|
というわけで、昨年見た新作日本映画について、ベストテンを選んでみる。
といっても、何百本作られたであろう映画に対し、ぼくが見たのはたかだか、27本程度。世評名高い作も限りなく見逃しているし、見送ってもいる。27本程度で何の意味があるのか、といえば、あるかな?とも思うし、つねづね映画の見方がおかしいといわれているぼくが選ぶというのも、ある。
そこは、ま、縁起物?だし。そもそもこのブログも、まあ、個人的メモに過ぎないのだし。
ということで。ゴーインにまとめてみると、
1 クヒオ大佐
世評は賛否両論、むしろ非のほうが多いようだが。
微妙なユーモア、疾走感を欠いたジェットコースター映画として、ぼくの好みにどんぴしゃり。
平成の御代に突発的に出現した成瀬巳喜男映画だ。
2 フィッシュ・ストーリー
いろいろなピースを組み合わせていって、最後にぴたりと収まる、その爽快感。
相当の人数が出ていてるのに、なんの混乱もない天才的交通整理もすごい。
漫画そのものの多部未華子に大笑い。
3 サマーウォーズ
冒頭5分間の疾走感が、そのまま全編を支配する。
大胆かつ豪快なアイディアと、繊細な物語捌きに圧倒される。
4 南極料理人
ゆるい日常をノンシャランに描いて、最高。
冒険時代の<極地>も、ルーティン・ワークの平常業務、あ、同じことか、
そのときに起こる、男子寮の合宿感の、楽しさ。
5 ディア・ドクター
これまでさまざまな映画に客演しても、芸人が映画に出たとき特有の<お客様感>が
あった鶴瓶が、堂々の主演。人がいいんだか、気が弱いんだか、その場しのぎの人を、
柄に合って快演。ロケ地茨城の風景も、これまでになく、美しい。
6 風が強く吹いている
箱根駅伝を目指す寄せ集め陸上部の、男子寮の合宿感が楽しい。
ゆるいスポ根映画という定番、小出恵介のさりげない演技、神業のような
林遣都の走りの美技、最後の箱根駅伝シーンのリアルさに驚く。
7 ジェネラル・ルージュの凱旋
阿部寛、竹内結子、堺雅人の、うまくて、味があって、華がある人たちが集まって、
交通整理の天才・中村義洋が監督する。それだけで、快感。
8 空気人形
正直言って、8位以下は何とか10本にするための苦し紛れ感は否定できない。
悪いのは監督であって、ペ・ドゥナは最高。
9 プライド
金子修介のアイドル歌謡映画、しかしダブル主演のふたりが歌は歌えるけど、華がない。
ここは難易度が高く、なおかつ日本人には合わないオペラはやめて、
たとえば、綾瀬はるかと土屋アンナとか。いや、もっといい組み合わせもあるかな。
10 カイジ 人生逆転ゲーム
面子はよかったんだけどねー。
主演男優賞 堺雅人(1・4・7)
平成の森雅之だ。とにかく「ココニイルコト」以来、見ているだけで快感の人。
その出演作品に、傑作を呼び込む率が驚くほど高いのは、ひいき目のせいか。
主演女優賞 ペ・ドゥナ(8)
日本映画の主演賞に初の(笑)韓国人か。
とにかく、まったく脱がない最近の日本人女優に、活を入れてくれ。
監督が、アレ、じゃなくて、コレ、だったのが、唯一の不幸。
助演男優賞 高良健吾(2・4・「ハゲタカ」)
とにかく「フィッシュ・ストーリー」のボーカル役の素晴らしさ。
彼が「石原裕次郎新人賞」(笑)を取れないのがフシギなくらいだ。
助演女優賞 満島ひかり(1・9・未見「愛のむきだし」)
うまい。うざい。
かわいいだけじゃ、主演女優賞は、ダメなのよ。
監 督 賞 細田守(3)
圧倒的な世界観の構築。
脚 本 賞 細田守(3)
唯一の欠点が、一族の高校生が、甲子園目指すピッチャーとして、
地方予選を勝ち抜いているのに、誰も応援に行かず、母親一人をのぞいて、
TV観戦すらしない。結束かたき熱血家族としてはあり得ない事態。
一族の息子が甲子園に出ることは、地球滅亡より、大事なことだろう。
それをのぞけば、パーフェクト。
映 像 賞 サマーウォーズ(3)
実写映画なら撮影・美術・照明・編集に当たるスタッフ・ワーク。今回はアニメの、圧倒勝利。
3・4・6・10など、なぜか、合宿感ある映画が印象に残った。いろいろな人の寄せ集めとしては、2も5もそうか。ただ「カイジ」の<合宿>だけはいやだなあ(笑)。
|