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これまで(きわめて大雑把に言えば)(どちらかと言えば)根暗系の映画を監督してきた阪本順治、脚本・荒井晴彦による、オドロキの爆笑コメディ。
往年の「男はつらいよ」の同時上映作品としても、まったく通用する、遅れてきたプログラム・ピクチャア快作。 実際、浅草の名画座で、新作落ちのあとは、寅さんと同時上映すべきだ。まったく、違和感が、ないだろう。 「男はつらいよ」の同時上映としては、「サラリーマン専科」(まったく笑いを取れない三宅某主演のゴミ)など、モンダイではなく、松竹が「男はつらいよ」の夢よもう一度、と大沢たかお主演の築地魚市場映画を作ったが(題名失念の問題外)、ああ、この面子に頼めばよかったのね、松竹も。まあ、松竹喜劇とはあんまり水と油のメンバーだから、気がつかなかったのも、仕方ないか。 しかし、荒井晴彦の、自作脚本映画に、自分が審査委員になっていた毎日映画賞で、脚本賞を与え、賞金も与えてしまった、あの「日本人離れした」頓珍漢を思えば、その時点で<第二の寅さん映画>を荒井に頼んでもよかったのだ。脚本界の菅直人(笑)。 原田芳雄、岸部一徳、佐藤浩市、その他豪華メンバーによる、味わい深いコミカル演技、大楠道代、松たか子、女優陣の好演。 大楠道代の、ブス可愛さは、この半世紀、変わらず。おそらく日本映画史上唯一の存在。 松たか子は、実生活で、歌舞伎名門の家に生まれた女優(しかし当然歌舞伎界からはオフリミット)が「田舎歌舞伎」をそでから「見守る」役。ここら辺の処理もナイス。 というわけで、コメディを見たいなら、この映画はオススメ。特にお盆に寅さん映画を見ていた人は、絶対のオススメ。そういう人がいたら、無理しても、連れて行くべきだろう。 岸部一徳、あのむっつりした顔で、コメディに一路まい進。彼の、西田敏行との共演作も、見てみたいほど(笑)。 マジメな堅苦しい映画製作、役ばかりやっていた人たちの、これほど豊かなコメディ映画。松竹も、この人たちに、新しい<ポスト寅さん映画>を頼むべきだ。 さしずめ、原田芳雄は、モダン寅さんかな。 |

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