(ジョン・C・ライリー)と裏社会でのし上がりたい弟イーライ(ホアキン・フェニックス)は、最強と呼ばれる凄腕の殺し屋“シスターズ兄弟”だった。あるとき、彼らの雇い主である提督から、連絡係モリス(ジェイク・ギレンホール)が捜し出すウォーム(リズ・アーメッド)という男を始末するよう依頼される。兄弟がサンフランシスコに南下しているころ、モリスは数キロ先のマートル・クリークでウォームを見つける。2日後、次の町ウルフ・クリークで、モリスはウォームから声をかけられる。うまい具合に話が進み、モリスはウォームと一緒にジャクソンビルへ砂金を採りに行くことになる。ウォームはモリスに、黄金を見分ける化学式を発見したと打ち明ける。だがジャクソンビルに到着すると、モリスの正体がばれてしまう。雇い主の目的は化学式を奪うことだと知ったモリスは、翌朝、ウォームと連れ立って逃げ出す。道中、ウォームは手に入れた黄金で理想の社会を創る計画を語る。その話に心酔したモリスは、父の遺産を資金に、その夢に加わることにする。メイフィールドまで来た兄弟は、その町に自分の名前をつけた権力者がウォームの化学式を奪おうと部下を放ったと聞き、モリスの裏切りに気づく。サンフランシスコで兄弟は二人の居場所を突き止めるが、二人に捕えられる。しかしメイフィールドの部下も現れ、兄弟の力を借りて彼らを撃退する。ウォームからの提案で、4人は手を組んで黄金を採ることに。だが、4人の思惑が交錯し……。

ビバ!マリア(1965)

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原題も「VIVAMARIA!

これがフレンチウエスタン

美女と銃と爆弾、しかも歌って踊って革命達成(笑)


ジャンヌ・モローとブリジット・バルドーの共演だけあって

製作者側の”できるだけ脱がせろ”の要求がミエミエで

無駄に”お色気シーン”が多く、正直ダレる部分はあるものの


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監督はヌーベルバーグの旗手、ルイ・マル

カメラは天才、アンリ・ドカエ

ジョルジュ・ドルリューのテーマ曲に

衣装デザインはピエール・カルダンという一流揃い

よくまとめたと思います


ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
(ごめんなさい、1作も見ておりません 笑)の

お気に入り映画としても有名な作品だそうで


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セルジオ・レオーネにいたっては「夕陽のギャングたち」(1971)で

完璧にオマージュしていますね(笑)


旅芸人一座の花形であるマリア(モロー)

相方が男にフラれて自殺して落ち込んでいるところに

突然舞い込んできたアイルランドの革命家マリア(BB


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マリアマリアは意気投合し、一緒にショーに出ることになります

だけど歌も踊りもまともにできない革命家マリアは

一枚、一枚、衣装を脱いでごまかします

花形マリアも一枚、一枚、脱いでいくハメに


観客は盛り上がり、ショーは大ヒット

ふたりのマリアも男性からモテまくり

(しかもBBのお相手が一度に3人って 笑)


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しかし時代はメキシコ革命

独裁者と聖職者がグルになり、村人たちは貧しく苦しんでいました


マリア(モロー)は、イケメン革命家フロレスに恋してしまい

死んだフロレスの代わりに村人を率い独裁者に戦いを挑もうとします

それを黙っては見てはいられない、生まれ持っての革命家マリア(BB


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ガトリング銃を撃ちまくるドヤ顔のBBがかっこいいですなあ

しかも敵の陣地を爆破するために、ターザンのばりに蔓を伝う

フランス映画のひとつの時代を築いた大女優にここまでやらせるか(笑)


そんな数々のムチャぶりはあるものの

モローとBBも親友か?というくらい息もぴったり

とても楽しそうに演じています


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しかし実際はカメラマン嫌いで、取材もNGBB
モローばかりが多くの雑誌の表紙になっていることを知り

この作品に限っては、朝でも、夜でも

自宅のドアまで開放して写真を撮らせたとか(笑)


BBもモロー先輩だけには相当なライバル心を持っていたようです

それでもBB自身、最も好きな主演作のひとつということ


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畑のネギを抜けば弾丸とか

銀行を爆破すれば金貨の雨

吹き飛ばされた神父首を抱えて歩くという(笑)

フレンチ・ギャグの連続が最後まで飽きさせませんし


モローとBBが揃っての登場は、女性から見ても目の保養で

その貫禄と実力にはやはり圧倒、女の美学も学べるでしょう


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映画的にはもう少しコンパクトに編集したほうが

もっと傑作になったと思いますが


個人的にはお気に入りで

だって、やっぱりBBがいいんだもん(笑)


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【解説とあらすじ】

「地下鉄のザジ」のルイ・マルが、ジャン・クロード・カリエールと共同でシナリオを執筆、自ら監督したアクション・コメディ。撮影は「シベールの日曜日」のアンリ・ドカエ、音楽は「軽蔑」のジョルジュ・ドルリューが担当した。出演は「軽蔑」のブリジット・バルドー、「小間使の日記」のジャンヌ・モロー、「偽りの心」のジョージ・ハミルトン、ほかにグレゴアール・フォン・レッツォリ、クラウディオ・ブルックなど。

マリー(B・パルドー)は刑務所生まれ。スジ金入りのアナーキストの父を助けて破壊活動をつづけていたか、父に死なれて官憲に追われるうちある小さな町に来た。そこではいましも旅芸人ロドルフォ一座が開演中。花形はマリア(J・モロー)という歌手で、コンビの相棒が自殺して困っていたところ。空腹で迷いこんで来たマリーをスペイン語式にマリアとしてマリア・コンビを作った。たちまち人気者になった。この中南米の架空の国では、悪政に耐えかねた民衆の暴動がひんぱんとあった。一座がある村を通りかかったとき暴動が始まり、一同高見の見物。ところが血筋は争えぬマリー、鉄砲で政府軍の兵隊をブッ放してしまった。おかげで一座もろとも捕われの身となり、死刑囚フロレス(G・ハミルトン)らと牢獄にぶちこまれてしまった。この男、マリアのファンでかつて彼女の所に日参していた。二人は銃殺を前に愛の一夜を送った。翌日、二人のマリアはこの辺の権力者にロドリゲスの所に呼び出され、そこに機関銃のあるのを見たマリーはそれでバリバリやってまんまと脱出した。が、この騒ぎの中でフロレスが銃弾を浴び、マリアに「戦いをつづけてくれ」と言い残して死んだ。俄然マリアは革命にめざめ、美女二人のリードのもとに勝利に向ってまっしぐら。ロドリゲスも大砲までもち出して猛反撃。だが二人の力の前にアエなく屈した。こうして革命の恩人二人のマリアは聖母マリア以上の人気。こうなると教会側も捨ててはおけない。マリアたちは捕えられ、殺されかかったところを革命軍側の総反撃で助け出された。ついに革命は成功、花吹雪と歓呼の中をフロレスの銅像に別れをつげ、一座は旅立って行った




影の軍隊(1969)

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原題も「L'ARMEE DES OMBRES」(影の軍隊)


第二次世界大戦勃発後に起きたレジスタンス運動を

ドキュメンタリー・タッチに描いた

ジャン・ピエール・メルヴィルの代表作


凱旋門をバックにシャンゼリゼ通りを行進するナチスの行列

これはもうオープニングから傑作の香り


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ただ、フランス人なら誰でも知っている英雄なのかも知れませんが

なぜ彼らがレジスタンスになったか一切説明されないうえ


当時の時代背景も知らなかったので、内容がわかりにくいのは事実

それでも中盤以降はグッと盛り上がりました


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1940年、ナチス・ドイツフランスに侵攻パリは陥落

フランスでは抗戦派にかわり和平派が政権を握りヴィシー政権が発足

ペタン元帥が首相となり、元部下だったドゴール将軍はロンドンに亡命し

"自由フランス"を結成します(本作のレジスタンスもドゴール派)

つまり、ヴィシーとロンドンにふたつの政府があったということです


なので、フランスのレジスタンスに協力するのもイギリス軍

国と国の移動には、潜水艦や落下傘降下を利用しています


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41年以降はフランス共産党反独となり

共産党組織である"国民戦線"、共産党以外の人間も参加できたことから

一大勢力となっていきます

(刑務所内で主人公と共産党の青年が協力するのもそのため)


44年のノルマンディー上陸作戦を経てパリ解放ヴィシー政権は倒れ

ドゴール将軍による臨時フランス共和国政府がパリに移転

本作ではその解放前の、フランスの複雑な国情を描いています


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ストーリー的には抜けているところも確かにあるのですが

主人公ジェルビエを演じたリノ・ヴァンチュラはじめとする

俳優たちの演技が素晴らしいですね


表情や仕草だけで感じる意思の強さ

裏切りは決して許さない冷酷さ


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だけど一方では、仲間と無事に再会した時や

久々に煙草を吸うときの儚い喜び


そしてパラシュート降下前のヘタレっぷり

(そういうギャップに私はヨワイ 笑)


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ゲシュタポやヴィシー警察に見つかれば

惨い拷問に、銃殺ゲームが待っている

そんな過酷な状況の中でも生き延びようとする

彼らの秘めた思いが伝わります


そんな共同体の中、なぜジャン・フランソワ(J・P・カッセル)は

仲間のもとを去り、ゲシュタボに密告したのか

裏切りなのかと最初は思った、でも違った


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捕虜になったフェリックス(P・クローシェ)に

マチルド(シモ−ヌ・シニョレ)の救出作戦を知らせるため

だけど医師は瀕死のフェリックスの輸送を止めます


せめてを楽に死なせてあげたい

ジャン・フランソワは自分のたった一粒の青酸カリを

フェリックスに飲ませることにするのです


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とにかく捕虜になった同志を何とでも助けようとする

マチルドの活躍がすごい、プロ中のプロ


映画の中の飾りでもマドンナでもないのです

(ヴァンチュラを救ったシーンは、もっと詳しく作戦を知りたかった)


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だけど愛娘の写真を持つというミスを犯してしまいます

レジスタンスに身を投じても捨てきれなかった”母の愛”


それでも頭のいい彼女だからこそ

娘を助け、ゲシュタポをも満足させ

レジスタンス活動への被害も最小限で済ませる

そんな条件を考え出したのでしょう


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しかし、たとえ今は命があっても明日はどうなるかわからない

仲間たちはマチルドを殺す決意をします

だけどマチルドを殺しても殺さなくても

彼らを待ち受けていた運命は同じだったのです


そう、メルヴィルは何も残さない

ヒロイズムが無残に死んでいく悲壮


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ロンドンで陽気に笑い踊るイギリス軍の女性兵士たち

「風と共に去りぬ」の上映

理想も、信じる未来も、無意味な犠牲にしかなりませんでした

なのに、この美しい


犠牲の美学”

お気に入りにさせていただきます




【解説とあらすじ】映画.comより

独軍占領下のフランスで、第二次大戦中、悲劇的な抵抗運動に命をかけたレジスタンス闘士たちのエピソードをつづった作品。製作はジャック・ドルフマン。ジョゼフ・ケッセルの原作を、「ギャング」のジャン・ピエール・メルヴィルが脚色し、自ら監督した。撮影はピエール・ロム、美術はテオバール・ムーリッス、音楽はエリック・ド・マルサンがそれぞれ担当。

フィリップ・ジェルビエ(L・バンチュラ)は、ある日、独軍に逮捕され、キャンプに入れられてしまった。そして数ヵ月後、突然、ゲシュタポ本部へ連行されることになった。だが、一瞬のすきをみて、そこを脱出した彼は、その後、抵抗運動に身を投じることとなった。そうしたある日、彼はマルセイユに行き、フェリックス(P・クローシェ)、ル・ビゾン(C・バルビエ)、ルマスク(C・マン)等と一緒に裏切り者の同志ドゥナ(A・リボール)の処刑に立ちあった。その後に、彼は、ジャン・フランソワ(J・P・カッセル)に会った。ジャンの仕事は、名高いパリの女闘士マチルド(S・シニョレ)に、通信機をとどけることだった。彼はそのついでに、学者である兄のリュック・ジャルディ(F・ムーリッス)を訪ねたが、芸術家肌の兄を心よくは思わなかった。一方、新任務のためリヨンに潜入したジェルビエのところへやって来たのは、意外にもジャンの兄のジャルディだった。やがて無事、その任務を果したジェルビエのところへフェリックス逮捕さる、の報が伝えられた。さっそく、救出作戦を展開したが、ジャンの犠牲も空しく、失敗に終ってしまった。ジェルビエが再び逮捕されたのは、それから間もなくであった。独軍の残虐な処刑に、もはや最後と思っていた彼を救ったのは、知略にすぐれたマチルドであった。それからしばらくたった頃、隠れ家で休養をとっていたジェルビエを、ジャルディが訪ねて来た。彼の来訪の目的はマチルドの逮捕されたことを告げるためと、口を割りそうな彼女を、射殺するということだった。現在、仮出所中の彼女も、それを望んでいる、と彼は伝えた。ある日、エトワール広場を一人歩く彼女に、弾丸をあびせたのは、彼女を尊敬するジャルディ、ジェルビエ、ル・ビゾン、ルマスク等仲間たちだった。しかし、遅かれ早かれ、彼等の上にも、同じような運命が待ち受けているのだった。...



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