スーダン日記

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白ナイル州のネリカ米

収穫の秋
イメージ 1朝晩の気温が下がってきて、スーダンも収穫期を迎えており、月曜日、農業プロジェクトで指導しているネリカ米のフィールド・デイに参加した。
 
ハルツームから白ナイル川沿いに160キロ。
サトウキビ会社の農場の一角に、約160haのネリカ米のデモンストレーション兼種子生産のためのプロットが設定されている。
 
そのプロットの前に大きなテントを張って、セレモニーの設営がされている。
農業大臣や州知事、日本大使ら要人が参加されるので、州農業省も張り切っている。
 
イメージ 2州農業省の普及部長が、これまでの経緯をポリシーメーカーの参加者に説明している。(力が入って、話しが長い!しかもアラビア語で僕らには分からない!)
 
あとから聞いた話だと、昨年までの試験栽培では収量が約1.3トン/haと低調だったが、今年は日本人専門家のアドバイス(雑草対策と水管理)のおかげで、約3.0トン/ha近くの収量を期待しているとの事だったそうだ。
 
農業大臣や州の副知事から、技術的な質問がたくさん出され、答えている。皆熱心だ。
 
イメージ 3
稲穂
日本人専門家によれば、試験段階2年目で、これだけのネリカ米を立派に育てるのは、容易でないという。
 
もともと、サトウキビやソルガムのために作られた畑なので、土地の整地が不十分だったり、水の管理が難しい(きめ細かい水量・水位の調整ができない)することが多いとのこと。
 
今年は、来週が犠牲祭でほぼ1週間休みになるので、休み明けの21日から収穫作業が始まるそうだ。
 
フィールドを見た後、テント内でのセレモニーが始まる。
イメージ 4スピーチは長いのだが、心地よい風が吹いており、稲穂が揺れる音がして、気持ちがいい。本当に秋になった感じ。
 
農業大臣(写真)が、最後に英語で、
「コメはスーダンにとって、戦略的に重要だ。来年以降稲作のプログラムを拡大する他、海外投資を積極的に呼び込む。日本/JICAの技術協力に感謝。」
 
「70年代のJICA稲作プロジェクトでは、自分たち側の問題もあり続かなかったが、今度は自分たちはコメの増産に全力を尽くす」との力強い言葉を残された。
 
農業大臣は、医者なのだが、インターン医時代の78年当時にこの近く(白ナイル川の対岸)に住んでいて、隣の家はJICAから派遣されていた稲作の日本人専門家だったという。彼にとっても感慨深いものがあるだろう。
 
これまでは試験場の畑での栽培が中心だったネリカ米も、大規模稲作が出来ることが示せたことは、今後に向けたマイルストーンになったと思う。農業大臣が言うように数年後にはコメ輸出国になっているだろうか?

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