今、そこにある映画

傑作も駄作も、ともに見る。ともに、愛する。 変態です。出来れば映画はフィルムで見たい。別ブログ「昔の映画を見ています」もあるでよ

アメリカ・ヨーロッパ映画

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「アンノウン」

 大快作「96時間」それなりの「特攻野郎Aチーム」と、アクションづいているリーアム・ニーソンの、サスペンス・アクション。こちらも、なかなか面白い。
以下、ネタバレではないんだけど、結局そういうことになるかも。
 学会で研究発表するため、ベルリンにやってきたアメリカ人学者ニーソン。同行する妻とはなれ、たまたま乗ったタクシーで交通事故に。ホテルに戻ってみれば、妻はリーソンを知らないといい、見知らぬ男を私の夫という。
 オレはだれなんだ。
 次々男を襲うミステリー。
 このような話の結末は、つまるところ3パターンしか、ない。
 
1 やはりリーソンが自分だと思っている男は、妄想でしか過ぎない
2 妻ぐるみ、自分をだましていた
3 妻や友人たちは、脅されて、あるいは金を貰って、リーソンを知らないといっている
 
 1は、エンタメとしては、話の続きようがない。袋小路にはまって、面白くもなんともない。
 3は、着地点が、弱い。
 結局、2しかないんだよね。
面白い映画を作るには、2しかない。
 そういうさまざまな可能性を秘めるミステリでありつつ、結局ひとつしか選択がない。これは、作るほうもつらいと思う。ザ・ハードボイルド。
 しかし、そんな制約のなかで、この映画のスタッフは、健闘したと思う。けっして大傑作というわけではもちろんないが、ミステリ好きとしては必見の健闘ぶり。
 主人公の相棒となるタクシー・ドライヴァーが女性というのも、今風だが。というか、『鹿男あおによし』「プリンセス・トヨトミ」の原作でおっさんだったキャラを、綾瀬はるかにしたのと、同じ戦術か。エンタメ本能。
 老いた元情報機関の私立探偵、ブルーノ・ガンツ、老いた現役情報機関、フランク・ランジェラの、素晴らしさもあいまって、好感度大。

「私を離さないで」

 評判につられて見たら、これは・・・・。・・・・残念な・・・・。
 なんかが、足りない。かなり、足りない。コクもなければ、キレもない。センスもなければ、センシティヴでもない。
 わかりやすいカルトを、目指したのか、そうではないのか。イギリス製なのに、アメリカンの薄味。
 どこがどうダメというのはわからないが、何か、足りないのよ、サムシング・エルスが。決定的に。
 日系イギリス人のカズオ・イシグロが原作・製作総指揮。静謐な、映画を作りたかったのだと思うが。
 西洋人、アングロサクソンらしからぬ、与えられた運命を甘受する、という、きわめて「日本的」な感性を、描きたかったのだと思うが、おそらく本作に対する「一行批評」は、以下の通り。
<仏作って、魂入れず>。クローン映画。
 この映画、かなり評価が高いようだが、この映画に高評価を下す人って・・・・。うーん。
 画面に緊張感が、ないのが、この種の映画としては、痛いだろう。
 主演の女優さん(いま、注目の女優らしい)、まあ、そこそこいいのだが、やはり、何か、足りない。
その友人役、キーラ・ナイトレイ、え、こんなにオーラ、なかったっけ。「プライドと偏見」のときは、美しいし、もっとオーラがあったような? まあ、痛々しい運命の役ゆえ、おそらく体重を絞って、それらしいメイクをして、なんか顔もガリガリの印象で。
 今後要注目だという男性スタアも、何か決定的なものが、欠けているような。
 お話も・・・・所詮エンタメでないということだろうか・・・・いや、エンタメではないにしても、ふつう、もう一回、もうヒトヒネリあってしかるべきではないのか。いや、ヒネリなくても、コクがあれば、いいのだが。
 いささか過激なコメディから出発したフランソワ・オゾンも、だんだんほどほどの娯楽映画作家になってきたなあ。お正月にふさわしい、にこにこ映画。
 カトリーヌ・ドヌーヴとジェラール・ドパルデューの、超重量級主演の軽コメディー。若いころは、平均以下の細いボディを誇っていた二人も、お年とともに、ドラム缶体系に。特にドパルデューは、漫画そのものの肥満体。しかし、それは、コメディーにこそふさわしい体格か。
 ガリガリでは、コメディーの祝祭性をえられぬ。
 ドヌーヴは、父親が雨傘工場の創業者の、家付き娘。婿に迎えた夫が、二代目工場主。その夫が倒れ、経営をリリーフする。平凡な主婦が、いきなり労使闘争の槍玉に。ところが、思わぬ才能を発揮して、ストは収束させ、業績も上向きに。
 しかし、夫は元気いっぱいで復活。それまで味方だと思っていた、実の娘が母親を裏切って、夫の側につく。この娘が、さりげなく剣呑な、性格の悪そうな顔つき。いかにも、裏切りそうな顔なのも、おかしい。
 また主婦業に逆戻り。しかし、いったん社会進出の味を占めた?ドヌーヴは、今度は議員に立候補。
 今の日本じゃ絶対に当選しないだろう「友愛」をキャッチフレーズに、まさかの当選。当選御礼に歌を歌う、ハッピーエンド。この唄があまりにへたくそなのがご愛嬌で。
  「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」の唄が、口パクなのが、丸わかりですね。
 脚本・監督・主演に、もちろんシルベスター・スタローン。
 アーノルド・シュワルツェネガー、ブルース・ウィリスとの、揃い踏みは、ほんの数分で終わってしまうが、豪華っちゃ、豪華。もともと演技は下手なシュワも、テレもあってビミョーな演技。二大スタアは、ここしか出ていないので、顔のアップばかりで、映像・演出的には、まったくシマらないのだが、まあ、顔見世ですからね。
 本題に入ると、ややシマリを取り戻す。
 もっとも、こういうバカ映画は、ニヤニヤ見て、それで見終わったら、何の感想も残らない、そういう映画だからね。
 ナンヴァー2格のジェイソン・スティサムが、単独主演作に比べれば、おとなしめだが、おいしい役回り。相変わらず、かっこいい。哀愁の二枚目半的役回り(なんだそりゃ)ジェット・リーは、ちょっと損したかな。
 「アイアンマン2」 (未見だが、見たい)と、おんなじ顔のミッキー・ロークは、長髪で、まるで武田鉄矢みたいに、どの映画見ても、同じ路線を、このまま行くのだろうか。ドルフ・ラングレンは、やや気弱な笑顔で、中途半端な悪役ぶり。
 そういえば、悪役の役回りが、二人のキャラ(小国の独裁者と、元CIAの悪徳実業家)に、これまた中途半端に二分割。脚本なんかテキトーに、ほとんど勢いだけで、撮っちまったのだろうね。
 オールスタア映画の弊害というか、いろんな人に、平等に役割り振って、結果的に、凡作になってしまう、典型パターンか。脚本家、監督のどちらかに、もっと非情な人を入れるべきだった。
 見ている間は、まあ、面白いんだけどね。

ソウ ザ・ファイナル

 冒頭に2Dで、これまでのダイジェストが数分ある。
 ぼくは2本くらいを除いて、シリーズはかなり見ているはずなのに、これが、まったく思い出せないダイジェスト。そもそも登場人物全員が、無名の地味な役者ばかり。しかも、コマ扱いでどんどん殺されるから、はっきり言ってまったく印象に残らないヤツら。誰が誰やら、どんな役だったか、かえってダイジェストを見ると、頭が混乱するのみ。 
 で、3Dの本編突入。
 最初のエピソードが、意表をついて、面白い。これまでこのシリーズは、完全密室の、人外の孤島ならぬ、孤室、廃ビルの中で展開されてきた。
 それが、今回は、街中も街中、衆人環視の、お店のショーウインドウのなかで展開される。
 実に新鮮で。しかし、本題に入ると、もともとの廃ビル趣味に戻ってしまう。
 全編を通じて、さまざまな趣向で、人がバンバン捕らえられ、さまざまな装置に括り付けられ、殺されていく。こんなに多彩かつ複雑な殺人装置、とてもひとりで、しかも秘密裏に作ることは、とうてい不可能だろうというくらいだ。
 思い起こせば、シリーズの原点、第一作の「ソウ」は、最小の効果で最大のショックを与えて、コストパフォーマンスきわめて最高のものだったのに、シリーズの果ては、装置だらけ、ギミックだらけ、叩き売り状態。一山いくらで、まとめてもってけ泥棒な。
 義理○○ならぬ義理ホラー。
 3Dもソウですね。こうも立て続けに見ると、義理3D。昔は、数年に一度、下手したら十年に一度見るから、3Dも、そのつど新鮮だったけれど、年に何本も見る状態になったら、あーまた3Dか、と、あくびが出ちゃう。
 本作も、ホラー効果で、いっしゅんびくっとしたのは、たった一度きり。
 はっきりいって「ソウ」シリーズみたいな、やすい映画でも、3Dなんて、3Dの叩き売りでしょうな。来年の終わりころには、いやヘタしたら半ばには、もう、あーまた3Dかぁ、とほんと、義理何とかになるんじゃないのか。
 なお、本作、ほとんどの登場人物が殺されていくが、ぼくの見落としか、なにげにひとり、その死の場面が描かれず。ソウいえば、邦題にはザ・ファイナルと銘打たれているが、画面に現われた現タイトルは「SAW 3D」のみ。あやしい。
 もはや数分の回想シーンのみ出演の怪老人トビン・ベル。昼間のサイン本会場シーンでは、その妖しさはうせて、ただの偏屈老人。

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