歴史資料ネットワーク(史料ネット)

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9月9日から10日にかけて
佐用町・宍粟市にて水損史料の保全活動を行いましたので
ご報告申し上げます。(ま)

参加メンバーは
9/9 史料ネット2名(木村・松下)、佐用町教委1名
9/10 史料ネット1名(松下)、佐用町教委1名、宍粟市教委1名、一宮町A地区区長さん
でした。

■9/9(水)
・佐用町久崎G家
神戸新聞を見たGさんが、史料ネット事務局にFAXをしてくださいましたので
予定にはなかったのですが、緊急レスキューに行くこととなりました。
1.8mほど浸水したため(写真の泥水のラインに注目!)保管していた古文書やアルバムが水損し、
記事をご覧になる前に大半は捨ててしまったそうですが、
アルバム4冊と固着してしまった古文書はなんとか残してくださいました。

近世の古文書は表面の泥やカビをクリーニングした後、
固着展開し少しでも空気に触れさせて乾燥させました。
ただ、紙がふけて展開できない場合は無理して開かず
すぐに冷凍保管に回しました。

私は汚損アルバムの処置をしました。
アルバム自体も残していただこうとエタノールをしみこませたキッチンタオルで
汚れを拭き取りました。
台紙に糊付けされ、フィルムシートで覆われているアルバムでした。
フィルムシートと台紙の間から汚水がしみこみ、
すでにカビも発生していました。
フィルムシートを動かせば表面の乳剤が動き、写真の画像が崩れるのでやめて
フィルムシートで覆われたままの状態でデジカメ撮影し、
その場でDVDに焼いて所蔵者の方にお渡ししました。

学校の卒業写真集もあったのですが、全面塗工紙だったので
一部は完全に癒着してしまい、はがすことはできませんでした。
ただ一部はエタノールを噴霧することでページをめくることができる箇所もありました。

まだ、近世古文書の固着展開と卒業写真集のクリーニングが完全に終わっていないので
来週作業を再開する予定です。

生活復興で史料どころではない中、ボランティアの方々に「よりわけてこれを残しておいて」と
言いにくい中、本当によく残して、また私たちに連絡をくださったと思いました。

■9/10(木)
・佐用町A家
佐用町教育委員会文化財調査室保管分の近代史料の消毒・乾燥のお手伝いをいたしました。
一時間ほどで宍粟市にいかなければならず途中でおいとましました。

・一宮町A地区公民館
前回に引き続き、区長さんとともにA地区自治会文書の消毒・乾燥作業を行いました。
水損文書の泥・カビを落とし、エタノールで消毒をしました。
まだ固着展開できていない文書がありましたので、その作業も並行して行い、完了いたしました。
カビや水損で弱くなった罫紙の固着展開が難しかったのと
万年筆のインクが水でにじんでほとんど読めなくなっていたのが印象的でした。

また中性紙箱をプレゼントし、字限図・絵図などについてはその中に保管してもらうこととしました。
他の文書についても乾燥終了次第、中性紙箱に入れてもらう予定です。

・一宮市民局内の復興支援室
ここには様々な支援の相談が寄せられるとのことだったので
宍粟市教育委員会の職員さんと復興支援室を訪問しました。
史料ネットのチラシをお渡しして、紙資料などの水損被害情報があれば
教育委員会に連絡して欲しい旨をお願いしたところ、快くお引き受けいただきました。

・一宮町安積B家
浸水被害の大きかった地区の一つ、安積地区を宍粟市教育委員会の職員さんと廻りました。
B家の蔵も浸水し、保管していた古文書入り段ボールも10cmほど浸水。
自力で乾燥していたが、カビが生え始めたので乾燥を断念し廃棄した後でした。
もう少し早く行けばレスキューできていたかもしれなかったと思うと残念でしたが、
あの被害の大きさからすれば、そういう余裕がなく仕方がなかったと思いました。

被害のひどい自治会長さんには、教育委員会から連絡をしていただけることとなりました。
お忙しいところ、ご協力をいただきありがとうございました。


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