ししまるさん日記

しあわせのひととき、、、♪ 備忘録のため、ただいま過去から更新中❣

本の小部屋

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『永遠の故郷 薄明』―吉田秀和

またまた、大好きな吉田先生のご本。

雑誌『すばる』に連載されたシリーズの第二弾。

先生の心の奥底に結びついている歌の数々。

前回の『夜』は、ドイツリートが多かったのですが

今回はブラームスやマーラーもありますが

特にプーランクにまつわるお話がとても興味深かったです。

フランスものはあまり歌ったことのないししまるは

いまだに歌詞にかなをふったりしてしまいます(汗

そして、当たり前のことですが、プーランクにおいても

『詩』との出会いは、ある意味運命的なものかもしれません。

「アポリネール」と「エリュアール」

プーランクが造った139曲にも上る曲のなかでも

作曲者自身が自分の墓碑にその名前を刻むことを望んだほど

心を寄せた詩人達でした。

たまたまプーランクの歌曲集(ほぼ全曲!?)をパソコンにおとしていたので

先生の本を読みながら、その音楽も楽しみました。

なんとも不思議な読書の時間。

私の体感していない、パリの様子に心を馳せながら

とても贅沢な楽しみ方ができる本でもありました。

といっても、第二次世界大戦を経てきた曲には

なんともいえない、痛烈な叫びが聞こえてくるものもあります。

先生の丁寧な解説も、いかんせん、フランス語ができない者には

ひじょーにもどかしく、つらいものでもありました。

プーランクの世界を垣間見れた作品

裏表紙のアポリネールの「カリグラム」

フランス語の詩を、日本語のように縦に書いた不思議な世界。

暗号のような、デザイン画のような、、、。

ほんと、不思議です♪

『幕末・明治の画家たち』文明開化のはざまに
         編者 辻惟雄  ぺりかん社

明治は遠くになりにけり、、、。

とはよく言ったもので、

私の感覚だと百年ぐらい前じゃない、少なくとも私の生まれた年から百年前は江戸時代だった。

と思うのが正しいかどうか別にして

そんな前のことでも、もうわからなくなってくる事はたくさんありますね。

狩野派や浮世絵などによって咲いた江戸の華は、幕末そして明治へと

どう変わっていったのだろうか。

この本では、「河鍋暁斎」「絵金」「狩野芳崖」「高橋由一」「徳川慶喜」

「服部雪斎」「南画後期の三人の個人主義画家たち」「裸体表現の変容」と

江戸時代の美術界(といっていいのかどうか)を代表する分野、人物を通して

時代の流れの中でしっかりと自己表現をしていった人々を

各研究者が詳細に述べられている本です。

南画の論文は、なんとリッチモンド大学の教授、アディス氏によるもの。

この方、もともとアーティストで、日本公演の際に触れら「南画」に魅せられ

その道の権威に!!

漢詩の下に紹介されていた英文は、とても気持ちの良い詩のリズムがなんともいえませんで

思わず声に出して読んでしまいました。


この中でちょっとびっくりしたのが「裸体表現、、」での、浅草奥山における

松本喜三郎氏により「生人形」の話でした。

安政三年にまるで人肌のようなリアルな人形が72体展示され大評判に。

なんとあの高村光雲にも影響を与えた生人形。

論文のお題のとおり、裸体を表す人形もありましたが、お咎めも受けず

のちに江戸の人形師たちによっても盛んに作られ、五十年もの人気興行となったそうです。

以前読んだ『江戸ッ子と浅草花やしき』小沢詠美子著にも

「活偶形」(いきにんぎょう)として紹介されており

その写真のあまりのリアルさびっくりしたので、とても印象に残っていました。

日本人とって、裸であることの自然さは、西洋の道徳やマナーといったもの習得に

躍起になっていった政府によって、規制されていきます。

それと同時に、浮世絵などに見られた日本人の裸体に対するう美意識

そして西洋とのデッサンの違い、これは多くの画家を悩ませいきます。

美とはなんであろうか。

新しいものを吸収するもの、自分のアイデンティティーを守りつつ突き進む姿を

遠い時代の人々の生き様で終らせたくない、実感のこもった本でした。

シューベルトの苦悩

『シューベルト』―12の楽興の時とひとつの小説―
    ペーター・ヘルトリング   富田佐保子 訳  同学社

高校生の時、「冬の旅」をはじめてききました。

それも音楽の授業で、女子高生の反応、「嫌だあ、ねくらだよね〜♪」

そのとおりでした。

その当時の私といえば、ピアノ曲は苦手だったけど(汗

大好きな歌曲を山のように作った、天才作曲家。

ドイツ語は難しいけど、いつかきちんと歌えるようになりたい

憧れのおにいさんでした。

いつも友人に囲まれ、損得には無頓着で、音楽のことしか考えてなくて

子供が知るL情報の中で摑んでいたのは、その程度でした。

彼が愛したカロリーネ嬢のように、彼の苦悩など知る芳もなかったのです。


彼の歌曲が歌いづらいのは、彼の苦しみ、孤独、

そのさすらう純真な魂が理解できないからかもしれない。

そんなに悩まないで、私の方に来てくれればいいのに

そばにいたと思ったら、いつのまにか、ピアノの陰に、楽譜で顔を隠して

人に気づかれないところに隠れてしまう。

そして彼は、音楽と云う友を道連れに、その、人には短いと思われる一生を

閉じてしまいます。

もしかすると、私には一生理解できないかもしれない。

多くのシューベルトの伝記があるかと思いますが

私の小さな疑問に、ずっしりと答えてくれた本でした。

この本の執筆に協力された方々の名前の中に

私の尊敬するリート歌手、白井光子さんと、ピアニストのご主人ハルトムート・ヘルさんの

お名前がありました。

白井さんも「冬の旅」を演奏され、録音も出されています。

皆様、新年をいかがお過ごしでしょうか?

ししまるはこの長〜いお正月

まったりとすごさせていただきました。

ネットを使って、博物館、美術館の予定のチェック。

何故か日本人演奏家のHPより充実している外国の演奏家のHPをチェック。

CDの視聴ができるものや、映像のあるものがあって、なかなか面白いのです。

いろんな刺激を受けました。


そして、溜め込んでいる本のうち、大好きなソプラノ歌手グルベローヴァの

半生を描いた『うぐいすとバラ』を読みました。


初めて声を聞いた時、衝撃を受けた素晴らしい歌声。

お得意はコロラトューラのテクニック満載のR・シュトラウスの「ツェルビネッタ」や

ドニゼッティの「ルチア」などオペラだけに留まらず

ドイツ歌曲にも素晴らしい演奏をされています。

ドラマティックなイメージがある役どころを、新たな視点で見つめなおし

役の本来の姿を浮かび上がらせる、きめの細かい声のその音色は

当時学生のししまるの心を虜にしました。

ウィーンで聞いたルチアは私の一生の宝でした。

しかしまあ、当たり前ではありますが、その裏での努力はもう並大抵のものではありません。

そして、何をどう勉強していくか、つまり音楽に対する姿勢というものが

いかに大事なのかと云うことを思い知らされました。

その揺るぎない姿勢があるからこそ、聴衆は最高の瞬間を味わえることが出来る。

そんなことを、改めて再認識させられた本でした。


欧米のクラッシック界のマネージメント事情。

聞いてはいましたが、なかなか辛辣な世界。

潰された音楽家も少なくありません。

素晴らしい才能を、正しい方向へ成長させていく

演奏家本人の強い信念が大事な鍵となっていくのでは、とも思いましたが、、、。


スロヴァキア出身で、政治的にも辛い経験をされ、プライベートでも大変な思いをされてきた

グルベローヴァ。

全ての思いを包括して歌うその歌声を、コンサートホールで聞きたくなりました。

大好きな演奏家が次々いなくなっていく昨今。

本の中に出てくる懐かしい名前と演奏にも思いを馳せルことも出来た本でした。


『うぐいすとバラ』ニール・リショイ著 久保敦彦訳 音楽之友社

図書館ねこデューイ

イメージ 1

専門書も最近はやわらかい物も多いですが

たまには、さらっと読めるものに心曳かれる瞬間がありますね。


『図書館ねこデューイ』ヴィッキー・マイロン  羽田詩津子訳 早川書房

ねこ好き、本好きには、このタイトルだけで心そそられるものですが

予想に反することなく、図書館に来た人たちを幸せにしたねこ、デューイに

すっかり心を奪われました。

この本の作者、ヴィッキーはアイオワ州スペンサーの図書館の館長。

そこにある寒い朝、返却ボックスに入れられいたねこ、デューイ。

図書館に来る人にも、働く人にも、そしてヴィッキーにも

人にはわからない、つらいこと、かなしいこと、たいへんなこと

たくさんあります。

それを、さりげなく、そして、柔らかな愛情で答えてくれたデューイ。

日本のテレビ局まで取材に来た有名にゃんこですが

彼は、どんな時でも、いつものデューイでした。


そう、あなたを抱きしめるだけで、物事が解決するわけではないけど

何故か幸せな心地になる。

ミミちゃん、あなたのことですよ、

あれ、わかってないのお!!

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