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DVDにて。意外や、面白い。大快作。
こんなに面白いなんて、信じられない。 それというのも、このカントク、これまで何十本も映画を作ってきたが、ことごとく駄作、凡作の山。まともな良作が一本もないのに、延々映画を作ってこれるのが、不思議なくらいのお人。 まさに、平成の篠田正浩。 平成の篠田だけあって、篠田どうよう、企画力だけは、あるのだ。 「パッチギ」「ゲロッパ」「のど自慢」「東方見聞録」「ガキ帝国」その他もろもろ、いかにもキャッチーで、マスコミ受け、映画ファン受けしそうな面白企画。 そういうわけで、ぼくも性懲りもなく何十本と、お付き合いさせていただくが、見る映画、見る映画、みんな、期待を裏切る低調ぶり。昔からそうでした。 この手の映画なら、最低、これくらいは、楽しませてもらえるだろう、という、最低限度の期待すら、常に裏切り続ける、下手の横好きぶり。その下手っぷり、なのに企画力の良さ、篠田正浩とタメを張る。 こういう人たちは、毎度毎度のグズグズの脚本、だらだらの演出は、ほかのプロに任せて、企画プロデューサーとして専任してもらったほうが、どれほど世のため映画ファンのためか、わからない。 実際、企画力は、それなりにいいんだから。カントクとしての演出力に、やはり問題があるジョージ・ルーカスも、プロデューサー業に専心した。ま、最後に、スター・ウォーズの新作で、監督能力のバカをさらしまくったけどね。 その、井筒の映画が、今回、面白いのだ! いやー、下手の横好きも、続けるもんだ。継続は力なり。本当だった。 これまで関西系のイメージの強かった井筒が、千葉は館山あたりを舞台に。要するに、最近の製作母体であったシネカノンが倒産したため、低予算になり、近場でしかロケが出来なかったのか。 その中和作用が、良い結果に? 主演のふたりに、じゃるじゃるなる吉本のお笑いコンビ(製作に吉本が絡んでいる)。このふたりが抜群にいい。ぼくは、お笑いに詳しくないので、このふたりは、はじめて見たように思う。すごくいいのだが、シリアスな演技がいいのでも、とてもお笑いに見えない。お笑いタレントとして、面白いのか、心配してしまうほど。それほど、暗さが、低体温の体質が、合っている。 その他のキャストも、素晴らしい。 ただ、集団群像劇、有象無象なヤツらが、右往左往する面白さなのだが、全員無名の役者、何かしら似たイメージの連中ばかりなので、固体識別がなかなか難しい。ここら辺が、井筒演出は、イマイチか。 ま、井筒映画史上最高傑作なのだが、一般的には、佳作快作どまり、というところか。 それでも、井筒和幸が、何十本もの駄作の果てに、佳作快作を作りえた奇跡を、寿ぎたいと思う。 しかし、無名の役者ばかりのせいなのか、これまで、マスコミ、映画ファンから注目を集めた駄作たちに比べ、はるかにデキがいいのに、注目されていないのは、皮肉というか、人徳?ゆえか。 https://movie.blogmura.com/movie_theater/
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