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飯田橋ギンレイホールにて。大森一樹「津軽百年食堂」との2本立て。
「まほろ駅前多田便利軒」には、大森監督の兄弟・大森南朋、父・麿赤兒も出演。 同時上映の大森一樹「津軽百年食堂」は、青森で100年続く大森食堂の、大森家4代の歴史を描くもの。大森が、大盛な二本立てであった。 最初に見た「津軽百年食堂」が、安いヴィデオ撮りで、あまりに雑な色合いの映像に、やや、がっくしきて、本作もそうかと危惧したら、本作は心休まる(笑)風合いのフィルム撮り。それだけで、最近は、高評価にならざるを得ない(笑)。 大森立嗣のデヴュー作「ゲルマニウムの夜」は、よく言えば真摯な問題作、本音で言えば、独りよがりなオナニー実験作。その年の個人的ワースト1であった。 そこから見れば、本作の娯楽映画ぶりは、えらい進歩だ。安心して、見られる。 ただ、瑛太がある方向を凝視するショットの長回しなど、まだ、オナニーの残滓が残っている。瑛太の演技力では、まだまだ、長回しに耐えられる<密度>がない。同時に監督の演出も、ペラ過ぎて、長回しに耐ええるものではない。この監督は長回しがお好きなようだが、何の工夫もない長回しは、観客を素に帰らせるだけである。 松田龍平には、弟・松田翔太にはあまり感じられない、父・松田優作譲りの気色悪さ、ぬめぬめ感ねちょねちょ感とでもいうものがあり、面白くなりそうだ。清潔感の瑛太との、コンビも、ナイス。 短編連作らしい原作ゆえか、エピソードの串刺しで、やや弱い話だが、まあ、こういうまったり物も、たまにはよい。 チンピラヤク売人・松尾スズキ、地元のクールな顔・高良健吾は、グッド。ハードボイルド感を出そうと、主人公たちにまとわりつく刑事・岸部一徳は、出てくる意味が弱い。 面白い小品。 |

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