今、そこにある映画

傑作も駄作も、ともに見る。ともに、愛する。 変態です。出来れば映画はフィルムで見たい。別ブログ「昔の映画を見ています」もあるでよ

アメリカ・ヨーロッパ映画

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 DVDにて。
 割と大作専門のイメージのあるレニー・ハーリンとしては、小味な犯罪もの。
 これまた元警官サミュエル・ジャクソンは特殊清掃業者。今回も警察の依頼で、大量の血液がぶちまかれた殺人現場を清掃する。しかしその家の鍵を持ち帰ってしまったため、返却に訪れると、家人は清掃の事実をまったく知らなかったし、その夫が行方不明だという・・・・。
 ただ、ミステリ映画としては、余りたいした役でなさそうなところに、エド・ハリスなんて大物を使うのが、致命的。エド・ハリス、がんばりすぎや。
 脇役の俳優に味があり。スペイン系汚職刑事には、役者の顔に見覚えが。部下の清掃マンは、「アドレナリン」シリーズの悪役の人ではないか。どこ系の人とも取れる顔立ち、体は精悍ながら、顔はなんとなくキューピーみたいな人だ。

 年初に見たのだが、書き漏れ。というか、タイトルの人名を覚えていなかったから、書けなかったのだ。
 多分、紀元4〜5世紀「頃」の話を、10数世紀「頃」に想像して書いたファンタジーものを、こんにち映画化したもの。つまり、二重にフィクションになっている。むかし書かれた「(さらに)昔々あるところで」のおとぎ話の映画化。ファンタジーを、さらにファンタジー化している。
 だから、当時フランス語というものは存在しなかったが、登場人物はみな、ちゃきちゃきのフランス語。胸のロケットをぱちんと開ければ、絵ではなく恋人の写真が覗く。無論写真といえば、近代の産物だ。 
 ごつい男が女装して、女の集団の中に入っていっても、まるっきりバレない。おとぎ話では、狼がおばあさんに変奏するくらい朝飯前なのだから、モーマンタイだ。
 人間と半神?が同居している世界での、純な恋物語。別の女と一緒にいる恋人を目撃したばっかりに、ヒロインは恋人に別離宣言。男は悲観して川に身を投げる。どんぶらどんぶら流されて、美しい半神の娘に助けられる。娘は男に一目ぼれ、介護して完治したあとも、男を城から離さない。
 もちろんおとぎ話だから、最後はめでたしめでたしとなる。歌う道化師も出てきて、なんとも楽しいロメール節のおとぎ話。90分以下の、ローテクCGなし・エコな、ほのぼの寓話。いまどきこんな、何の野心もないおとぎ話を語りうる貴重さ。役者イーストウッドは「グラントリノ」で引退のよし、エリック・ロメールも本作で監督最後、といっているらしいが、なんのなんのイーストウッドともども、二年に一回は作ってほしいもの。

 なお、本作公開に前後して、新百合ヶ丘の半官半民の映画館でフランス特集があった。初めて行くそこで、ロメールの日本未公開作「三重スパイ」他を見る。一本につき一個、小さな舶来お菓子をくれる。ぼくは続けて二本見るので、チョコレートを二個。なんだか高田馬場の名画座以来。あそこはミルキー一筋で、ミルキーより豪華な感じが、ちょと、うれしい。
 まあ「三重スパイ」は爆睡しましたが。例ののんびりしたロメール調の会話だけで、サスペンスは、ぼくには生まれなかったなあ。もう一度見てみたいものだ。

 クエンティン・タランティーノ堂々のB級映画大作。ブラット・ピット主演と喧伝されているが、やはり群像劇で、出番は意外と少ない。大物の拘束時間を少なくして、ギャラを安く上げる知恵でもあるか。 
 ナチのSSランダ中佐役の人がなかなかいい味。好青年風戦争の英雄にして、映画スタアの軍曹は、「グッバイ・レーニン」の好青年だったひとではないか。要所要所にそれなりの人を使っている。それなりの人かどうかはともかく、ジュリー・ドレフュスが「キル・ビル」「TOKYO」に続いて、「通訳」役。通訳専門役者か。ヒトラー役の人の引きつり笑い、顔がたけしそっくり。コントみたいなヒトラー。
 とにかく5章に分けて、登場人物が入れ替わり立ち代りで、飽きない。お得意のだらだらおしゃべりもサスペンスを盛り上げる。これまたお得意の時間軸の交錯も最小限にとどめて、ヒット狙いはありあり。お得意の三人の銃口が交錯するというのも、今回はヴァージョン・アップ?で、みんなちんちんに銃を向けているのが、小笑い。男根の比喩でもある拳銃三丁が、二本のちんちんを狙っているのだ。
 ドイツ軍人たちも、ユダヤ人を民族虐殺さえしなければ、それなりにいい人たちに描いて、ドイツでのヒットももくろむ姿勢。ナチは徹底的に悪役で、でもドイツ人はいい人、なんていうテキトー感にあふれている。殺すほうのアメリカ軍より、殺されるドイツ軍人のほうが立派だったりする。
 見いてる間はそれなりに楽しかったが、あとには何も残らないのがいい。今年のベストワンという人もいるらしいが、そんな映画でもないよ。通常レヴェルの、快作娯楽。

 サム・ライミと、とてもよく似ているピーター・ジャクソンの共通点は、ふたりとも非常に好ましい低予算ホラー・コメディの傑作を連発しつつ、しかしある時期から、その功績ゆえに、ハリウッド・メイジャーのSFXファンタジー大作シリーズを任されるような出世で、しかしそんな大味=お子様ランチなファンタジー大作は、ぼくには退屈で、まああくまでもぼくの個人的偏見なんだけど。事実世界中でメガヒットなわけだし。というわけで、この二人の映画は、見なくなった。
 で、サム・ライミ久々のホラー、ということで遅ればせながら、駆けつける。「スペル」、やっぱり、スベらんなあ・・・・と、いいたかった、のだが。スベルぜ「スペル」。
 ポルターガイスト現象、降霊会、理由ある呪い、こういった西洋ホラー要素が頻出、それこそサム・ライミのデヴュー以前の6〜70年代ティストで、たぶんオマージュしているんだろうけど、ああ、まったく怖くないのね。いや、一応いちいちびっくりするんだけど、それはあくまで要所要所に、突然大音響の音楽を流すから、反射的にびっくりしてるだけで、それは怖いとは違う生理的現象。この辺も、かつての西洋ホラーティストでさ。それに、<オマージュ>なんだろうけど。でも「リング」や「回路」の日本的ホラーの本当の怖さって、無音のなかにある怖さじゃないか。
 西洋系ホラーが怖くないのは、多分、しめりっけがないせいだろうか。陰湿さ、隠滅さに欠けているのだ。この映画でも、ヒロインが決定的に強いキャラ。呪いにまったく負けていない。ほぼ互角。
 ホラー、って、ほら、基本的に、勝ち戦じゃないじゃん。いや、本作だって、負け戦なんだけど、でも、西洋のホラーって、ひょっとしたら勝てるんじゃないかな、って、がんばってがんばって、でも負けちゃう、というパターンが多いような気がする。何か、そこら辺のスポコン要素が怖さを希釈しているような。ライミとジャクソンは、そこら辺を開き直って、思いっきりコメディーに舵を切ったホラーで、成り上がったのじゃないか。コメディアン的なブルース・キャンベル主演のライミ・ホラーの素晴らしさには、感動以外の賛辞は思いつかなかった。
 しかるに「スペル」は。コメディー的要素は、あるのだが、爆発はしない。
 ヒロインの恋人が、もうノー天気な奴で、こいつが知らず知らずのうちにヒロインを決定的に落ち込ませるのだが、せめてこの役にブルキャンのオーラ?があったら、と。

●追記●キネ旬の評を読んでいたら、(大意)「スペル」という邦題はお上品過ぎる。ここは(かつての東宝東和センスで)「ババンバ!」などと、してはどうか。中笑い。
 確かにこうしたほうが、このホラーコメディー、よりヒットしただろう。ならば、キャッチコピーは、こうかな。<決して、おばあちゃんとは見ないでください>。あ、これはヒットにならないか。
 しかし、こうもいえる。今の映画会社には、何が何でもヒットさせる、何が何でも客を呼んで見せる、という泥臭い姿勢がまったく欠けているように思える。熱を欠いた、<マーケティング戦略>のみの宣伝部。映画って、<興行>だぜ。生半可なインテリの仕事じゃないんだよ。香具師の仕事だよ。

 DVDにて。
 イーストウッドに刺激されたのかどうか、このひとも監督。このひとらしい、渋い西部劇。主演は本人と、ヴィゴ・モーテンセン、レニー・ゼルウィガー。それぞれ主演作がありつつ、こういう三人で固めるとなると、めちゃくちゃ渋いキャストだ。日本では一般受けしないだろう。公開されたかどうかは気づかなかったが、おそらく単館か。もちろんヒットなぞ望めまい。
 それなりに面白い。丁寧に作ってある。ただ、なんていうんだろう、やはり、優等生がツボツボはきっちり押さえて作りました感あり。破綻はないが、その代わりハッとするものもない。新人監督として、セオリーどおりに作ってみました感。で、現代においては、こういうきっちり感は逆に貴重か。
 レニー演ずるヒロインが、割と男にルーズな女の役で、だれかれかまわず関係する。素人なんだけれど、西部には女は貴重品だから、レニー姐さん、モててモてて困る状態。主役の二人にちょっかいを出すのはもちろん、悪役とも出来てしまう。いま流行りの?ブスだけど、愛嬌あるふくよか系は、やはり、モてるのだ。ヴィゴはちょっと、主役兼監督のエドに遠慮している助演感あり。


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