今、そこにある映画

傑作も駄作も、ともに見る。ともに、愛する。 変態です。出来れば映画はフィルムで見たい。別ブログ「昔の映画を見ています」もあるでよ

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 ネットを徘徊していたら、まあ、前にも見ていたので、発見というわけではないが、日本映画街フォーラムの、年度別ベストテンに「再会」した。
 日本映画街フォーラムとは、昔なつかしのニフティの映画フォーラムのひとつで、主宰者のO氏が、たまたま古い友人でもあったので、ぼくもスタッフの一員でもあったもの。
 その日本映画街フォーラムが、年度別ベストテンを作った。
 一応、このブログにもベストテンのくくりで、過去を系統的に振りかえろうとして、数年分で挫折しているが、これはいい物を見つけた。この日本映画街フォーラムの年度別ベストテンを、適当にコピペすれば、割合簡単に、各年別に振り返られるのでは。ということで、スタートする。まずは戦前編から。
 
●以下のベストテン順位は、日本映画街フォーラムに参加したフォーラム会員による投票を集計したもの。したがって、ぼくのベストテンというわけでは、ありません。
●タイトル・監督・出演についての表記は、日本映画街フォーラムによるものをお借りしました。
ただし、たとえば3位「斎藤達雄」が「斎藤達男」と誤記されています。わかる部分のみ訂正します。
●戦後については、年度別に集計しているが、戦前編については、一まとめにしています。
●各作品にある駄文は、当時(〜2000年)のぼくのもの(ぼく個人の感想なので、あまり当てには、なりません)。ほかの方の感想については「日本映画街フォーラム」ホームページの年度別ベストテンを検索してもらえば、読めます。特に氷室浩次さんの感想は、読んで楽しいものばかり。時々Heroさんも、参加しています。
●なお、ぼくのブログを見てもらえれば、わかると思いますが、ぼくの駄文は長文傾向にあり、むしろ短くまとめることが苦手。したがって、1行批評にも意味不明のものがありますが、ご容赦。なかには、もはや本人でさえ、なにを言っているかわからないものも(笑)。適時、補足を、入れます。では。
 
【〜1945年以前・戦前編】
  
1位 「丹下左膳余話・百萬両の壺」 ('35) 山中貞雄 大河内伝次郎 喜代三 沢村国太郎
 たった3作しかない、山中の残存作の中では一番いい。セルフ・パロディを演じる、というのは意外と日本のスタアさんではないんだけど、伝次郎、ほぼ理想的。「鴛鴦歌合戦」で唯一の<歌わない女>深水藤子が、ここでも喜代三の歌を聴いている。
 
2位 「鴛鴦歌合戦」 ('39) マキノ正博 片岡千恵蔵 香川良介 志村喬
 60年後にも、サラ金(死語か)のTVCMに受け継がれる、時代劇オペレッタの至福。100パーセントの、のほほん映画。お春ちゃん=市川春代、お富ちゃん=服部富子、そして峰沢丹波守=ディック・ミネ、さらに、 <武士は武士でも鰹節ではござらぬぞ>の志村老人=志村喬たちの、歌声こそ、めでたきかな。
 
3位 「大人の見る絵本 生まれてはみたけれど」 ('32) 小津安二郎 斎藤達雄 吉川満子 菅原秀雄 突貫小僧
 うまいんだけど、きらいな方の小津なのね。
 
4位 「妻よ薔薇のやうに」 ('35) 成瀬巳喜男 千葉早智子 丸山定夫 英百合子
 1度目に見たときはあんまり良くなかったけど、2度目に見たら楽しい楽しい。タイトルで言う「妻」はあんまりたいした比重ではないのね。【補足】千葉早智子が絶品のモダンガアル。
 
5位 「無法松の一生」 ('43) 稲垣 浩 阪東妻三郎 月形龍之介 園井恵子 沢村アキヲ
 とくにたいしたものでは。水準作。【補足】もちろん沢村アキヲとは、つい最近亡くなった長門裕之のこと。
 
6位 「歌行燈」 ('43) 成瀬巳喜男 花柳章太郎 柳永二郎 山田五十鈴
 涙なしには見られない。
 
7位 「鶴八鶴次郎」 ('38) 成瀬巳喜男 長谷川一夫 山田五十鈴 藤原釜足
 確か、どぶ川のようなところを、チラシが流れるようなシーンがあったと思うが、世評高い山中貞雄「人情紙風船」よりもよっぽどいいと思う。長谷川一夫がしみじみいい、というのも奇跡みたいなもんだ。
  
8位 「雄呂血」 ('25) 二川文太郎 阪東妻三郎 関操 環歌子 春路謙作
 (コメントなし)【補足】コメントがないというのは、当時見ていないか、ベスト作として評価していなかったか、今と、なっては、本人にも、わからず。本作に関しては、見ても、大半寝てしまった、という可能性も。
 
9位 「マダムと女房」 ('31) 五所平之助 渡辺篤 田中絹代 伊達里子
 日本映画初のトーキーなのだが、全く気負わない小品コメディの快作。
その日本的モダニズムが、かわいい。
 
10位 「姿三四郎」 ('43) 黒澤 明 藤田進 大河内伝次郎 月形龍之介 轟夕起子
 残念ながら、古びた。抒情の点は棄てがたいが。
 
 11位以下のランキングについては、コメントなし。しなかったのか、できなかったのかは、今となっては不明。パソコン通信のログを、ホームページに再掲載するに当たって、省略した可能性もある。 
(順位なしは集計外の作品です。)とあるが、一人のみ、しかも1点のみの投票ということだろうか。
 戦前編というくくりで、数十年分のエッセンスが、特に1930年代という、第一次日本映画黄金期が含まれているので、傑作快作注目作の、お宝の山で。ぼく自身は、たぶん 「何が彼女をさうさせたか」「小島の春」以外は全部、見ている。「愛怨峡」「忠次旅日記」は、寝ちゃったけれど、そのほかは、全て、オススメです。
  
11位 「有りがたうさん」         19位 「出来ごころ」
11位 「按摩と女」               22位 「祇園の姉妹」
13位 「隣の八重ちゃん」         22位 「戸田家の兄妹」
13位 「残菊物語」              24位 「阿片戦争」
15位 「暖流」                  24位 「生きてゐる孫六」
15位 「花咲く港」               24位 「はたらく一家」
17位 「秀子の車掌さん」         24位 「還って来た男」
18位 「人情紙風船」         24位 「浪華悲歌」
19位 「ハワイ・マレー沖海戦」  24位 「折鶴お千」
19位 「昨日消えた男」           24位 「愛染かつら」
31位 「父ありき」             40位 「河内屋宗俊」
31位 「綴方教室」            40位 「一人息子」
31位 「エノケンのちゃっきり金太」      「腰弁頑張れ」
31位 「風の中の子供」             「決闘(血煙)高田の馬場」
31位 「滝の白糸」                 「淑女は何を忘れたか」
36位 「恋の花咲く 伊豆の踊り子」    「恋も忘れて」
36位 「陸軍」                     「兄とその妹」
38位 「愛怨峡」                   「男性対女性」
39位 「一番美しく」                 「花籠の歌」
40位 「赤西蠣太」                 「浮草物語」
  
  「東京ラプソディ」                「元禄忠臣蔵 前篇・後篇」
  「簪(かんざし)」                  「若い人」
  「歌女おぼえ書」                「泣虫小僧」
  「東京の合唱<こおらす>」        「何が彼女をさうさせたか」
  「家族会議」                    「浅草の灯」
  「待って居た男」                 「阿部一族」
  「限りなき前進」                 「忠次旅日記」
  「巨人伝」                      「噂の娘」
  「風の又三郎」                  「非常線の女」
  「小太刀を使ふ女」               「小島の春」 

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