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傑作も駄作も、ともに見る。ともに、愛する。 変態です。出来れば映画はフィルムで見たい。別ブログ「昔の映画を見ています」もあるでよ

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  FJMOVIE年度別ベストテンを、再利用して、歴代ベストテンを、続けます。
  詳しいことについては最初の【〜1945年以前・戦前編】を参照ください。では。
 
1位 「生きる」 黒澤 明 志村喬 日守新一 小田切みき 中村伸郎
 黒沢明宴会映画3部作の一本にして、唯一の爆笑編。
志村喬の通夜なのに、遺族の哀しみを完全に無視して展開される、オヤジ公務員たちの、自分勝手の酔態描写には、もー爆笑するしかありませんな。
 そして、その映画人生のすべてにおいて、ストーカー描写への偏愛を示す橋本忍脚本(共同)は、ストーカー描写全開。まず志村喬の、小田切みきへのストーカー行為。世間的了解のうちの<善意の映画>だとしたら、とうとう 彼女が通夜に来ない理由が説明がつかないではないか。彼女は、志村喬が気持ち悪くて仕方がなかったのだ。そして公園を作ることに難色を示していた同僚公務員に意見を変えて貰うために志村がしたことは、ただ、じっと同僚のそばに恨めしげに立っていることだけだったのだ。
 これをストーカー行為 と呼ばずしてなんと呼ぶのだ。こんな嫌がらせだけで、税金の使い道を変更するような公務員も最低だし、冬の雪降る深夜にブランコをこぐ老人を、どう見ても当然保護すべき警官がへらへらと見逃したのは、職務怠慢による未必の故意で、さらに言えばブランコに乗ったまま死んだ公務員志村は、そののちこの公園を使うだろう子供たちに対して、気持ち悪いトラウマと都市伝説を残したいやみな奴としかいえないだろう。
 おそらく、橋本忍脚本(共同)レヴェルでは、あるいは悪意の物語だったのかもしれず(本当か>笑)それを幼稚園児並みの善意の黒沢が、世間的にかろうじて<感動と涙の物語>に偽装したのだろうか?
 とにかくこの映画を、コメディとして見た者としては、なぜこの映画で泣けるのか、とくと説明して貰いたいものだ。
【補足】詳しくは、兄弟ブロク<昔の映画を見ています>の特集<黒沢明映画の正体>にて
 
2位 「おかあさん」 成瀬巳喜男 田中絹代 香川京子 加東大介 岡田英次
 とにかく楽しくて、幸福で、いつまでもいつまでも見ていたい、まい・ふぇ いばりっと成瀬。楽しい嬉しい岡田英次というのも空前絶後かも。 助監督・石井輝男の「続おかあさん」も作って欲しかった(泣)
【補足】いかにこの映画がジェットコースター・ムーヴィーかの、詳しくは、兄弟ブロク<昔の映画を見ています>
の特集<成瀬巳喜男映画の正体>にて。
 
3位 「西鶴一代女」 溝口健二 田中絹代 三船敏郎 宇野重吉 菅井一郎
 完璧な映画。ただし、溝口らしく、面白くもなんともない。
 
4位 「稲妻」 成瀬巳喜男 高峰秀子 三浦光子 浦辺粂子 村田知英子
【補足】FJのHPの「稲妻」ページが、開けず。管理人のミスか。たぶん、コメントしていたと思う。成瀬的傑作。
 
5位 「お茶漬の味」 小津安二郎 佐分利信 小暮実千代 鶴田浩二 笠智衆
 文字どうりお茶漬けサラサラと、かるーくかるーく楽しめる。
【補足】なんなの、この手抜き感想は(笑)。小津的快作。詳しくは、当ブログの・・・・
 
6位 「とんかつ大将」 川島雄三 佐野周二 美山悦子 長尾敏之助 津島恵子
 松竹時代川島のウェルメイドほのぼのコメディ。
主人公がとんかつ大好きというだけで、とんかつはあまり関係ない。本作で三次弘次、「こんな私じゃなかったに」で日守新一、「女優と名探偵」で河村黎吉、と戦前松竹名物脇役陣を上手く使っていて、とても嬉しい。
 
7位 「カルメン純情す」 木下恵介 高峰秀子 若原雅夫 淡島千景 小林トシ子
 ちっとも笑えないコメディ。
【補足】まず、体制批判が先にありきで、これを人気の前作の高峰キャラに合わせて、1本撮ろうとしたのだろうが。叙情派の社会批判は、やはり、お花畑ということか。コメディとしても不発。
 
7位 「お国と五平」 成瀬巳喜男 小暮実千代 大谷友右衛門 山村聡 田崎潤
 時代劇なのに、ただひとり現代人の山村聡が異色で、笑える。
【補足】当時はストーカーという言葉がなかったので、山村總のキャラは、おそらく理解不能のへんてこさだったのだろう。それをストーカーと認識できれば、答え一発のわかりやすさ。それまでのマジメな時代劇をくつがえす、山村總の突如の登場、いかにも成瀬なコメディーだった。
 
9位 「真空地帯」 山本薩夫 木村功 利根はる恵 神田隆 加藤嘉
【補足】この当時未見ゆえ、ノーコメント。最近見て、兄弟ブロク<昔の映画を見ています>に感想書きましたので、ごらんあれ。評価高すぎの、まあ左翼たちの仲間ぼめ、で左翼はマスコミの主流ゆえの、高評価か。ヤマサツ版「キャリー」。
 
10位 「あの手この手」 市川 崑 久我美子 森雅之 水戸光子 堀雄二
 まあまあ面白い。
【補足】小津「淑女は何を忘れたか」川島「女であること」と、同じ話。出演者もかぶる。
 
 なお、以下については、投票者がおそらくひとりとかで、順位・コメント 、残っておらず。
11位 「こんな私じゃなかったに」【補足】まあまあ、面白い川島。一部、爆笑。   
12位 「山びこ学校」【補足】これも評価高すぎのヘンな映画。この前感想書きました。  
13位 「虎の尾を踏む男たち」【補足】よく、聞き取れない。ッて、ここにあるということは、この年初公開か。   
14位 「三等重役」【補足】河村黎吉とモリシゲ、もっと見たかった。    
   「現代人」【補足】んー、いまいち、ほめられすぎだろ。通常作だろ。    
   「箱根風雲録」【補足】ヤマサツとしては、地味な凡作。
   「原爆の子」【補足】記憶に残っていない。
    「娘はかく抗議する」【補足】川島の、それなりのコメディ。この頃は、この手が多い。
 
 なお、この年のこれ以外の作では、
「本日休診」【補足】評価されすぎの、通常作。
「風流活殺剣」「魔像」【補足】たぶん、見ていると思うが(笑)。
「相惚れトコトン同士」「明日は月給日」【補足】ともに川島。後者は、かなりの快作。笑えます。
「息子の青春」【補足】小林正樹。デヴュー作としては、まあまあ。助監督の今村昌平が、この時期性病をわずらい「これがホントのムスコの青春だ」と言ったら、脚本・木下恵介の忌避に触れた、というエピソードも。
「若い人」「足にさわった女」【補足】この頃の市川崑は、やや不調。
「安宅家の人々」【補足】さすがの船越も、知障演技は微妙。吉屋信子原作らしい、田中絹代・乙羽信子のシスターフッドも。
「二人の瞳」【補足】ひばりと、マーガレット・オブライエン共演の東西アイドル映画。平凡。
「朝の波紋」【補足】池部良&高峰秀子の、ラブとコメなしのラブコメという。超ぶっきらぼうコンビだと、こうなるかと。
「離婚」【補足】マキノには珍しい現代もの。木暮・佐分利のコンビも重量級だ。このふたりだけで、まあ、面白い。
「慟哭」【補足】こちらの佐分利は監督。3.11大震災時に見ていたもの。感想書きました。木暮良い。
「殺人容疑者」「三太と千代の山」【補足】感想書きました。前者は、丹波哲郎デヴュー作の硬派ドラマなのだが、資料には(記録映画)と(笑)。ある意味、鈴木英夫としては、誇りとすべきか。
 
監督賞   成瀬巳喜男(「おかあさん」)
脚本賞   水木洋子、(削除)成瀬巳喜男(「おかあさん」)
主演男優賞 佐分利信(「お茶漬の味」「慟哭」「離婚」)
主演女優賞 小暮実千代(「お国と五平」「お茶漬の味」「慟哭」「離婚」)
助演男優賞 山村總(「お国と五平」)
助演女優賞 香川京子(「おかあさん」)
コラボ演技賞 日守新一らお通夜のオヤジたち(「生きる」)
 
 で、これは見たいなあ、というのが、
「あなたほんとに凄いわね」川島の脚本家・柳沢類寿監督作。
「春はキャメラに乗って」野村芳太郎監督。東西松竹オールスタア、ということは番宣の一種か。
「ラッキーさん」市川崑。見逃し続けている。
「金の卵」千葉泰樹監督。島崎雪子、岡田茉莉子、香川京子。豪華。
「花嫁花婿チャンバラ節」若尾文子だ。
「酔いどれ歌手」春原政久。主演が志村喬(笑)。歌うのか。
「明日は日曜日」佐伯幸三。「今日は会社の月給日」中川信夫。川島の「明日は会社の月給日」と、夢の?三本立て希望。
「東京のえくぼ」震災のせいで?見逃したもの。
「彼を殺すな」【補足】岩間鶴夫、原研吉の共同監督って。
「美女と盗賊」原作芥川、京マチ&モリマ主演て。「羅生門」のパクリか、木村恵吾。三船敏郎役?には、ぴったりの三国連太郎。
 これ以外には、この年やたらと本数の多い、市川春代主演の母物とか、鈴木英夫や中川信夫の何作かが、見たいぞ。
  FJMOVIE年度別ベストテンを、再利用して、歴代ベストテンを、続けます。
  詳しいことについては最初の【〜1945年以前・戦前編】を参照ください。では。
 
1位 「麦秋」 小津安二郎 原節子 笠智衆 佐野周二 杉村春子
 原節子の気持ちが良く描けているとは思わないけれど、杉村春子が、とてもいい。のちに日活アクションで主に悪役を演じる、二木本柳が、おだやかなおだやかな男を演じているのも、いい。
【補足】詳しくは、兄弟ブログ<昔の映画を見ています>の特集<小津安二郎映画の正体> を、ごらんあれ。
 
2位 「めし」 成瀬巳喜男 原節子 上原謙 島崎雪子 杉葉子
 東京大阪が逆だけれど、これも小津「淑女は何を忘れたか」市川「あの手この手」川島「女であること」に連なる、<突然の姪の来襲による夫婦のリフレッシュ>ものといえなくもない。成瀬らしくラブコメというには、シニカルだけれど。
【補足】何か、外国映画あたりに、元ネタがあるのかしらん。それとも「淑女は何を」の影響?
 
3位 「カルメン故郷に帰る」 木下恵介 高峰秀子 小林トシ子 井川邦子 佐野周二
 それなりに面白い田園コメディ。
 しかし、日本映画初のカラー映画の、主要登場人物のひとり佐野周二を、盲目とする木下恵介の<屈折>。
 そして男性教師同士のフォーク・ダンス(それはほとんどチーク・ダンス的ですらある)、女性ストリッパー同士のキス、という木下の<カラー>。
 
4位 「白痴」 黒澤 明 原節子 森雅之 三船敏郎 久我美子
 原節子・久我美子・東山千栄子の女優陣はいいのだが。こんな彼女たちをもっと見たかったと思わせるのだ。ただし、三船、モリマたち男優陣とお話の展開は全く駄目。論外。
【補足】黒沢が、アクション以外の視点で、男を描くととたんに、小学生じみてくるのは、なぜか。やんちゃ坊主の小学生三船と、白痴というより、いろいろな意味でおとなしめな小学生モリマ。
 
5位 「偽れる盛装」 吉村公三郎 京マチ子 藤田泰子 小林桂樹 菅井一郎
 まあ、ええんとちゃいますか。
【補足】堺雅人か。ウェルメイドだが、評価はされすぎだと思う。
 
6位 「適齢三人娘」 川島雄三 若原雅夫 吉川満子 幾野道子 津島恵子
 なんてことない定食コメディの楽しさ。
肩の力を抜いた川島は楽しい。手を抜いた川島はともかく。
 
7位 「愛妻物語」 新藤兼人 乙羽信子 宇野重吉 大河内伝次郎 滝沢修
【補足】ふつうの出来。評価のされすぎ。 
 
 なお、以下については、投票者がおそらくひとりとかで、順位・コメント 、残っておらず。
  「どっこい生きている」 今井 正 河原崎長十郎 中村翫右衛門 木村功 岸旗江
【補足】ふつうの出来。評価のされすぎ。 
  「天使も夢を見る」 川島雄三 鶴田浩二 佐田啓二 河村黎吉 津島恵子
【補足】まあ、そこそこ。
  「盗まれた恋」 市川 崑 久慈あさみ 加藤道子 森雅之 川喜多小六
【補足】まあ、そこそこ。
 なお、この年のこれ以外の作では、
「おぼろ駕籠」「大江戸五人男」バンツマの快楽
「善魔」三国連太郎のデヴュー作だが、いまいち、しまらない「少年期」ああ、なんという石浜朗少年、デヴュー作の、すがすがしさ。「海の花火」なんという木下的センチメント。
「我が家は楽し」まあ、ふつうのホームコメディ
松竹版「自由学校」佐分利がほのぼの 大映版「自由学校」は、この前、京橋で上映したが、見逃した。求む再上映。
「天使も夢を見る」「適齢三人娘」まあ、そこそこの川島、楽しい。
「舞姫」意外と面白い成瀬。もっと面白い「銀座化粧」。
「武蔵野夫人」溝口だが、あまりに情けないモリマに大爆笑。自殺未遂でなかなか死なずに(笑)まわりドン引きの告白を続ける田中絹代にも、小笑い。
「お遊様」溝口だが、セクシー奥様な田中絹代に小笑い。
「女賊と判官」マキノ、最近感想書きました。
「八つ墓村」松田定次・千恵蔵版だが、見たかどうかは?
「夜来香」「恋人」「盗まれた恋」この時期の市川崑は、記憶に残らず。
 
監督賞   小津安二郎(「麦秋」)
脚本賞   小津安二郎、野田高梧(「麦秋」)
主演男優賞 阪東妻三郎(「おぼろ駕籠」「大江戸五人男」)
主演女優賞 原節子(「麦秋」「めし」「白痴」)
助演男優賞 二本柳寛(「麦秋」「めし」)
助演女優賞 杉村春子(「麦秋」)
新人賞   石浜朗(「少年期」「海の花火」)
 
 これ以外は考えられない、最強の布陣。
 特にハラセツ、一年で、小津・黒沢・成瀬に主演してしまうという。まさに、ヴィンテージ・イヤー。
 
   で、これは見たいなあ、というのが、
千葉泰樹「泣きぬれた人形」ひばり、岡田英次
佐分利信「ああ青春」「風雪二十年」ともに、主演も
久松静児「宮城広場」原作川口松太郎、脚本成沢茂昌、監督久松、と絶対?の布陣で、森雅之、乙羽信子、久我美子、どんな話だ。モリマと宮城広場といえば、この時期、新劇役者の中でもスバ抜けてブルジョワなモリマに、新劇といえばめったやたらと多かった共産党系演劇人が、「(共産党)革命がなった時には、森雅之は、宮城前広場で、公開処刑にするっ」と、恫喝したという。時代だなあ。
小林恒夫「花の進軍」東映なのに、高峰秀子・三枝子、原節子、木暮実千代とは、すごい
清水宏は、「その後の蜂の巣の子供達」は見ているが、「桃の花の咲く下で」監督清水、主演笠置シズ子は、ハゲシク見たい。
田中春夫「ひばりのアンコール娘」美空ひばり主演ものだが、カ、カントクが、田中春夫ーお? えー。出演もしているようなので「あの」田中春夫なんだろうが。まあ、詰まんないヴァラエティーなんだろうけど。ハゲシクなく見てみたい。
並木鏡太郎「平手造酒」にはミスマッチそうな山村總だよ。
「デコちゃんの千一夜」短編か。解説に徳川夢声。主演はもちろんデコちゃん。
  FJMOVIE年度別ベストテンを、再利用して、歴代ベストテンを、続けます。
  詳しいことについては最初の【〜1945年以前・戦前編】を参照ください。では。
 
1位 「羅生門」 黒澤 明 森雅之 京マチ子 三船敏郎 志村喬
 京マチと、三船とモリマが大変素晴らしい。
 で、それに幻惑されてしまうのだけれど、裁判の証人に死者を召喚し、イタコ?に憑依させて証言させる、って、こりゃー裁判映画史上かなりお間抜けな展開じゃああーりませんか。
 お持ち帰りされた赤ん坊、喰われてなければよいが(笑)
【補足】本作も「砂の器」も、橋本忍が脚本に絡むミステリーは、全て、直接証拠の積み重ねというより、かなり勝手で一方的な妄想的想像で断罪されていく。本作での、イタコによる死者の証言による裁判、ある意味では新鮮な発想だが、橋本妄想ミステリーの原点。音声は極め付きにひどい。
 
2位 「醜聞」 黒澤 明 三船敏郎 山口淑子 桂木洋子 千石規子
  ウェルメイドを狙って、いまいち中途半端。黒沢にとって、松竹は鬼門か。大映は羅生門て。
【補足】兄弟ブログ<昔の映画を見ています>の特集<黒沢明映画の正体>にて、くわしく・・・・
 
3位 「石中先生行状記」 成瀬巳喜男 宮田重雄 渡辺篤 堀雄二 藤原釜足
 軽い小品。しかし、若山セツコに映画館で「青い山脈」見せて、主題歌を歌わせる、という楽しいシーンを見て、おそらく木下、嫉妬したんじゃないか(笑)。
【補足】もちろん言わずもがなのことだが、若山セツコは「青い山脈」出演者。当時、この手のことに嫉妬?するのは、木下、川島くらいか? 成瀬は、コメディー作家でもあるのだ。なんだ、全員松竹出身やん。
 
4位 「帰郷」 大庭秀雄 佐分利信 小暮実千代 津島恵子 山村聡
 戦前松竹と見まがうばかりの、メロドラマ文法。
【補足】身の置き所のない役に、佐分利はぴったし。日活版リメイク(森雅之、吉永小百合) と見比べると、松竹と日活の違いが、面白い。
 
5位 「また逢う日まで」 今井 正 久我美子 岡田英二 滝沢修 河野秋武
 なんてことないメロドラマ。【補足】今、見たら、まったく芸のない映画。
 
6位 「暁の脱走」 谷口千吉 池部良 山口淑子 小沢栄 伊豆肇
 谷口千吉らしいシマらない作品。兵隊たちを描くシーンは、もう学芸会状態。黒沢脚本だから言うわけだが、この兵隊たちの小学生じみた宴会って、「まあだだよ」の宴会とそっくりじゃないか(笑)。
 同じ原作をリメイクした、清順の大傑作「春婦伝」を、本作と比較して罵倒した当時の映画評論家もいて、ほんと、むちゃくちゃだ。
【補足】ホントに、ホントに、こんな、お子様映画が、何で、評価されていたのか。清順版リメイクの豊穣さと、天と地の開きじゃないか。
 
7位 「東京キッド」 斎藤寅次郎 美空ひばり 川田晴久 花菱アチャコ 榎本健一
 確かに上手い。上手すぎる。いや、映画が、ではなくひばりが。 でも、かわいくない(笑)。
 
 なお、以下については、順位 、残っておらず。
  「婚約指輪<エンゲージリング>」 木下恵介 田中絹代
【補足】当時はノーコメント。その後、見たが、寝てしまいました。
  「宗方姉妹」 小津安二郎 田中絹代 高峰秀子 上原謙 山村聰
【補足】当時はノーコメント。当ブログ特集<小津安二郎映画の正体>ご覧ください。
  「女優と名探偵」 川島雄三 日守新一 西條鮎子 河村黎吉 坂本武
【補足】当時はノーコメント。ま、馬鹿馬鹿しい小品だよね。
 なお、この年のこれ以外の作では、
「夢を召しませ」「てんやわんや」「長崎の鐘」「薔薇合戦」「われ幻の魚を見たり」「細雪」
【補足】ま、それなりに、それぞれ、面白いよね。
「きけわだつみの声」【補足】冷静に見たら、つまらない映画だよね。
「殺陣師段平」【補足】脚本黒沢、監督マキノの好編。
「難船崎の血闘」「千石纏」【補足】最近、感想を書きました。
「乱れ星荒神山」【補足】近日、書きます。
「母情」【補足】清水宏の大快作。清川虹子主演作という珍しさ。
 
 で、これは見たいなあ、というのが、
「スター家庭訪問記」東映【補足】たぶん「スタア千夜一夜」みたいな短編なんだろうけど、出演者が、原節子、木暮実千代、高峰三枝子、三船敏郎ですからね。何だ、全部東映プロパーじゃないじゃん。
「東京無宿」東映【補足】千葉泰樹で、若山セツ子、岡田英次ですぞ。
「女性対男性」東映【補足】監督佐分利信が、山村總を演出するんですぞ。なんというゴージャス(笑)。しかも主演は木暮実千代、佐分利の絶対のコンビ。
「バナナ娘」新東宝【補足】「♪赤〜いりんごに〜」の並木路子が、バナナ娘に(笑)。
「オオ・細君三日天下」東映【補足】原作が中野実!で、主演が三木トリローですぞ?
「東京のヒロイン」新東宝【補足】島耕二、轟、森雅之で。
 
監督賞   黒沢明(「羅生門」「醜聞」)
脚本賞   黒沢明、橋本忍ほか(「「羅生門」「醜聞」)
主演男優賞 月形龍之介(「殺陣師段平」)
主演女優賞 京マチ子(「羅生門」)
助演男優賞 三船敏郎(「羅生門」「醜聞」「石中先生行状記」)
助演女優賞 千石規子(「宗方姉妹」「醜聞」)
  FJMOVIE年度別ベストテンを、再利用して、歴代ベストテンを、続けます。
  詳しいことについては最初の【〜1945年以前・戦前編】を参照ください。では。
 
1位 「晩春」 小津安二郎 原節子 笠智衆 月丘夢路 三島雅夫
 問答無用の完成度。ただ、にこにこと微笑むしかない。
【補足】圧倒的完成度、神秘性さえ感じる輝きは、神がかった、としか、言いようもなし。
 
2位 「お嬢さん乾杯」 木下恵介 原節子 佐野周二 青山杉作 東山千栄子
 幸福で軽快なラヴ・コメディー。お見合い版のラヴ・コメって、これくらい? 相変わらず下手な坂本武。
【補足】とはいえ、坂本武の下手さは、愛すべきもので、この映画にいっそうのおもむきを添えよう。どじっ子ハラセツ、純朴佐野周二も素晴らしい。佐野と佐田啓二の男同士のダンス、佐野に<秘めた片思い>の年上女・村瀬幸子に、木下ゲイ介の<クローゼット・ラヴ>を感じる。
 
3位 「青い山脈/続青い山脈」 今井 正 原節子 池部良 若山セツコ 杉葉子
 リアルタイムで見た男性ファンにとっては、圧倒的に杉葉子が印象強烈な映画らしいが、遅れてみるとたいしたことなく、ぼくにとっては全面的に若山セツコの映画なのだ。ぼくはめがねっ娘フェチではないけど、史上最強のめ がねっ娘なのではないか(笑)。若山セツコに6点、監督が嫌ったという明快な主題歌に2点。計8点。
 
4位 「野良犬」 黒澤 明 三船敏郎 志村喬 淡路恵子 木村功
 残念ながら古びた。真の天才か、真の天然ボケのみが、古びない映画を作れる。黒沢はそのどちらでもない。
【補足】これは、現在の本人からすれば、いささか、言いがかりだろう。映像の、三船敏郎の、ヴィジュアルの素晴らしさ、神がかった感じは、「晩春」に次ぐものだろう。この映画も、常に新しく、古びているなんて、まったくのヨタだ。旧名FT、現在昔の映画、この者の駄文を信じてはいけない。ま、信じる人はいないけど(笑)。また
「真の天才か、真の天然ボケのみが、古びない映画を作れる。」なる文もヨタそのものだ。
 
5位 「静かなる決闘」 黒澤 明 三船敏郎 三條美紀 志村喬 千石規子
 凡庸なる低調作。
 もし「静かなる決闘」なるものがあったとしても(あるのだけれど)、繊細とは無縁な黒沢にはそれを描ききる能力はない。
【補足】これも、いささか、言い過ぎ。どうも、ぼくは黒沢には、偏見が、あるようだ(笑)。本作にかんする<新たな偏見>は、このブログの特集<黒沢明映画の正体>にあります。
 
6位 「悲しき口笛」 家城巳代治 原保美 津島恵子 美空ひばり 菅井一郎
 主役の天然以外はなんの輝きもない、水準的アイドル映画。
 
 なお、以下については、投票者がおそらくひとりとかで、順位・コメント 、残っておらず。
  「ジャコ萬と鉄」 谷口千吉 三船敏郎 月形龍之介 浜田百合子 久我美子
【補足】泣きじゃくる月形も珍しいが、浜田百合子の怪演は「隠し砦の三悪人」上原美佐に匹敵、本当に黒沢は、強い女が、好きなのね。たぶん、やまとなでしこタイプは好きじゃない。後年、いてもいなくてもいいそういうタイプに、香川京子を連続起用、邪魔にならない程度に、彩っていてね、という扱い。 
  「嫉妬」 吉村公三郎 佐分利信 高峰三枝子 宇佐美淳 幾野道子
【補足】たしか、フィルム上のタイトルが「喜劇・嫉妬」で、しかも全然喜劇じゃないという。よくワカラナイ映画。
  「わが恋は燃えぬ」 溝口健二 田中絹代 水戸光子 小沢栄太郎 菅井一郎
【補足】進歩的で自立した近代女性、という、監督・主演女優とも、まったく身の丈に会わないテーマ。最初から最後まで、むずむず感。
  「四谷怪談 前篇・後編」 木下恵介 上原謙 田中絹代 滝沢修 佐田啓二
【補足】映像的には、一部見るべき点もあるが、ぼく的に、まったく面白味が感じられず。
 
 なお、この年のこれ以外の作では、
「破れ太鼓」木下恵介【補足】これまた、快作コメディー。バンツマが、ああ、素晴らしい。スタアの魅力炸裂。
「天狗飛脚」丸根賛太郎 【補足】信じがたいスーパー・アクション。これぞ映画の力。志村喬も珍演。
「痴人の愛」木村恵吾 【補足】未見。
「獄門島 前・後編」松田定次 【補足】これも神保町で近々。
「グッドバイ」島耕二 【補足】高峰秀子の大快演。モリマの、例によっての素晴らしさ。
「銀座カンカン娘」島耕二 【補足】志ん生の落語もたっぷりの、ヴァラエティー編。
「エノケンの飛助冒険旅行」中川信夫 【補足】中川の才覚が光り、エノケンも、面白い。
「忘れられた子等」稲垣浩 【補足】ま、ま、ま。似たような作との混同、ありまして、よく覚えておらず。
「小原庄助さん」清水宏 【補足】いやあ、大河内も、いいなあ。スタアの魅力炸裂。
 
 この年の豊穣さは、戦後の復興をも感じさせ、素晴らしい。なお、この年の作で、どうしても見たいのが、
「娘十八嘘つき時代」清水宏! 佐分利信! フィルムは、ないのか。激しく、見たい。
 あと「面影三四郎」久松静児は、原作・富田常雄、主演・藤田進と、黒沢「姿三四郎」のコンビ。「面影」って、なに(笑)。「母の丘(ホルスタイン物語)」八木沢武孝も気になるタイトル(笑)。水島道太郎、月丘千秋、杉村春子と、出演者も豪華な独立プロ(六和映画)作品。まあ、見てみたら、母なる牧場で、牛さん育てました、っていう平凡な落ちなんだろうけれど。
 
監督賞     木下恵介(「お嬢さん乾杯」「破れ太鼓」「四谷怪談 前篇・後編」)
           黒沢明(「野良犬」「静かなる決闘」」)
脚本賞     野田高梧、小津安二郎(「晩春」)
主演男優賞 三船敏郎(「野良犬」「静かなる決闘」)
主演女優賞 原節子(「晩春」「お嬢さん乾杯」「青い山脈」)絶頂期!
助演男優賞 笠智衆(「晩春」)
助演女優賞 若山セツコ(「青い山脈」)
           千石規子(「静かなる決闘」)
  FJMOVIE年度別ベストテンを、再利用して、歴代ベストテンを、続けます。
  詳しいことについては最初の【〜1945年以前・戦前編】を参照ください。では。
 
1位 「手をつなぐ子ら」 稲垣 浩 笠智衆 初山たかし 香川良介 杉村春子
 面白い。【補足】何だ、このコメントは(笑)。覚えて言ってないだろ、自分。でも「この手」の映画(孤児系学園モノ)って、みんな同じティストなんだよね。判別不可能なくらい。
 
1位 「酔いどれ天使」 黒澤 明 三船敏郎 志村喬 山本礼三郎 久我美子
 「酔いどれ天使」とは、一体誰のことか。三船か。志村か。謎だ。
 いくら丸顔の女優が好きだからといって、これ以上丸顔なのはない久我美子に病人の役を振るとは、どこがリアリズムなんだか。【補足】当時は名目・主演のシムタカなのだろうが、よ〜く考えると、三船にも、当てはまるし。超丸顔のときの久我美子を、病人役に。黒沢は、もちろん、リアリストちゃいますやん。
 
3位 「破戒」 木下恵介 池部良 桂木洋子 宇野重吉 菅井一郎
 たとえ、世間のみんなが君に後ろ指を指そうと、ぼくだけは、君の味方なんだ、といい年こいた男同士が、町中を公然と手をつないで歩く。
 それって、自らの出自を堂々とカミング・アウトするこの映画(それはそれで、現代から見れば、違う気もするが)に別の色合いを与える。別のことをカミング・アウトする映画じゃないのか(笑)。W市川映画版「破戒」には 泣けたが、こちらはただ呆然とするばかりだ。
 部落差別問題にはなんの関心もない木下が、オトコどおしの道行きを描きたかっただけではないのか。
【補足】思わずホンネが。問うに落ちず語るに落ちる、とはこのことか。
 
4位 「わが生涯のかゞやける日」 吉村公三郎 森雅之 山口淑子 滝沢修 宇野重吉
 超かっこいい森雅之が、クスリが切れたとたんにへなへなへな〜と、情けないモリマにヘンボウする。一粒で二度おいしいモリマが味わえる。
【補足】戦前のあらまほしき日本と、戦後の情けない日本を、スタイリッシュにつなぐ快作。ということは、モリマは日本そのものか(笑)。 いやいや。 
 
  「蜂の巣の子供たち」 清水 宏 島村修作 夏木雅子 御庄正一
【補足】ね、ほらね。でも、どうしたら、こんなカッタンかつPOPな映画が。
  「風の中の牝鶏」 小津安二郎 田中絹代 佐野周二 村田知英子 笠智衆
【補足】小津も、隣の芝生は青かったのかねー。成瀬や溝口、やりたかったのかなー。緊張感はありつつ、残念な小津。
  「夜の女たち」 溝口健二 田中絹代 高杉早苗 角田富江 永田光男
【補足】特に印象なし。
  「誘惑」 吉村公三郎 原節子 佐分利信 山内明 杉村春子
【補足】いるはずのない少年が写っていたシーンがあった気がした。
  「女」 木下恵介 水戸光子 小沢栄太郎
【補足】詰まんない映画だよね。何で評価が残っているのか、まったくわからなかった。木下ゲイ介が、女にまるで興味がないのは、わかった。
  「山猫令嬢」 森 一生 三益愛子 三條美紀 小林桂樹 高田稔
【補足】ぼく的には、まったく面白からず。ただの、プログラム・ピクチャア。
 
 なお、この年には、上記以外にも、
「肖像」【補足】脚本黒沢明、監督木下恵介、Wブリッ子、黒沢・木下コンビ作。当然、ぶりっ子度もダブルダブル。
「生きている画像」【補足】千葉泰樹の大快作。画家・大河内伝次郎(オレの女房は、この一升瓶だ、という酒豪)、やってきた弟子・笠智衆に「おお、来たか、まずは、飲め」と声をかけると、笠智衆「もう、飲んでます」! いや、こんな快作が、上位に来ないなんて。おかしいよ(笑)。酒飲みにとって、至福の映画。
 
監督賞   黒澤 明(「酔いどれ天使」)
脚本賞   八田尚之(「生きている画像」) 
主演男優賞 森雅之(「わが生涯のかゞやける日」)
主演女優賞 原節子(「わが生涯のかゞやける日」)
助演男優賞 三船敏郎(「酔いどれ天使」)
助演女優賞 
●追記●もちろん、ハラセツは「わが生涯」には、出ておらず。コピペのミスでした。うーん、この年の主演女優は、思い浮かばず。とりあえず、ブランクで。

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