今、そこにある映画

傑作も駄作も、ともに見る。ともに、愛する。 変態です。出来れば映画はフィルムで見たい。別ブログ「昔の映画を見ています」もあるでよ

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 思っていたより、面白かった。
 ただ、主人公カイジが泣き喚くのは仕方がないが(そういうキャラなので)、映画全体も感動を誘うような暑苦しさがあって、しかもうまくいっていない。もっとクールに作るべき映画だろう。こういう製作委員会方式の映画だと、感動が似合わない映画にも、
「やっぱり、映画には感動が必要ですよね」
と、ろくに映画のことがわかっていない奴らが言い出しているに決まっているのだ。
そうなると、「ですよねえ」と雷同者多数。
 日本映画の悪弊のひとつ、無理やり感動させようとして、失敗してきた死屍累々を、彼らは、知らないのだ。もっとも日本の観客も求めるからねえ、感動って奴を。
 最初のほうのじゃんけんカードゲームで、関西弁小悪党の山本太郎が、自分の持ち札がばればれなので「シャッフルしよう」と、言い出す。彼はシャッフルする必要があるのだが、他のみんなは持ち札がばれてはいない。なのに「そうだそうだ」と熱狂的に賛同する理由がわからない。
 そう、もっとクールに作れば、もっと面白くなったのに。残念だ。
 悪の会長役に、声がかれた佐藤慶。もともと小悪党専門役者の彼も、巨悪に成り上がったねえ。似合ってないけど。そう、巨悪を演じるには彼には貫禄がない。自意識が過剰すぎるのだ。
 中悪党には香川照之。うまいねえ。うまい佐藤慶。小悪党に天海祐希。こういう悪の組織に女性がいると、結局主人公の側に就くよね、というのが最初から丸わかりなんだけど、まあ最後は小気味よい。

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