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新文芸坐にて。成島出「八日目の蝉」との2本立て。
新文芸坐の、新作落ち2本立ては重宝している。なんせ、本作のような、ミニシアター系新作は、オリジナル公開館(この場合は、ユーロスペースか)よりも、でかいスクリーンで見れる。ロードショー館で見るより贅沢。 しかも、見に行きたいとは思うが、諸般の事情、イマイチ、ぜひとも見たい、それほど見たいという気にはならない映画、乏しい時間のなかで、選択できなかった映画を、大スクリーンで、効率的に2本立てで見れる、なかなか頼もしい。 おそらくスーパー16で撮られたであろう、本作の画質の、フィルムらしい温かみ。いまや、映画館で公開される「映画」のかなりの部分が、いやったらしい画質のデジタル撮りであるなか、なかなか貴重。 だって、デジタル撮りって、モノやヒトの輪郭がくっきりはっきりしすぎて、まるで、単純な線画が基本のアニメみたい。くっきり映らなくてもいい、細部まで、メインの部分と同じ、で、ニュアンスが、くっきりはっきりしすぎる。ニュアンスがふっ飛ぶんだよね。フラットすぎる。 函館にロケした、架空の町<海炭市>の人々の物語。 いやー、フィルム撮りの、暗くて、せこい、しみったれた話、落ち着くなあ(笑)。ただし、人工甘味料ならぬ、人工暗味料?まみれのような気もするのは、気のせいか。何か、頭で作った、危うさが感じられるのは、偏見でしょうか。 プロの俳優と、函館地元のアマチュア俳優?との、合体。 ネコばあさんはいいなあ。プロとしても、通用するんじゃない。 加瀬亮の演じる、いやなやつ。加瀬亮の凄みを初めて見ました。加瀬亮の二度目の妻を演じるのも、アマチュアか、彼女の愚鈍ぶりもグッド。 二度目の妻に対して、加瀬亮は、「使えねえ女だなあ」と、ののしる。<東京から来た浄水器セールスマン>にも、同じ扱い。こういう「使えねえ女(男)」という表現するやつも、また使えねえし、さらに性格も悪いというは、事実。加瀬亮も、引退した父親に、そういう扱いを受ける。 加瀬亮は二度目の妻を殴る蹴る。二度目の妻は、加瀬の連れ子を殴る蹴る。息子を殴る妻を、加瀬はさらに殴る蹴る。わかりやすい負の連鎖。 そう、この映画は、あらゆる負の連鎖を描く。そのなかで、泰然自若なネコばあさんは、なごむにゃあ。やはり、猫の力か(笑)。 南果歩&小林薫夫婦のエピ。南果歩はさすが、この世界観に合っているのだが、小林薫甘すぎ、こういう映画にあんまり下手な俳優が出ると、その下手さが暴露してしまう。う〜ん、キビしい。 そういう意味では、谷村美月も、うーん、うまいのか、うまくないのか、本作では、限りなく微妙。 アマチュア俳優が健闘するなか、<アウェイ>でプロ女優として踏ん張った、南果歩は、素晴らしい。 https://movie.blogmura.com/movie_theater/
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